ITインフラに対する「柔軟性」や「管理性」へのニーズが高まる中、ユーザーの注目を集めているのが、コンピューティングリソース、ストレージ、仮想化基盤といった、サーバシステムの構成要素全体を、1台の筐体にまとめた「ハイパーコンバージド インフラ(以下、HCI)」ソリューションだ。本稿では、HCIが注目を集めている理由に加え、シスコシステムズの「Cisco HyperFlex システム」を導入した長崎県立大学が、抱えていた問題をHCIによってどう解決したのかについて解説する資料を紹介する。

社会のあらゆる領域で、ITシステムの担う役割と重要性が増す中、それを支える「ITインフラ」に求められる要件も多様化している。「可用性」「信頼性」「経済性」といった従来からのニーズに加え、近年特に強く意識されるようになったのが「柔軟性」そして「管理性」だ。

企業や組織を取り巻く環境は、かつてないスピードで変化している。システムへのニーズが刻々と「変化」することを前提に、初期投資を抑えつつ、必要なタイミングでスペックを拡張していける「柔軟性」がITインフラに求められるのは必然の状況にある。同時に、インフラを拡張した場合でも、ユーザー側での運用管理コストが上がらないような「管理性」の高さも求められている。

こうした「柔軟性」「管理性」に対するニーズの高まりを受け、今、注目を集めているのが「ハイパーコンバージド インフラ」(HCI)だ。従来、ITシステムを構築する場合には、サーバやストレージなどのコンポーネントを個別に選定して組み合わせていく形が一般的だったが、HCIでは、構成するサーバ筐体内にあるコンピューティングやストレージ リソースをソフトウェア的に仮想化して統合することで、ユーザー側からは単一のリソースプールとして柔軟に運用、管理を行うことができる。そのため、システムの構成要素が少なくなり、構築時の複雑さを解消できるのと同時に、運用管理もシンプルにできる。こうした特長から、ITインフラに高い「柔軟性」と「管理性」を求めるユーザーにとって、HCIは魅力的なソリューションとなっている。

高い可用性を必要とする大学がHCIソリューションに求めた要件とは

現在、多くのベンダーが「HCI」を提供しているが、その機能や性能、パッケージングにはベンダーごとの特色がある。自らのニーズに合った製品を選択するためには、その違いを見きわめたうえでの比較検討を行うことが重要だ。

長崎県立大学の情報システム学部は、2016年に新設された「情報セキュリティ学科」のシステム環境を支えるインフラとして、シスコシステムズ(以下、シスコ)のHCIソリューション「Cisco HyperFlex システム」を導入した。

Cisco HyperFlex システムは、同社のサーバシステムとして実績のある「Cisco UCS(Unified Computing System)」と、統合管理スイッチである「Fabric Interconnect」をベースに構成されている。コンピューティングリソースとストレージシステムに加え、シスコが長年にわたって蓄積してきた「ネットワーク」に関する技術と統合管理のノウハウまでをパッケージングした、ユニークなHCIソリューションとなっている。

日本初となる「情報セキュリティ技術者」の育成を専門に行う同学科では、エンドユーザーである学生が、できる限り、社会の実態に即したセキュリティ演習を行える環境を用意するため、仮想化を駆使したシステム構築を行っている。しかしながら、大学の立地的な問題から「落雷」による停電が起こりやすく、その都度、停止した仮想化環境の復旧に数時間がかかってしまうという課題を抱えていた。同学では、落雷による予期せぬシステム停止が起こった時に、環境全体を、より迅速に復旧できるスペックを備え、その管理もシンプルに行えるHCIの導入を検討していたという。

複数ベンダーのHCIソリューションを比較した結果、システムの可用性、運用管理性を高めたいというニーズを持つ同大学が選んだのが「Cisco HyperFlex システム」であった。その選択を決定づけたポイントはどこにあったのか。また、本ソリューションの導入により、同大学が抱えていた課題は、どのように解決されたのか。詳細な内容については、本ページからダウンロードできる資料を参照してほしい。

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