デジタルジャイアントに挑むなら、今決断の時 - Gartner Symposium/ITxpo 2016

[2016/10/11 10:24]星原康一 ブックマーク ブックマーク

ソリューション

10月5日~7日の3日間、東京都港区のグランドプリンスホテル新高輪 国際館パミールにて、ガートナー ジャパンが主催する年次カンファレンス「Gartner Symposium/ITxpo 2016」が開催された。

今年のGartner Symposium/ITxpoも例年同様、米国および国内のアナリストが多数参加。120以上の講演が設けられ、ワールドワイドの動向も踏まえながら、デジタルビジネスへの取り組み状況や、それを推進するためのアドバイスなどが紹介された。

本稿では、米ガートナーのシニア バイス プレジデントがデジタルビジネスの最新動向を解説した初日の基調講演の模様をお伝えしよう。

デジタルプラットフォーム構築で取り組むべき5つのドメイン

「今、CIOに求められているのは、デジタルプラットフォームの構築とそれを推進するリーダーシップです」

米ガートナー リサーチ シニア バイス プレジデントのピーター・ソンダーガード氏

初日の基調講演に登壇した米ガートナー リサーチ シニア バイス プレジデントのピーター・ソンダーガード氏は、デジタルビジネス時代を見据えたCIOの役割についてこう切り出した。

デジタルプラットフォームとは、デジタルビジネスを展開するためのシステム基盤のこと。これを構築するためには、以下の5つのドメインで施策を展開する必要があるという。

  • ITシステム
  • カスタマーエクスペイエンス
  • モノ(Things)
  • インテリジェンス
  • エコシステム

これらのうち特徴的だったのは、モノ、インテリジェンス、エコシステムの3つだ。

IoT対応はインテグレーションの負担大

「モノ」に関しては、IoTのアーリーアダプターが手を焼いている局面にあることを紹介。その理由として、「IoTは、既存のシステムにデバイスを”ボルト付け”して終わるようなものではない」と説明した。

実際には、プロセスの再設計、ワークローの再考などを伴うインテグレーション作業が必要であり、この部分に時間と人員がかかる。プロジェクトの業務内容も必然的に、1つのことに集中して取り組むよりも、多面的な作業が数多く発生するようなものになるため、既存の組織ではなく、組織横断型の新たな体制で臨むケースが多いという。

AIは2年で投資回収が可能な技術

一方の「インテリジェンス」に関しては、AIの活用に取り組んでいる企業がすでに多数存在することを挙げ、「従来のように行動ありきでデータが生まれる世界ではなく、データありきでアルゴリズムが行動を決定する世界になる」と解説。

既存のシステムにアルゴリズムを融合させていくことで深い洞察が得られるようになるとし、「AIは、2年で十分に投資を回収できる技術。5カ年計画の末尾に書き加えるのではなく、今すぐ取り組むべき」と来場したCIOらにアドバイスを送った。

成功を確約してくれるエコシステム

そして、エコシステムに関しては、「デジタルビジネスの世界においては、すべてを自社で賄うのではなく、各企業が専門分野の技術を提供し合うかたちでビジネスを展開することになる」と予測。人間の脳のシナプスのようなネットワーク型のエコシステムで事業を進めるかたちであり、キーとなる技術としてAPIを挙げた。

「分散化されたパートナーシップの中でAPIを活用して連携し、ブロックチェーンのような技術を使って管理されることになるでしょう。こうしたエコシステムは、何が起ころうとも成功を確約してくれるものです。まだ着手していない企業は今スタートしなければいけません」

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