パソコン工房を運営するユニットコムから、フルHD(1,920×1,080ドット)のノングレアパネルを採用した15.6型スタンダードノートPC「SOLUTION-15FH120-i5-UXSX」が発売中だ。
CPUに第11世代Core i5-1135G7を搭載し、OSに最新のWindows 11 Homeを採用した本機は、マルチタスクでガシガシ仕事をこなしたいユーザーの期待にも応える性能の高さが、特徴のひとつになっている。また直販サイトで10万円を切るリーズナブルな価格も魅力的。今回、その実機を試すことができたので、使用感やパフォーマンスなどを詳しく紹介していこう。
洗練されたデザインの筐体に充実したインタフェースを搭載
ユニットコムの「SOLUTION∞ bz N5」シリーズは、15.6型液晶ディスプレイを搭載した標準サイズのビジネスノートPCだ。Celeronを搭載したエントリーモデルから、Core i7とdGPUを搭載したハイエンドモデルまで幅広いラインアップが展開されている。今回試用した「SOLUTION-15FH120-i5-UXSX」は、そのなかでも性能バランスに優れた良コスパモデル。CPUに第11世代Core i5-1135G7を採用しながら、直販サイトで92,980円(税込)~という比較的手頃な価格で販売されている。
15.6型ノートPCというと、据え置きでの使用を想定した大柄な製品も少なくないが、その点、本機はかなりコンパクト。狭額縁の採用で幅約356mm、奥行き約224mmというフットプリントに抑えられており、空きスペースに余裕のない机の上などにも設置しやすくなっている。
筐体はブラックを基調にした洗練されたデザインで、プライベートからビジネスまで幅広いシーンで違和感なく使用できる。試用機は天板に「iiyama」というブランドロゴがあしらわれていたが、直販サイト「パソコン工房」のBTOでは「ロゴなし」にカスタマイズすることも可能。ロゴの有無は無料で変更できるので、飽きのこないシンプルなデザインが好みだという人は、検討してみてはいかがだろうか。
本体の厚みはゴム足を含めて約23.1mm、質量は約1.68kgとなっている。15.6型としては軽量なほうで、出先への持ち運びもそれほど負担に感じることはないだろう。もっともバッテリー駆動時間がJEITA 2.0準拠で約4.1時間なので、あくまでも、万一のときは持ち出せる屋内使用向けノートPCとして捉えるのがよさそうだ。
インタフェースはかなり充実しており、本体左側面にディスプレイ出力(HDMI)、USB 3.1(Type-A)、USB 3.1(Type-C)、Thunderbolt 4(Type-C)が、本体右側面にヘッドフォン出力/マイク入力、micro SDカードリーダー、USB 2.0、LANポートが搭載されている。ビジネスシーンではUSB接続の周辺機器を使用する機会も結構あるので、USB 2.0からThunderbolt 4まで新旧のポートが一通りそろっているのはありがたい。
OSに最新のWindows 11 Homeを採用
OSは、10月5日に正式リリースされたばかりのWindows 11が採用されている。Windows 11はシステム要件が厳しいことで話題を呼んだが、本機はもちろん要件をクリアしておりサクサクと快適に動作する。天気やニュースなどを手軽にチェックできる「ウィジェット」も瞬時に表示されるし、複数のウインドウを見やすく配置できる「スナップ」もスムーズに実行できる。ブラウザやエクスプローラーなどもキビキビ動き、使っていて引っかかりやもたつきを感じるようなことはなかった。
ビジネスに必携のソフトウェアスイート、Microsoft Officeは、BTOオプションで選ぶことが可能。従来バージョンのMicrosoft Office 2019だけでなく、最新バージョンのMicrosoft Office 2021も選択できる。WordとExcel、Outlookが含まれる「Microsoft Office Personal 2021」は20,900円(税込)※、それにPowerPointをプラスした「Microsoft Office Home & Business 2021」は27,500円(税込) ※と、単体で購入するよりもかなりお得なので、必要な場合はセットで購入するのがおすすめだ。いずれのエディションを選んだ場合も、PCにプリインストールされて届くので導入が楽なのもありがたい。
※個人向けエディションの場合
見やすいディスプレイと使い勝手のいいキーボード
本機の液晶ディスプレイは15.6型フルHD(1,920×1,080ドット)で、ノートPCとしては画面が大きめ。ベゼルが狭く没入感が高いうえ、ノングレアパネルが採用され映り込みが少ないこともあり、画面にはかなり集中しやすい。仕事はもちろん、動画を見るときなどにも活躍してくれそうだ。
ディスプレイ上部には100万画素のWebカメラとマイクが内蔵されている。高速で遅延の少ないWi-Fi 6にも対応しており、Wi-Fi 6ルーターと組み合わせればオンライン会議などもより快適に行えるはずだ。
キーボードは各キーが独立したアイソレーションタイプで、キーピッチは実測で約19mm。キーストロークもある程度確保されているためタイピングしやすく、長時間の文字入力でも疲れにくく感じた。4列テンキーを標準搭載しているため、Excelなどの表計算ソフトを使う際も数値が入力しやすかった。
タッチパッドはクリックボタン一体型。操作スペースが広いためマルチタッチジェスチャーがしやすく、3本指スワイプでのアプリ切り替えや、4本指スワイプでのデスクトップ切り替えもスムーズだった。