テレワークやテレハーフの浸透によって、自宅やコワーキングスペースなどオフィスの外で業務を行う機会が増えてきている。そこで問題となるのがPCの「セキュリティ」だ。とくに機密性の高いデータを扱う場合は注意が必要。情報漏洩やマルウェア対策にしっかり配慮する必要がある。今回はテレワーク時代のPCに求められるセキュリティ機能について解説していこう。

さまざまなリスクがあるオフィス外での業務

企業のテレワーク導入が進んで、自宅など社外でノートPCを使用する機会が増えつつある。人によっては、集中しやすいからとカフェやコワーキングスペースなどで仕事するという人もいるだろう。しかし社外での業務には、次のように、さまざまなリスクがつきものだ。

▼オフィス外で起こりうるセキュリティ被害の例
・マルウェアに感染する
・フィッシングメール詐欺で個人情報を抜き取られる
・機密データや個人情報の入ったUSBストレージを紛失する
・目を離したすきに他人にノートPCを操作される
・外部記憶装置でPC内のデータを持ち出しされる
・ノートPCごとデータを持ち去られる
・自宅のWi-Fiや公衆無線LANの利用で通信が傍受される
・OSやアプリの脆弱性を悪用される

これらのリスクを避けるには、企業のIT管理者がしっかりルールづくりを行い、従業員と共有することが大切。たとえば紙の資料の持ち出しを制限したり、自宅のネットワーク環境の設定・管理方法を定めたり、データ保存の方法や保存する場所を決めたりして、情報漏洩のリスクを最小限に抑えるようにしたい。

同時にテレワーク用のPC端末にも対策が必要になる。たとえば、物理的なメディアの使用を制限したり、セキュリティソフトを導入したり、内蔵ストレージの暗号化を行うなどの方法が考えられる。据え置きで使用する端末の場合は、無線LANではなく有線LANを使うのもひとつの手だろう。

▼PC端末のセキュリティ対策例
・ウイルス対策 / セキュリティソフトの導入
・内蔵ストレージのデータ暗号化
・USBデバイスの使用制限
・生体認証の活用
・記録型光学ドライブの使用制限
・盗難防止用ロック機構の活用
・有線LANの利用

これらの中には、BIOSの設定変更によるUSBポートの利用制限や、ウイルス対策ソフトの導入のように購入後に対策できるものもあるが、購入時に考慮しておかなければならないものもある。たとえば、顔認証や指紋認証などの生体認証機能の有無。外付けの周辺機器で対応することも可能だが、本体に内蔵している方が使い勝手に優れる。とくに持ち運ぶ機会いの多いモバイルノートPCの場合は本体内蔵が望ましい。逆に、自宅に据え置いて使うことの多い15.6型クラスのノートPCの場合は、公共の場で他人から覗き見される心配が少ないため生体認証機能の優先度は下がる。それよりも有線LANを搭載している方が役立つことが多い。

光学ドライブの場合は、必要に応じて購入時にCTOなどで読み取り専用ドライブか非搭載を選ぶようにしたいところ。OSも、データ暗号化のためのBitLocker機能を搭載したWindows 10 Proエディションを選択する方がいい。まとめると、次のようになる。

▼セキュリティを重視したノートPCの選び方
・BitLocker機能を搭載したWindows 10 Proが搭載されている、またはCTOで選択できる
・生体認証機能(顔認証や指紋認証)を搭載している(モバイルノートPCの場合)
・光学ドライブ非搭載、またはCTOで読み取り専用ドライブが選択できる
・盗難防止用ロック機構を搭載している

セキュリティ対策しやすいおすすめビジネス向けPC

それでは、セキュリティ対策がしやすいテレワーク向けノートPCには、具体的にどのような製品があるのだろうか。ここでは、品質・サポートの高さで評価されるマウスコンピューターのビジネス向けPCブランド「Mouse Pro」から、いくつかおすすめの製品を紹介していこう。

Windows Hello顔認証カメラ搭載の薄型モバイル「MousePro-NB420H」

「MousePro NB4」シリーズは、14.0型フルHD液晶ディスプレイを採用した大画面モバイルノートPC。Windows Hello顔認証カメラを搭載しているのに加え、スリープ状態から高速復帰するモダンスタンバイにも対応しているため、パスワードを入力することなくスムーズにログインできる。カフェやコワーキングスペースなどで一時的に離席する場合も、これなら手軽にロック/ロック解除できて便利だ。OSはWindows 10 Proを採用しており、BitLocker機能による高度なデータ暗号化が行える。

