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コマツが実践する顧客目線のDX「ダントツバリュー」、成功の鍵は?

[2020/12/25 09:00]周藤瞳美 ブックマーク ブックマーク

来年に創立100周年を迎える小松製作所(以下、コマツ)。建設機械/鉱山機械メーカーとしてモノづくりに邁進してきた同社は、経済産業省と東京証券取引所が発表する「デジタルトランスフォーメーション銘柄(DX銘柄)」企業のなかから、デジタル時代を先導する企業として「DXグランプリ2020」に選定された。

コマツは、オールドエコノミーの一角である製造業界でいかにしてデジタルを活用し、価値創造を実現しているのか。12月3日に開催された「マイナビニュースフォーラム 2020 Winter for データ活用」にて、コマツ/Immersive Technologies Vice President 浅田寿士氏が、同社の取り組み事例について紹介した。

浅田寿士氏

コマツ/Immersive Technologies Vice President 浅田寿士氏

顧客や社会のニーズを中心にDXの在り方を整理する

DX銘柄に選定されるのは、「ビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革することに留まらず、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化/風土を変革し、競争上の優位性を確立すべく取り組んでいる企業」だ。

浅田氏はこのうち「顧客や社会のニーズ」が特に重要であるとする。コマツの中期経営計画のなかには、顧客のニーズを重視した「ダントツバリュー」というキーワードが盛り込まれている。「顧客の価値創造を通してESG(Environment/Social/Governance)課題の解決と収益向上の好循環を目指す」というのが、その言葉の意味するところだ。

コマツは「ダントツ」を開発/生産の現場、代理店の現場、顧客の現場という3つのレイヤーに分けて、それぞれで「ダントツ製品」「ダントツサービス」「ダントツソリューション」が生まれていくものと捉え、開発/生産の現場に対してはプロセスの最適化による「製品の高度化」、代理店に対してはIoTで得られたデータによる「稼働の高度化」、顧客の現場に対してはソリューション提供による「施工全体の高度化」を進めている。そして、この各レイヤーでのDXを数珠つなぎに連鎖させていくことでより大きな顧客価値を創造していくという「DXバリューチェーン」の実現を目指す。

レイヤーや領域によって顧客の関心事や目指すべきゴールはさまざまだが、DXの方向性の整理方法について、浅田氏は次のように説明する。

「当社から見て開発現場に近いものは内的なDX、お客さまの現場に近いものは外的DXと捉えています。そして、内的/外的を横軸、既存ビジネス/新規ビジネスを縦軸に取ってマトリックスをつくり、左下から右上の象限に向かって、開発現場での品質改善、機械のライフサイクルサポートを目指した号機管理ソリューション、スマートコンストラクション、鉱山ソリューションプラットフォームなどを位置付けるといった具合に整理していくことができます」(浅田氏)

コマツのDXの方向性

コマツのDXの方向性

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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