ノートPCを液晶サイズで大別すると、14型ワイド以下のモバイル機、15型ワイドのスタンダードノート、17型ワイドの大型ノートの3種類に分けられる。前者はサブマシンとして2台目の需要に応えることが多いが、後者2種類はメインマシンとして活用されることがほとんど。特に17型ワイドはノート最大級のディスプレイサイズで、「デスクトップを設置するスペースはないが、なるべく大きなディスプレイのPCがほしい」というユーザーに支持されている。パソコン工房の「Lesance BTO Di CL7S0-TS」は、そうしたニーズに応える17型ワイドサイズの大型ノートPCだ。

エントリー向けパーツを多用し徹底的なコストダウン

Lesance BTO Di CL7S0-TS

さて、17型ワイドサイズの液晶を搭載したノートPCは、フラッグシップとしての性格が色濃くなりがちだ。そのため、各メーカーからリリースされている17型ワイドノートは高額な製品がほとんどで、おいそれとは手が出せないことが多い。ところがパソコン工房のLesance BTO Di CL7S0-TSは、そうしたフラッグシップノートとは真逆のコンセプト。エントリー向けのパーツで固め、低予算でも大型ノートPCが入手可能となっている。

まず、マシンのベースとなるチップセットだが、エントリー向けのIntel HM70 Expressを採用する。これは、第2世代、第3世代Coreプロセッサー・ファミリーに対応したチップセットで、同世代のメインストリーム向けとなるIntel HM77 Expressから機能を絞った製品となる。とはいえ、絞られている機能はRAIDコントローラや中小企業向けのプラットフォーム、ワイヤレスディスプレイといった、個人の一般的なノートPCユーザーではおおよそ使用しないものばかりだ。CPUはエントリー向けのCeleron 1037U(1.80GHz)。エントリー向けのチップセット&CPUで、コストを徹底的に抑えるというコンセプトを一貫した製品といえる。最小構成価格は17型ワイド液晶を搭載したノートとしては破格の59,980円~となる。


一方、メモリとHDDは実用性を考えたチョイスになっていることに好感が持てる。同機はOSにWindows 7 Home Premiuam 64ビットが標準搭載されるが、64ビットOSならばメモリ8GB以上はほしいところ。コストを抑えるのならばメモリ4GBという選択も十分に考えられるが、同機では4GB×2枚のSO-DIMMモジュールを搭載し、64ビットOSのパフォーマンスを損ねていない。HDDに関しても500GBと、突出した容量ではないものの、メインマシンとして使用するのに十分に役割を果たす仕様となっている。

DDR3 1600のメモリモジュールを2枚採用したデュアルチャンネル仕様。標準では4GB×2だが、カスタマイズメニューで8GB×2にアップグレードできる

HDDは500GBが標準。カスタマイズメニューには750GB、1TBも用意されている。また、SSDへの換装もOK。容量重視派、リード/ライト性能重視派、どちらにも対応する