在宅勤務やテレワークが進む昨今、空いた時間に自宅のPCでゲームをする機会が増えた、という人もいますよね。そんなとき、PCのパワーや容量不足を感じることもあるはず。今回はマイナビニュース会員約750人にアンケートを実施。ゲームをプレイするうえで不満に思うことや、その解決法を探ってみました。

アンケートから見えたゲームプレイ時の不満点は?

まずは「PCでゲームをしたことがあるか」と聞いてみると、約7割の人が何らかの形でPCゲームをプレイしたことがあると回答。そのなかでも6割近くの人が、ダウンロードでゲームを入手しているとわかりました。最近ではECサイトが整ったことでいつでもゲームが入手しやすくなったほか、無料のネットゲームが増えたこともあり、PCで遊ぶ人口は増えているようです。

そんなプレーヤーのうち、8割近くは「PCでのゲームプレイに不満がある」と回答。具体的には、1.ロード時間の長さ、2.ラグ(遅れ)の多さ、3.PCの発熱、4.ストレージ容量不足、5.ロード時の騒音……の順に続きます。最近は容量が数十GBにも達するような大作ゲームもあるため、安価なPCに使われがちなメモリやストレージが控えめなモデルだとインストールするだけで一苦労、ということも多いようです。

こうした不満を感じたことがある人は、いったいどのように対処しているのでしょうか。アンケートによると、約6割にあたる244人は「PCの買い替え」「HDDやSSDの換装」などなにかしらの対策を行ったことがあるようです。 しかし、ストレージやメモリモジュールを購入したことがあるか聞いてみると、SSDは半数以上が購入経験がなく、メモリモジュールに関しては「そもそも何かわからない」という人も多数いました。

今回はこの結果を踏まえて、ゲームプレイにおける不満の解消法と、そのために必要なコンポーネント(構成部品)の選び方について紹介しましょう。

メモリはアプリを動かす作業台

まずは、アンケートで理解度が低かったメモリモジュールから解説します。メモリモジュールとは、システムやアプリを動かすために必要なプログラムやデータを読み込んで、実際に作業する際に使われるコンポーネントです。スマートフォンのスペック表では「RAM」という表記で容量が記載されています。PCの場合、4〜8GB程度搭載されていることが多いでしょう。

メモリは、アプリが必要な分を占有して使う仕組み。メモリ全体を机と考えると、システムが筆記用具、アプリが教科書、データが資料やノート、という感じに、必要なスペースを占めていきます。一度に複数の科目を勉強しようといくつもの教科書類を並べると、机の上はすぐに一杯となってしまうわけです。つまり、メモリが多いというのは、机が広く、たくさんの教科を並べておける状態を表します。

ラグを解消するために「メモリモジュール」を換装する

メモリが足りない場合、システムは直近で使っていないメモリの内容をHDDやSSDといったストレージにファイルとして書き出し、空いたメモリを最も優先されるアプリに割り当てなおします。これは「仮想メモリ」という機能です。言うならば、机の上の不要な教科書や資料を一度畳んで本棚に移し、開いたスペースにノートを広げて勉強するようなもの。これで作業スペースは確保できますが、当然、置き換えるための時間は余計にかかってしまいます。実際のアプリの動作では、これが「動作中のラグ」として感じられる原因になるのです。

仮想メモリが発生する機会を減らすには、実メモリの容量を大きくする(=机を広くする)のが一番。もし現在ラグが多いと感じられるのであれば、できるだけ大きなメモリモジュールに換装しましょう。

※メモリモジュールは機種によって搭載できる容量に違いがあり、場合によっては増設できないこともあります。また、モジュールには速度や形状の違いによって種類がたくさんあるため、購入前に必ずメーカーのサポート情報や取扱説明書などをよく調べて、自分のパソコンに適したモジュールを選びましょう。

なお、メモリモジュールは品質にもかなりバラつきがあり、特に安価なものは動作トラブルの原因にもなりがち。きちんと検査されていて、かつ手厚い保証がある製品を選びましょう。

シリコンパワーの「XPOWER」シリーズは、速度と耐久性が求められるゲーミングPC向けに調整されたハイエンドなメモリモジュールです。全数検査を受けて出荷されており、しかも永久保証で万が一の故障でも同等品と交換してもらえるため、安心です。これからメモリの換装を考えている人に広くおすすめできます。

不安定な動作や「インストールできない」を改善! ハードディスクは交換と増設の選択が可能

写真や音楽、動画といったデータをファイルとして保存しておくストレージ(記憶装置)。広く使われているのが「HDD (ハードディスクドライブ)」です。スマートフォンのスペック表では「ROM」と書かれているのがストレージにあたります。

