クラウドやモバイルといったITの進化に伴い、日本全国の施設、屋外、交通機関でWi-Fi(無線LAN)環境の整備や通信品質の向上が図られている。特に大幅な増加傾向にある訪日外国人観光客にとって、必要な情報をスムーズに収集できるWi-Fiサービスは重要な存在となる。そこで注目したいのが、ワイヤ・アンド・ワイヤレスが提供する「オリジナル Wi-Fi」サービスだ。同社は、民間施設や自治体へのFree Wi-Fiサービスの提供やWi-Fiネットワークインフラの構築などを手がける個人・法人向けの通信事業者で、個人ユーザー向けにはKDDIのauユーザー向けの「au Wi-Fi SPOT」や、セキュアなWi-Fi接続が可能となるアプリ「ギガぞう」を提供。さらに訪日外国人向けWi-Fi接続アプリ「TRAVEL JAPAN Wi-Fi」の提供をつうじて、2020年に向けたインバウンドビジネスの活性化も積極的にサポートしている。

また、同社はインターネットイニシアティブ(以下、IIJ)のサービスを使って優れたIT環境を提供した企業を表彰する「IIJ Partner of the Year」において、2017年のモバイルアワードを受賞した実績を誇る。

固定回線が利用できない環境に高品質なWi-Fiサービスを提供

ワイヤ・アンド・ワイヤレス
公共ソリューション本部
上田 拓氏

この「オリジナルWi-Fi」サービスは、飲食店をはじめとした各種施設や地方自治体などに提供する法人向けのサービスで、Free Wi-Fiの導入から運用、サポートまでを一貫して提供。多様な認証方式、多言語に対応し、認証画面に企業ロゴを入れてデザインするなど、導入企業の要望に合わせてカスタマイズできるのが特徴となる。ワイヤ・アンド・ワイヤレス 公共ソリューション本部の上田 拓氏は、ITの進化によってユーザーの利用スタイルも変化が見られると語る。

「Wi-Fiの利用は、以前はカフェなどで『仕事をする人』などのごく一部の限られた方々のニーズでしたが、現在はSNSや、エンタメコンテンツの多様化などもあり、Wi-Fiのニーズはより広範となり、一般化しています。そのため、SNSアカウントやメールアドレスを利用した認証、ワンタップでの認証、多言語対応など、ユーザーの広がりと利用シーンに合わせたサービスを提供するようになりました」

同社の「オリジナルWi-Fi」は、ユーザーや導入企業の要望に対応するため、さまざまな認証方式を用意。利用可能時間を設定できたり、ランディングページ(認証が終わった後の接続成功画面)にオリジナルの画面を表示したりといったきめ細かいカスタマイズも行える。基本的にFree Wi-Fiサービスは固定回線を利用して行うが、固定回線を引けない場所や、電車、バスといった移動体の場合はモバイルネットワーク回線を利用する。この回線に高品質なIIJのモバイル通信を利用することで、利用ユーザーから「通信が速くなった」「途切れなくなった」という声を聞くようになったと上田氏。

「オリジナルWi-Fi」を提供しているスポットでは前述した訪日外国人向けサービスの「TRAVEL JAPAN Wi-Fi」アプリと連携できるのも特徴で、訪日外国人へのサービスを拡充したいバスの事業者からの要望も増えているという。同社では、複数のバス会社が企業間の垣根を越えて共通SSIDでサービスを提供する「HighwayBUS-Wi-Fi」など、利用ユーザーの利便性を一番に考えたFree Wi-Fiサービスも手がけている。2020年に向けて、大手のバス会社だけでなく、地方の地元密着型のバス会社からの要望も増えており、現在主流の高速バスに加え一般の路線バスでの導入も増加傾向にあると上田氏は語る。

Wi-Fiサービスから収集したデータをインバウンドビジネスの活性化に活用

同社のFree Wi-Fiサービスは全国の民間施設や自治体にも多数導入されており、2012年にサービスを開始したスターバックスでは、開始から4カ月で23万人のユーザーに利用されたという。こうした飲食店や各種施設に提供されているFree Wi-Fiスポットでは、「TRAVEL JAPAN Wi-Fi」アプリを端末にダウンロードした訪日外国人も簡単に利用することが可能だ。

「TRAVEL JAPAN Wi-Fi」は、空港・主要駅・飲食店・観光地など全国20万以上のアクセスポイントへ自動接続するAndroid/iOS対応の訪日外国人向けWi-Fi接続支援アプリ。配信開始から外国人のみで累計200万以上の利用実績を誇り、アジアのユーザーを中心に現在も利用者数を伸ばしている。

ワイヤ・アンド・ワイヤレスでは、「TRAVEL JAPAN Wi-Fi」アプリを訪日外国人利用者へ無料で提供しており、アプリの利用者は位置情報などの利用データ提供と、プッシュ配信によるコンテンツの受信に同意することで全国のWi-Fiエリアで利用できる。配信するコンテンツ数は、インバウンド市場の盛り上がりとともに成長しており、訪日外国人と国内のインバウンドビジネスをつなぐツールとして活用されている。また同社では、モバイルデバイスのGPSにくわえ、さらに高精度なWi-Fiアクセスポイントの位置情報をもとにした外国人観光客の動向分析・活用も行っている。インバウンドビジネスの活性化を図るうえでもこうしたデータは重要なもので、神戸市ではこうした定量的な動向分析にくわえ「なぜ神戸市を訪れたのか」などの情報も「TRAVEL JAPAN Wi-Fi」アプリのプッシュ配信を使ったアンケートで収集し、観光行政に役立てているという。

2020年に向けて、今後ますます訪日外国人が増えていくことが予想されるが、同社ではインフラの整備と導入・運用コスト負担の削減と利便性向上の両立を課題に挙げている。

「大手の飲食チェーン店舗はもちろん、中小の施設にもインフラを整備して、あらゆる場所でWi-Fiサービスが利用できる環境を構築できればと思います。あとは多数の外国人観光客の方々に『TRAVEL JAPAN Wi-Fi』アプリを知ってもらい、ダウンロードしてもらうことですね」(上田氏)

また、急速な進化を続けるテクノロジーやユーザーニーズに対して常にアンテナを張っておくことも重要になるという。たとえば、外出先で仕事をするのが当たり前になったことで、"セキュア"なWi-Fiサービスに対する需要が増えていると上田氏。同社では、モバイル通信量の節約とWi-Fiへの安全な自動接続を実現するスマートフォン向けアプリ「ギガぞう」を3月より提供開始(月額500円)。ユーザーのリアルタイムなニーズに応えている。

  • 最新のWi-Fi位置情報利活用サービスが特徴であり、多くの企業のインバウンド事業に活用されている

インバウンドユーザーだけでなく、Wi-Fiサービスを利用したいすべてのユーザーの要望に対応し、多種多様なサービスを展開しているワイヤ・アンド・ワイヤレスの今後の展開に注目していきたい。

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ワイヤ・アンド・ワイヤレス(Wi2)はKDDIグループにおいて「公衆Wi-Fi専門事業者」に位置付けられる通信事業者です。専門的な技術と知識で、あらゆる法人さま向けにWi-Fi環境構築をご提供するほか、個人のお客様向けに、安全なWi-Fiサービスを提供しています。

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