Classi(クラッシー)は12月5日、埼玉県教育委員会が取り組む「未来を拓く『学び』プロジェクト」のプラットフォームとして、学習支援クラウドサービス「Classi」を提供することが決定したと発表した。2017年4月から2年間で埼玉県立高校のうち約120校にClassiを導入し、アクティブラーニングの視点から授業をサポートするとしている。

埼玉県教育委員会は、東京大学 大学発教育支援コンソーシアム推進機構と連携した「知識構成型ジグソー法による協調学習」の研究・実践事業を行っており、750点以上の授業案や教材を開発している。Classiの導入は、この協調学習を普及させていくための「教材の効果的な共有」「教員間ネットワークの構築」を目的とする。

埼玉県教育委員会は、同委員会が作成する授業案や教材をClassiにアップロードし、教科や科目、単元、学習主題などをキーワードとして設定。教員は、キーワード検索することで、それらの教材を手軽に利用できる仕組みとなっている。アップロード可能なファイルとして、Powerpoint、Word、PDFなどに対応する。

検索画面の表示イメージ

また、Classi上で教員間ネットワークを構築することで、異なる学校の教員同士でも教材や知見を共有できるようにし、教員の校務負担軽減や授業の質向上をサポートするとしている。

今後Classiでは、教材をさらに有効活用するための機能を開発するとともに、教材を生徒に配信する機能や生徒が学習意欲に応じて教材を検索できる機能なども提供していく予定だという。なお、埼玉県の全県立高校への導入は、2018年度以降の見込み。