実は仮想化の先進企業! ロッテの担当者が語るVDI活用のメリットとは?

[2018/11/29 07:30]周藤瞳美 ブックマーク ブックマーク

仮想化

「お口の恋人」というキャッチコピーで知られる大手菓子メーカー、ロッテ。実は、2011年より全社2,300超のユーザーがVMwareのVDI「VMware Horizon(Horizon)」を活用する仮想化の先進企業でもある。

本稿では、11月13日~14日にプリンスパークタワー東京にて行われたVMwareのプライベートカンファレンス「vFORUM 2018」のロッテによるセッション「ロッテにおけるVDI全社展開後8年間の道のりとこれから」の模様をレポートする。

同セッションでは、ロッテ ICT戦略部 部長 緒方久朗氏が、長年Horizonを利用してきた経験からVDIの導入効果や基盤リプレースにおける課題、今後の展望などについて語った。

ロッテ ICT戦略部 部長 緒方久朗氏

新技術に対するチャレンジ精神から全社的にVDIを導入

ロッテでは、2011年8月にVDI導入プロジェクト、また2016年6月にはVDI更新プロジェクトを実施している。2011年にVDIを導入するに至った経緯について、緒方氏は「Windows XPから7へOSを切り替えるタイミングとリース満了によるPCの入れ替え時期が重なったことが大きい。東日本大震災の年だったこともあり、BCP意識が高まっていたことも理由の1つ。また、外出先でモバイルワークをしたいという需要が高まり、モバイル機器のセキュリティ対応も求められていた」と振り返る。

もともと2,290台のPCをリースで設置していた状況から一気に環境を変えることとなるが、その背景には「ロッテは新しいもの好きで、新技術に対するチャレンジ精神がある」とする緒方氏。「文化としては保守的な部分も強くあるが、20年前からSAPを導入し、またグループウェアとしてIBM Notesを利用するなど、テクノロジーに関しては先進的な取り組みを行ってきた。FAT PCとVDIを比較すると、VDIのほうが1台あたりの単価が安く抑えられるということも後押しとなって導入を決めた」と続ける。

とはいえ、導入に際してはすんなりいかないことも多かったようだ。部門ごとに段階的に導入を進めていったが、現場では移行作業を行うための人的リソースが不足しており、導入後もしばらくは大半が旧環境のまま利用しているような状況だったという。そして、期限が近づき、各部門が一斉に切り替えようとしたタイミングで、パニック状態に陥ってしまった。

「ログインの仕方がわからないなど操作の不慣れによる問い合わせや、スペック不足によるトラブルの問い合わせが急激に増えた。VDIに関する問い合わせだけで1日350件を超えた日もある。資産管理ソフトのメモリ使用量が高かったり、アンチウイルスソフトが影響を及ぼしたりといったさまざまな問題もあった」(緒方氏)

さらに導入3カ月後には、ハードウェア障害により社員全員がシステムに入れなくなってしまうというトラブルも起こる。当初はVDIサーバ20台の構成でスタートしたが、構成を見直し、2回に分けて合計5台のVDIサーバを増設したことで、導入から4カ月後にようやく状況は落ち着いた。

初期構成を見直し、最終的には合計25台のVDIサーバを設置

こうした苦労の甲斐あってか、VDIへの移行が落ち着いた後は「本体が小さくて場所を取らない」「他人のPCでも自分の環境がそのまま利用できる」「クラッシュしても再設定不要」「全国の拠点へ出張する際にPCを持参する必要がなくなった」など便利になったことを喜ぶ声が多く、現場の反応は上々。管理者としても、ウイルススキャンやパッチの適用が100%実施されるなどメリットは大きかったという。

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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