ここ数年で販売されたPCであれば、内蔵されているHDD容量はおおむね500GB〜2TB程度の範囲でしょう。ここにシステム(数十GB)、アプリ類、ユーザーが作成した様々なデータ(写真、音楽、動画など)が保存されていきます。容量が500GB前後と少なめの場合、少し多めに写真などを保存していると、たちまち容量が不足してしまうことに。

容量不足になるとアプリをインストールできなかったり、場合によってはシステムやアプリのアップデートすらできなくなったりすることもあります。また、前述した仮想メモリが作れなくなるので動作が極端に遅くなったり、不安定になったりすることもあります。理想的には、空き容量が常に全体の10〜20%程度(500GBであれば50〜100GB)確保されている状態にしたいものです。

では、空き容量が足りなくなってしまった場合はどうすればいいでしょうか。解決策のひとつは、より大きな容量のHDDに換装すること。ただしこれは、現在内蔵されているHDDのデータを新しいHDDに転送する必要があるほか、内蔵ドライブを交換することになるため、やや上級者向けです。

もうひとつの解決策が、外付けHDDを接続してデータやアプリを移動させたり、新しいアプリを外付けHDDにインストールしたりすることです。Windows 10にはインストール済みのアプリを別のHDDへと安全に移動させられる機能があるので、これを使います。

外付けHDDは、大きめの容量でも比較的安価かつUSB 3.0で簡単に接続できるため、大きな容量のファイルを受け渡しするのにも役立ちます。一般的には2.5インチタイプの「ポータブルHDD」と3.5インチタイプの「据え置きHDD」がありますが、ポータブルタイプのほうがUSBから電源を供給でき、持ち運ぶ際の邪魔にもなりにくいためおすすめです。

シリコンパワーの「Armor A60」はポータブルHDDのなかでも耐衝撃性に優れ、防水性も備えた製品。容量が不足しやすいノートPCと一緒に持ち歩いても安心なタフネスさは、モバイルユーザーだけでなく多くの人におすすめできます。

高速・静音なSSDで起動時間を短縮

前述のとおり、パソコンのストレージとしては、HDDが長い間使われてきました。ただし技術が発達したことにより、HDDは現代のPCの構成コンポーネントとしては「遅い」ものになってしまいました。これはシステムやアプリの起動時、またはメモリの項で紹介した「仮想メモリ」を読み書きする際に、システムを無駄に待たせるといった大きな影響を与えてしまいます。ゲームの起動やデータの読み込みに時間がかかっていると感じられるのは、大抵HDDがボトルネックなのです。

これを解決するのが「SSD」(ソリッドステートドライブ)といわれるストレージ。SSDは、SDカードやUSBメモリなどと同じ「フラッシュメモリ」を採用しています。そのため、HDDよりも消費電力や動作音、発熱が小さく、さらに読み書きの速度もHDDより数倍高速に行えます。

SSDの弱点としては、HDDよりも単価が高く、容量も小さめな点。ですが、最近はフラッシュメモリの製造技術の進歩により、容量500GB〜1TBクラスの製品がかなり安価に購入できるようになりました。

SSDにはHDDと同じく、パソコンに内蔵する「内蔵用SSD」と、USBなどで接続する「外付けSSD」があります。内蔵用SSDの場合、2.5インチHDDと同じサイズ・同じインターフェースで置き換えられる製品を使用しましょう。HDDと同じく内容をコピーしてから入れ替える必要があるので、外付け用のケースやドライブの交換作業が必要になります。しかし、システムそのものやアプリの起動は目に見えて高速化するので、それだけの価値が感じられるアップグレードになります。

シリコンパワーの「Ace A55」シリーズはリーズナブルな価格の内蔵用2.5インチ型SSDです。厚みが7mmのため、薄型のノートPCにも搭載可能になります。どのサイズのSSDを選べばいいかわからないときは、これを選んでおけば安心でしょう。

ストレージの交換作業に自信がないという人は、手軽に接続できるUSB式の外付けSSDを使う手も。利用するインターフェースの制限があるため、内蔵SSDと比べると速度は一段落ちてしまいますが、全体的なレスポンスは内蔵HDDよりも高まることが期待できます。

  • 「Bolt B80」

  • 「Bolt B75 Pro」

シリコンパワーの「Bolt B80」「Bolt B75 Pro」は、通常のUSB 3.0より2倍高速となるUSB 3.2 Gen.2のインターフェースを採用。対応するPCであれば内蔵並みの高速アクセスが可能となる、小型の外付けSSDです。薄型・コンパクトなので常時接続していても邪魔になりにくく、またデータ交換用として持ち歩く際にも便利な、おすすめのSSDです。

メモリを増設してストレージを一新すると、これまでのPCと同じだとは思えないほど快適に動くように感じられるでしょう。パソコンの性能を最大まで引き出せば、ゲーム時の不満もきっと解決できるはず。快適なゲーム生活を送るために、ほんのちょっと投資してみてはいかがでしょうか。

[PR]提供:シリコンパワー