Windows エクスペリエンス インデックスの結果は?

ではIvyBridgeとSandyBridgeの処理能力の比較に移ろう。まずは2台のWindows エクスペリエンス インデックスのチェックからスタート。プロセッサーやメモリ、ゲーム用グラフィックスそれぞれの項目でスコアがアップしており、確かな進化が確認できる。しかしグラフィックスでは僅差だがスコアが下がってしまっている。ドライバが成熟した後に再度確認を行いたい項目だ。

左がIvyBridge搭載機のWindows エクスペリエンス インデックス、右がSandyBridgeのスコアだ

各種ベンチマークで性能差を比較

強化されたメディア処理機能を、動画エンコード時間の実測から調べて行こう。インテルのCPUには、SandyBridgeから「インテル クイック・シンク・ビデオ(QSV)」というエンコードエンジンが内蔵されている。QSVを利用することで動画エンコード速度を高速化できるため、今回はQSVに対応した動画変換ソフトであるサイバーリンクの「MediaEspresso 6.5」を利用してコンバートを行った。テストしたファイルは、53MBのAVIファイル、24MBのWMVファイル。この2つをそれぞれMP4(H.264)ファイルに変換した時間を調べている。結果は下のグラフの通りで、は期待通りのメディア処理機能が確認できた。

動画エンコード時間は、AVI、WMVともIvyBridgeが高速で処理した。メディア処理機能が強化されたことを裏付けている

続いて定番の各種ベンチマークソフトの結果を紹介しよう。今回はFuturemarkの「3DMark Vantage」と「PC Mark7」、MAXONの「CINEBENCH R11.5」、そして内蔵グラフィックスには少々荷が重いかもしれないが、3Dゲームのベンチマークソフトも2本動作させた。いずれの結果においても、CPU、グラフィックともに第3世代のCore アーキテクチャが良好な数値をたたき出した。

●3DMark Vantage(Performance設定、1,280x720ドット)

Core i5-3450 P1958 3DMarks
Core i5-2400 P1075 3DMarks

●PCMark7(Performance設定、1,280x720ドット)

Core i5-3450 3796 PCMarks
Core i5-2400 2749 PCMarks

●CINEBENCH R11.5 64bit

CPU CPU(シングルコア) Open GL
Core i5-3450 5.46pts 1.46pts 11.35fps
Core i5-2400 5.06pts 1.37pts 6.12fps

●MHF ベンチマーク 第3弾 【大討伐】(1,280×720ドット)

Core i5-3450 1566
Core i5-2400 1098

消費電力を抑えつつ性能を向上させた新たなスタンダード

ここまでの比較結果通り、IvyBridgeはSandyBridgeを着実に進化させたCPUといって差し支えないだろう。CPUの処理能力がアップし、メディア処理機能も期待通りの性能を発揮、また内蔵グラフィックの処理能力も向上している。一方でSandyBridgeのころから定評のあった省電力性もさらに向上しており、新世代CPUの名にふさわしい。発売したばかりではあるが、すでにSandyBridge搭載機との価格差もわずか。PCを検討するなら、特別な理由が無い限りIvyBridge搭載PCは第一候補になりそうだ。今回紹介したようなベーシック構成からハイエンドモデルまで自由にカスタマイズが可能なツクモの「eX.computer」で、夏に向けた省電力PCを選んでみてはいかがだろうか。

 
試用機詳細スペック
型番 エアロストリーム RM5J-D42/S(カスタマイズモデル)
CPU Core i5-3450(定格3.10GHz、最大3.50GHz)
マザーボード MSI製 H77MA-S40 (MicroATX)
チップセット インテル H77 Express
メモリ PC3-12800 DDR3 8GB (4GBx2)
グラフィック インテル HD 2500 (CPU内蔵)
ハードディスク 500GB(シリアルATAⅢ)
光ドライブ DVDスーパーマルチドライブ(DVD±R 2層書込み対応)
電源ユニット Topower製 500W (定格 450W)
PCケース MicroATXミニタワーケース (EX1/567TM)
本体サイズ W190×D400×H370mm (突起物含まず)
OS Windows 7 Home Premium 64ビット SP1
カスタマイズ構成価格 64,480円(2012年5月下旬現在)※3,000円分のツクモポイントが付与されるキャンペーン中

(マイナビニュース広告企画)