カスタマイズの肝は「コスト増を抑えて快適度をアップ」
「LM-iG440BN-SH2-MYN」では、「LM-iG440BN-SH2」の標準構成CPUをIntel Core i5-7500に、メモリを16GBにアップグレードした。これは「それほどコストを増さない形で性能向上」を狙ったものだ。
もちろんCPUやグラフィックスカードをより上位のものにすれば高いパフォーマンスが得られる。日々の仕事で行っているベンチマークテストの結果はよく分かっている。しかし、上位パーツへのアップグレードはコストもかかる。そこら辺のバランスを考えなければならない。
CPUは標準構成がIntel Core i5-7400だが、Intel Core i5-7500と比べると動作クロックが異なる。Intel Core i5-7400ではベース:3.0GHz、ブースト3.5GHz、Intel Core i5-7500ではベース:3.4GHz、ブースト3.8GHzと1割程度の差がある。
「CINEBENCH R15」でのテスト結果では、Single Coreで165cb、All Coreで598cbとなった。参考値としてIntel Core i5-7400を搭載した「LM-iH440SN」のスコアを紹介すると、Single Coreで148cb、All Coreで544cbだった。同じ4コア/4スレッドのCPUなので、クロックの差はそのまま性能に現れている。
| CINEBENCH R15の結果 | ||
| 製品名 | Intel Core i5-7500 | Intel Core i5-7400 |
|---|---|---|
| Single Core | 165 | 148 |
| All Core | 598 | 544 |
RAW現像などの作業はもちろん、ゲームでもCPUの性能が重要となるケースは多い。高いクロックCPUへのアップデートにより、より快適な作業環境が得られる。なお、Intel Core i5-7400からIntel Core i5-7500へのアップグレードにかかるコストは税別2,800円。安価に性能向上が実現できるというわけで、これを選択しない手はない。
メモリは8GBから16GBへとアップグレードした。Web閲覧だけ、画像編集だけといった形でシングルタスク中心であれば、メモリは8GBでも大丈夫だと思うが、そういうことは少ない。バックグラウンドで処理をさせながら、ブラウジングするなんてケースはいくらでもある。しかも、最近のWebブラウザはがっつりとメモリを持っていくものも多い。
PCに詳しい人であれば、メモリの使用率を確認しながら作業を行うのだろうが、慣れてないとあれこれアプリケーション(特に常駐ソフト)が立ち上がっていて、いつの間にか動作が思いということもある(両親が使っているPCを見て痛感した)。
筆者はずぼらな性格ということもあり、開いたブラウザのタブは落とさない、作業が終わってもアプリを落とさないことがあるわとPCにとってやさしくないユーザーで、メモリはあればあるだけうれしい。精神的な安定のためにも必須だ。また標準では8GBモジュール1枚のシングルチャネルだが、8GB×2のデュアルチャネルとすることで性能向上も得られるはずだ。8GBから16GBへアップグレードするコストは税別8,800円。これも比較的安価に行える強化だ。
CPUとメモリのアップグレードに必要なコストは2,800円＋8,800円＝11,600円。ベースモデルに「ちょい足し」する程度の投資で済む。このほかのバリエーションを考えるとすると、もしSteamでゲームをいろいろダウンロードするのであれば、システムのSSDを480GB SSDとしてもいいだろうし、写真をたくさん保存したということであれば、2TBや3TB HDDを選択してもいいだろう。
というわけで、マイナビニュースカスタマイズモデル「LM-iG440BN-SH2-MYN」の構成は以下の通りとなった。価格は税別116,400円から。税込・送料込でも128,952円からで、これにディスプレイを付けても何とか15万円以内に収まるはずだ。
| LM-iG440BN-SH2-MYNの標準構成 | |
| OS | Windows 10 Home 64bit |
|---|---|
| CPU | Intel Core i5-7500(3.4GHz) |
| チップセット | Intel H110 |
| メモリ | PC4-19200 DDR4 16GB(8GB×2) |
| ストレージ | 240GB SATA SSD + 1TB SATA HDD |
| グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX 1060 3GB |
| ネットワーク | ギガビット対応有線LAN |
| そのほか | USB 3.0×2、USB 2.0×4、DVI×1、DisplayPort×3、オーディオジャック×1など |
| フォームファクタ | ミニタワーPC |
| 店頭予想価格 | 税別116,400円(税込・送料込128,952円)から |
