グーグルは6月14日、スマートホワイトボード「Google Jamboard」を2018年中に日本国内で提供すると発表した。

Jamboardは2016年10月に発表されたインターネット接続を前提としたホワイトボード。55インチの4Kタッチパネルディスプレイで、スマートフォンやタブレットのように自由な操作性で書き込みからWeb検索、会議共有などが可能となる。米国では5月より販売を開始。本体価格は2本のスタイラスペンとイレイザーが1点、1つのウォールマウントが付いて4,999ドル(約55万6000円)。ただし維持管理費(サポート含む)として年額600ドル(約6.6万円)がかかる。

Google Cloud Next ‘17 in Tokyoで日本市場投入が発表された「Google Jamboard」

同様の製品では、日本マイクロソフトがSurface Hubをすでに日本国内で展開している。こちらは55インチがフルHDディスプレイ、84インチが4Kディスプレイで、参考価格が103万8800円と258万8800円(ともに税別)。また、シスコも「Cisco Spark Board」の国内展開も発表しており、こちらは55インチと70インチモデルがともに4Kディスプレイとなっている。価格は50万円代からを予定している。

グーグルのスマートホワイトボード、その特徴は?

Jamboardに限らずスマートホワイトボードは、会議ソリューションとして機能し、クラウドにアップロードしたデータを簡単に共有し、ホワイトボードとして利用した画像データも簡単に保存される。ただし「会議」を軸とするシスコとは異なり、グーグルやマイクロソフトはファイル操作やWebブラウジング寄りに作られている。

タブレットとの連携で、ファイル呼び出しが簡単に(ボードからも呼び出せる)

例えばSurface HubではSharepointやOneDriveに保存したデータを簡単に呼び出せるし、Jamboardにおいても会議に参加しているGoogleアカウントのDrive上にある共有フォルダからデータを簡単に呼び出せるため、より自由度が高い。これは、WindowsやOffice 365、AndroidとG Suiteを持つ両社ならではの強みと言えるだろう。

個人的に感じたJamboardのメリットは、Spark BoardとSurface Hubの中間に近い位置づけにある。