2012年4月29日、インテルの第3世代Core プロセッサー・ファミリーこと、開発コードネーム「IvyBridge」の販売が開始された。それを受けて、老舗PCショップであるツクモのプライベートPCブランド「eX.computer」からも、早速Ivy Bridge搭載モデルが登場している。このIvy Bridgeは、インテルの製品開発戦略「Tick-Tockモデル」において、半導体製造プロセスを微細化する「Tick」にあたるモデルだ。必然的に22nmプロセス化と3Dトランジスタ技術による消費電力面が期待されるが、それに加えてグラフィックエンジンとメディア処理機能の向上もうたわれている。

今回はツクモからほぼ同じ構成を採用したエアロストリームのIvyBridge搭載モデルと、比較用としてSandyBridge搭載モデルをお借りすることができたので、2台を比較しながらみていこう。

外観はまったく同じだが、左はIvyBridge搭載限定モデルの「エアロストリーム RM5J-D42/S(カスタマイズモデル)」、右はSandyBridge搭載モデルの「エアロストリーム RM5J-B41/S2」

新旧2世代のエアロストリームの構成をチェック

2台のエアロストリームは、採用されているPCケースが双方ともまったく同じマイクロATX規格のミニタワーケース「EX1/567TM」だ。そのため外観は変わらないが、アーキテクチャの世代が更新されているため、CPUやチップセット、メモリといった基幹パーツは異なっている。ちなみにHDDや光ドライブといったパーツは同じで、電源ユニットもTopower製の500W(定格 450W)という構成だ。なお、このPCケースは、防塵フィルター付き吸気ファンを搭載していたり、5インチオープンベイ、3.5インチシャドーベイが各2基用意されていたりと、メンテナンス性と拡張性の高さで定評を得ている。

     

エアロストリームのミニタワーモデルに共通で使用されるケース「EX1/567TM」。2基ずつの5インチベイ、3.5インチベイを備える

「EX1/567TM」の左側面の様子。左右両サイドとも吸気口などは備えないシンプルな設計のため、騒音を抑える効果が期待できる

     

USB端子や音声端子はカバーで隠されている。フロントファンには防塵フィルターが装着されており、吸気口カバーを開いてメンテナンスが行える

標準構成時の電源は500W(定格 450W)を採用。CPU内蔵グラフィックを利用するには十分な容量で、グラフィックボードの増設にも対応できる