構築も非常に簡単、電源を入れたら必要な設定を行うだけ

2015年6月に構築を開始、同年10月に新サービスがスタートした。構築も非常に簡単にできたと前野氏は話す。「従来、ディスクをどう切り出すかなど様々な要素を考えて設計することが必要でしたが、Tintri VMstoreはひとつのアプライアンスとして決められた構成になっており、電源を入れたら必要な設定を行うだけです」。仮想デスクトップの展開において、仮想デスクトップをひとつのマスターOSから数百台つくっていく作業に要する時間も1/2に短縮できたという。

さらに、ディスク性能予約機能も好評だ。「多くのお客様がディスク性能予約機能をとても高く評価してくださっています。Tintri VMstoreの導入によりマルチテナントの良さを活かしつつ、リスクを最小化することに加え、サービス品質を保証するといった付加価値の提供も実現できました」と前野氏は話す。

お客様が利用する際のレイテンシーも常時1ms以下を目指すという。「仮想デスクトップは非常にキャッシュが効きやすいシステムですから、フラッシュ ストレージ上のデータ重複排除や圧縮によりフラッシュ ヒット率99%以上を実現することで、常時1ms以下を維持していきます」(前野氏)

仮想デスクトップでは、始業時などアクセスの集中によりレスポンスが低下するログオンストームも課題となる。ログオンストームではリードの読み込み負荷が大きくなることが原因となるため、キャッシュを効かせることで解決できる。Tintri VMstoreのデータ重複排除や圧縮機能、VMware側でサーバーのメモリを使ってキャッシュを効かせるVMware Horizonのストレージアクセラレータを活用することにより、ログオンストームを回避しているという。

スタンダード新プランでは安定したパフォーマンスのもと、スモールスタートや既存IT環境をそのまま活用できることに加え、NTT西日本グループならではのネットワーク環境のトータルサポートもアドバンテージとなる。また、VMware Horizonを全面採用しているため、仮想デスクトップサービスとしては非常に高機能・高品質である点も特長だ。使い慣れた業務アプリケーションを端末に依存せずに利用できるため、お客様の様々なワークスタイルの実現に貢献する。

また、お客様にマッチした仮想デスクトップ方式を選択することも可能だ。リンククローン方式を選択することのできる数少ない仮想デスクトップサービスであるため、デスクトップ環境の一元管理を実現し、最新のパッチを全台へ迅速に適用するなど、ガバナンスの強化も図れる。企業のセキュリティリスクが高まっている現在、有効な対策のひとつである。 さらにPoC(トライアル実証)サービスにより、検証環境で本格導入前の不安や課題を解決できる。他にも同社が培ってきた、仮想デスクトップ特有の運用方法やノウハウの提供が受けられることも魅力だ。

「これからもお客様のビジネスシーンで、セキュリティ強化と利便性向上といった、相反するニーズを満たすことのできるワークスタイル変革サービスの拡充を図っていきます。仮想デスクトップは、それを実現するための中心的なサービスとなります」と前野氏は話す。

Tintri VMstoreの導入は増設に要する時間とコストの削減にもつながるという。「従来2カ月を要した増設の設計もTintri VMstoreでは不要です。サイジングを考える必要がなくなり、増設に要する期間を大幅に短縮でき、加えて急速な事業拡大にも柔軟に対応することが可能です。今後、データセンターのロケーションを増やしていくビジョンもあります。その際、今回の実績のもとTintri VMstoreをベースとする基盤の横展開も検討していくことになります」

最後に、仮想デスクトップのサービス基盤としてストレージを導入する際のポイントについて、前野氏はこう締めくくる。「仮想デスクトップのような“仮想化ありき”でストレージを導入する場合は、VMを適切に把握しコントロールできることが重要です。VMを適切に把握することで、お客様に確実なベネフィットの提供が可能となります。AQStage 仮想デスクトップのサービス基盤にTintri VMstoreを採用した理由も、VM単位での管理のもと常に安定したパフォーマンスを実現し、お客様に対して快適な使い勝手とともに信頼と安心を提供できるからです」 AQStage 仮想デスクトップの事業拡大とともに、NTTネオメイトとお客様との信頼関係を支えるTintri VMstoreの重要性もますます高まっていく。  

エヌ・ティ・ティ ネオメイト

■業種
NTT西日本グループの情報流通基幹ネットワークのメンテナンス、オペレーション

■事業概要
NTT西日本グループの情報流通基幹ネットワークのメンテナンス、オペレーション/自治体、企業等ネットワークの24時間365日メンテナンス、オペレーション/IT環境に関わる企画、開発、販売、カスタマーサポート/ソフトウェアの開発、販売、保守及びコンサルティング/電気通信に関する事業/電気通信、コンピューター等の各種研修の企画、実施等。

■主な課題
・サイジングの前提を超える想定外の事態が発生しても性能を担保したい。
・特定仮想マシンに関する各コンポーネント(サーバー、ネットワーク、ストレージ)のレイテンシーをEnd-to-Endで把握したい。

■ビジネス上のメリット
・仮想マシンごとにI/Oリソースを管理し、自動QoSにより最適なI/Oリソースを自動的に割り当てることで、特定デスクトップの負荷増大による影響を回避。また仮想マシン単位でパフォーマンス保証の設定が行えることから、ディスク性能予約を標準機能で提供。
・仮想マシン単位でボトルネックの箇所を容易に特定できるため状況把握と対処の迅速化を実現。

■仮想環境
VMware Horizon

■適用システム概要
デスクトップ仮想化サービス(DaaS)

■ティントリジャパンのソリューション
・Tintri VMstore T850
・論理実効容量:66TB

■主な用途
NTTネオメイトのデスクトップ仮想化サービス(DaaS)におけるマルチテナント共通基盤を支えるストレージ
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