dynabook × Intel

働き方改革が叫ばれる昨今、それを支えるであろうITのあり方にも変革が求められている。そして、ITのエンドユーザー側の道具立てとして欠かすことが出来ないのがPCだ。そのPCも、当然変わってきているし、変わろうともしている。この時代にPCはどうあるべきなのか。株式会社マイナビのHRリサーチ部部長 栗田卓也氏に話を聞いてきた。

  • 本稿著者・聞き手 山田祥平
    フリーランスライター
    PCの黎明期からデジタルライフ、スマートライフの普及/浸透を願って各誌紙、ウェブ等に精力的に寄稿を続けてきた

デバイスの変遷により移り変わる就活事情

――まずHRリサーチ部の概要について教えてください。

栗田氏:「HRリサーチ部は新卒採用に関する様々な調査を行い、その結果を社内外に発信することで求職者と求人企業の最適なマッチングを図れるようにする部署です。企業や学生、大学に対し、年間で30本ほどの調査を実施しています。私自身は92年の入社で一貫して新卒採用中心に仕事をしてきましたが、2001年に企画系の部署に配属されて調査を行うようになり、データを基にしたソリューションの重要性に気付きました。そこで2010年にHRリサーチ部を立ち上げて新卒に関する、より専門的な調査にかかわるようになりました」

  • 株式会社マイナビ HRリサーチ部 部長 栗田卓也氏

――30年近く、新卒採用に関わられてきたことになりますが、学生の就職の方法論には変化がありましたか。

栗田氏:「もちろんです。90年代中頃まではインターネットがなかったといってもいい時代でしたから、紙で資料を請求するのが普通でした。90年代後半から2000年代初頭にかけて徐々にインターネットが一般的になりましたが、スタート当初は社名があって、それをクリックすると企業のホームページにリンクするといった原始的な使われ方ですね。ところが、2010年代中盤になると、PCを使いネット上で学生と企業がコミュニケーションするようになりました。

そして現在、2018年はスマートフォンの時代です。デバイスそのものが大きく変わってきています。すでにアプリで業界・企業研究、エントリーというのが当たり前になり、学生と企業のコミュニケーションのありかたが大きく変わってきています。 また、インターネットが浸透した2000年代は、学生が企業に関する様々な情報や意見などを発信できる時代となりました。その結果、企業側も以前のような指定校制度を取りやめるなど、就職の世界もオープンで公平な時代になったのです。

現状の就職環境を確認すると、2019年卒業学生の内定率は8月末で83.4%、一人当たりの平均内定保有社数2.3社と売り手市場が続いています。そういう意味では、企業が学生を選ぶのではなく、学生が企業を選べる時代になったといってもいいでしょう」

学生が企業に求めることとは……

――学生は企業に何を求めているのでしょう。

栗田氏:「働きやすい。安定している。給料がいいといったところでしょうか。企業の体力や初任給。そして、そこでの働き方に注目しています。

ちょっと前まではいわゆる”ブラック企業”というキーワードがありました。あぶない会社に入るなというリスクヘッジをどうするかということが注目されました。それに加え、働き方改革推進の動きもあり、学生は、長時間労働がなく、職場環境がいいところで働きたいと思うようになりました。

ところが、気になる企業の本当の残業時間やリアルな育児環境がどのくらい整っているかは調べようとしても中々わかりません。そこで、インターンシップに応募したり、OBOGから話をきいてウラをとるんです。この職場の育児環境はどうなのか、年間有給が建前では何日分となっていても、それが本当にとれているかどうかをチェックするんです」

――学生は職場環境のどんなところに注目するのでしょう。

栗田氏:「職場の雰囲気はヒトとモノの両方で成り立ちます。人間関係はフィーリングですからできるだけ多くの社員と会うことで理解できます。

一方、モノは職場の環境が整っているかどうかをきちんと見せられるかどうかにかかってきます。OA機器や職場のクリーンさなどがそうですね。例えば、職場の机ひとつ見ても、その会社がどんなところなのかわかりますよね。

今、ソフトウェア系の企業が業界の中で人気が上がっていますし、メガベンチャー、ベンチャーといったところも評価が高い。こうした企業は、設備が充実していて、フリーデスク制になっていたりと、学生からは先進的に見えるんです」

「働き方改革」は「ノートPCのあり方」も変革させる

――PCについてはどうでしょう。

栗田氏:「労働生産性の点ではPCは必須ですし、学生もそれはわかっています。使っているPCがかっこいいと評価が高くなるかもしれません。ただ、どういうノートPCがいいんだろうという認識までには至っていません。もっとも前と比べると重さに敏感になっているみたいです。