本体は厚みが16.9mm、質量が1kg台前半と薄型軽量だが、アメリカ国防総省制定のMIL規格(MIL-STD-810G)に準拠した信頼性テスト10項目をクリアしており堅牢性が高いため、移動時に故障してデータを損失してしまうリスクも低く抑えられる。インターフェースが充実しているのも特徴で、USB Type-A(USB 3.0)、USB Type-A(USB 3.1)、USB Type-C(Thunderbolt 4)、HDMI、カードリーダー、ヘッドホン出力/ヘッドセット端子、セキュリティスロットなどを搭載する。通信機能は高速で遅延が少ないWi-Fi 6とBluetooth 5に対応。バッテリーはたっぷり20時間の駆動が可能だ。

ラインナップには第11世代インテルCore i7とCore i5を搭載したモデルがあるが、本製品はコスパに優れるCore i5-1135G7プロセッサーを採用しており、ビジネス文書の作成から写真編集などのクリエイティブ系業務まで快適に行うことができる。

MousePro-NB420H(131,780円~/税込)

  • MousePro-NB420H

【基本スペック】CPU:インテルCore i5-1135G7プロセッサー、グラフィックス:インテルUHDグラフィックス、メモリ:8GB、SSD:256GB(NVMe対応)、サイズ:W322×D216.8×16.9mm(折り畳み時/ 突起部含まず)

⇒MousePro-NB420Hの詳細はコチラ

シーンに合わせてカスタマイズできる「MousePro-NB520F」

「MousePro NB5」シリーズは、15.6型フルHD液晶ディスプレイと光学ドライブを搭載しながら、2kg前後の軽量ボディを実現したノートPC。インターフェースが充実しており、有線LANに加え、セキュリティスロット、D-Sub、HDMI、USB Type-C (USB 3.0)、 USB Type-A(USB 3.0)、USB Type-A(USB 2.0)×2、ヘッドホン出力/ヘッドセット端子、マイク入力端子などを装備している。

またIEEE 802.11ac/a/b/g/n準拠の無線LANやBluetooth 5も搭載。OSはWindows 10 Proを採用しており、BitLocker機能による高度なデータ暗号化が行える。カスタマイズ性が高いのが特徴で、光学ドライブの種類は標準のDVDスーパーマルチ以外に、読み込み専用のDVD-ROMドライブ、光学ドライブ非搭載、Blu-rayディスクドライブから選択できる。また無線LANも、非搭載やWi-Fi 6に変更可能で、セキュリティ対策に合わせて柔軟に選ぶことが可能だ。CPUにCeleronを採用したエントリーモデルから、Core i3/i5/i7を搭載したモデルまで幅広いラインナップが展開されているが、本製品は、そのうちCore i3-10110Uプロセッサーを搭載したスタンダードモデル。業務内容に合わせたセキュリティ対策がしやすい手頃なテレワーク用ノートPCを探している人におすすめだ。

MousePro-NB520F(98,780円~/税込)

  • MousePro-NB520F

【基本スペック】CPU:インテルCore i3-10110Uプロセッサー、グラフィックス:インテルUHDグラフィックス、メモリ:8GB、SSD:256GB、サイズ:W361×D256×24.1mm(折り畳み時/ 突起部含まず)

⇒MousePro-NB520Fの詳細はコチラ


いずれも直販サイトではメモリやストレージなどをきめ細かくカスタマイズすることができる。また標準でウイルス対策・セキュリティソフト「マカフィー リーブセーフ(60日体験版)」が搭載されているのに加え、カスタマイズで15ヶ月版あるいは36ヶ月版ライセンスを選択することも可能。さらに、24時間×365日電話対応と1年間無償ピックアップ保証の標準サービスから、有償で5年間への保証期間延長まで、手厚いサポートが受けられるのも魅力的だ。ビジネスPCの購入を検討しているユーザーは、一度チェックしてみてはいかがだろうか。

[PR]提供:マウスコンピューター