ライフイズテックは4月11日、初めてプログラミングを学ぶ女子高校生を対象としたワークショップ「Code Girls with BSA」を東京都内にて開催した。

「Code Girls(コードガールズ)」は、中学生・高校生向けIT教育プログラム「Life is Tech!(ライフイズテック)」の企画・運営を行うライフイズテックが、女子中学生・女子高校生を対象に開催するITワークショップ。これまでにも、「ソニー『MESH』プロジェクト×Code Girls」や「レコチョク×Code Girls」、「Twitter × Code Girls」など、さまざまな企業の協力を得て開催されてきた。

16回目となる今回は、知的財産保護活動や不正コピーの権利執行支援などを推進するBSA | ザ・ソフトウェア・アライアンス(以下、BSA)が後援。ワークショップの最後には、BSA プレジデント兼最高経営責任者 ビクトリア・エスピネル氏が登場し、女性エンジニアのキャリアやIT業界の展望について講演を行った。エスピネル氏は、現職就任以前、オバマ政権下で初代知的財産執行調整官(IPEC)を務めたことでも知られる。そんな氏が、プログラミングに興味を持った日本の女子高生たちにどんな言葉を贈るのか。

ここでは、エスピネル氏の講演も含め、ワークショップの模様をお届けしよう。

協力しながらイメージを形にする楽しさを学ぶ

当日参加したのは、関東近郊から集まった11名の女子高生。ワークショップ前半では自己紹介とチーム分けが行われた後、簡単なゲーム「パスタタワー」が行われた。同ゲームは、チームビルディングの演習としても用いられるもので、限られた量のパスタ(乾麺)とわずかな道具を使ってタワーを作り、高さを競う。

一見、プログラミングとは関係のないゲームのように思えるが、親睦を深めると同時に「皆で一緒に考えてものを作る』というものづくりの基本を学ぶことができる」(ライフイズテック 取締役 讃井康智氏)という。

特に今回のワークショップでは、1人1つのiPhoneアプリを開発するため、ともすれば延々と1人でPCに向かうことになる。そうではなく、わからないところがあれば周囲と相談したり、逆にアドバイスしたりすることができる空間を作るのに一役買うわけだ。

場が和んだところで、いよいよiPhoneアプリの開発に入る。作るのは、ボタンをクリックすると数字が増えていくカウントアプリだ。配られたテキストを片手に、PCに向かう。

全員iPhoneアプリ開発は初めて。見慣れない画面の操作に戸惑いながらも1つずつ作業を進めていた

わからないところはチームメイトに相談するのはもちろん、開発を見守る女子大生メンターに質問することもできる。

今回参加した3名のメンターの1人、羽柴彩月氏は2013年、高校1年生のときにLife is Tech! のサマーキャンプでiPhoneアプリ開発の楽しさを知り、その後もキャンプへの参加などを重ねながら学習を継続。2015年1月に、勉強サポートアプリ「STUGUIN(スタグイン)」をAppStoreでリリースし、ダウンロード数は現在12万にまで到達しているという。まさに、Code Girlsの「先輩」と言える存在だ。

当日は、来日中のエスピネル氏が開発の様子を見学。ときには女子高生に質問するなど、交流を深めた

開発するのはシンプルなカウントアプリだが、その発展型として、押すと数がマイナスされるボタンを作ったり、数に応じて文字色が変わるようにしたりといったチャレンジ問題も用意されている。

ベースを完成させた女子高生はさまざまなアレンジを考案。例えば、ボタンに「ダンス」というラベルを付けることで、「ダンス」ボタンを押すごとに増える数字がテンションの上がり具合に見えるようにしたり、数字の表示をなるべく背景画像に溶け込ませて一体感を出したりといった具合だ。それぞれ、「自分がイメージしたモノをどうしたら実現できるのか」と試行錯誤し、成功した時にはワッと歓声が上がる光景も見られた。

約1時間半ほどで開発タイムは終了し、続いて、エスピネル氏による講演が行われた。