ディスプレイのサイズなども重要です。授業等でExcelのワークシートを小さな画面でみても使いづらいことは分かっているようです。クラウドについては、OneDriveやiCloudなどは使っているので概念はわかっていても、本当には理解していません。文字入力に関してもキーボードより、スマホのフリック入力のほうが早いという学生も多いです。PCスキルに関するリテラシーは本当にまちまちですね。ですから、雇用側がきちんとお膳立する必要があると思います。おそらく、変なリンクをクリックしてウィルス感染という悲劇は永遠になくならないでしょうね」

――企業で使われるPCは勝手が許されないからこそ安全が担保されるという面もあります。創意工夫が許されない代わりに、トラブルが起こってもすぐに対処してもらえるといったイメージです。そこに働き方改革が割り込んできて、PCのあり方も変わりつつあるように思いますがいかがでしょう。

栗田氏:「そうですね。働き方改革という事で言えば、女子学生は育児休暇をとれるかどうかを気にするし、テレワークができるかどうかも重要な要素のようです。自宅でネットワークを通じて仕事ができるかどうかとか、ちょっと先の話を気にするようになってきているみたいですね。

つまり、働く場所に囚われない職場環境を望む傾向があります。現在の企業はPCをロッカーに片付けて持ち帰らないというのが一般的です。なにしろ従業員にPCを持って帰りたいと思わせたらブラック企業と呼ばれますから(笑)。

その一方で、IT系の企業は働く場所はどこでもいいと考えています。ネットで電話会議ができる環境さえ用意できれば、本社が地方にあってもいいし、実際に本社機能が海外に行ったりもするわけです。そんな企業姿勢に共感するようなヒトも出てくるでしょう。優秀な学生で育児後も働きたいと考える人材を採用する為には、おそかれはやかれ一般の企業もそのトレンドを追う必要があるかもしれません。

そんな職場では、持ち運びが自由なツールが大事なポイントとなります。デバイスがあふれかえっている状態の中で、そこをどうとらえていくかがカギとなります」

――ありがとうございました。

***

栗田氏に聞いた企業トレンドに寄り添う、そして学生だけでなくすでに在籍する社員にとってもメリットがあるノートPCとは一体どのような製品なのだろうか。考えてみる。

”未来”のためのPC選択を

例えば東芝クライアントソリューションの「dynabook VC72」のような製品はどうだろうか。働き方改革を積極的に考える企業にとって、魅力ある道具立てとして訴求できるさまざまな要素を持った新世代のPCだ。

  • まさに新世代のPCともいえる「dynabook VC72」

いわゆる典型的なレガシーノートPCにはなかった数々の新要素が、働き方改革に貢献する。学生のITリテラシーは今はまだ低くても、それが一気に高まるのは時間の問題だ。

薄型軽量というのは当たり前で、その上で、画面のタッチに対応していたり、ペン(手書き入力)に対応していたりというのは、これからの世代の学生にとって欠かすことが出来ない要素だ。コストのためにそこを節約するのは本末転倒で、そのことが生産性を落とすことにもなりかねない。

  • 薄さ約15.4mm、重量約1,099gとモビリティの高さという要件を当たり前のように満たしている

  • ペン操作にも対応。ディスプレイは360度開閉するため、タブレットのように扱うことも可能だ

スマホでできることがPCでできなければ若い世代はそこで考えることをやめてしまう。スマホと同じように急速充電もしたいし、Wi-Fiを探さなくてもインターネットを使いたい。その上で打ちやすいキーボードがあることで、PCは仕事の生産性を飛躍的に高める。

  • キーピッチ19mm、キートップ幅15.3mm、キーストローク1.5mmというスペックのフルサイズキーボードで、余裕のあるキーボードとなっており、スタンダードPCと同様の操作性を実現。打鍵感も申し分なく、長時間作業でも生産性を高めることは間違いないだろう

軽量・薄型のモバイルPCでありながら、高度な業務処理を可能にする先進の第8世代インテルR Core™ プロセッサーもラインナップ。省電力性に優れたPCを採用することで、約17時間の長時間バッテリー駆動を実現。また、30分で約7時間使えるお急ぎチャージ機能や、LTE対応など、dynabook VC72に実装された多様な機能は、PCの魅力を縁の下で支える付加価値だ。

その付加価値をどんな場面でどのように使うかは、これからの時代に欠かせないスキルとなる。働かせる側の企業と働くことになるであろう学生。その両者の利害を一致させ、優れた学生にとって魅力のある職場とそのIT環境を作る。明日の日本を豊かなものにするためにも、企業は働く現場で使われるPCの選択をないがしろにしてはならない。

  • 優れた処理能力とタブレットとしても使える機動性を一台に集約。メインマシンをカジュアルに持ち出し、思いのままに扱うことを可能にするコンバーチブルモデル

Intel、インテル、Intel ロゴ、Intel Core、Core Inside、Intel vPro、vPro Insideは、アメリカ合衆国および / またはその他の国におけるIntel Corporationまたはその子会社の商標です。

[PR]提供:東芝クライアントソリューション株式会社