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PowerShell 7.1がMicrosoft Storeに登場

【連載】

PowerShell Core入門 - 基本コマンドの使い方

【第126回】PowerShell 7.1がMicrosoft Storeに登場

[2020/12/04 08:00]後藤大地 ブックマーク ブックマーク

Microsoft Storeからインストールして自動アップデート

前回はWindowsとMacでPowerShellをインストール/アップデートする方法を取り上げた。現在利用しているバージョンをアンインストールした後、GitHub.comのPowerShellからダウンロードしてきたパッケージをインストールする方法だ。WindowsもMacも手順的には同じであり、この方法であればリリース版のみならずプレビュー版をインストールして使うこともできる。とりあえず覚えておきたい方法だ。

実は、PowerShell 7.1からはMicrosoft StoreからもPowerShellがインストールできるようになった。執筆時点でMicrosoft Storeにアクセスすると、次のように「PowerShell 7.1.0」が用意されていることを確認できる。

Microsoft StoreにPowerShellの安定版が登場

執筆時点では最新の安定版である7.1.0がインストールされる

Microsoft StoreからインストールしたPowerShell 7.1.0

GitHub.comからパッケージをダウンロードしてきても、Microsoft Store経由でインストールしても、動作するPowerShellは同じだ。ただし、Microsoft Store経由でインストールした場合にはアプリケーションの自動アップデートが可能だ。つまり、Microsoft Store経由でPowerShellの安定版をインストールしておけば、後は自動的に最新版が維持されるようになる。

Microsoft Store - 自動アップデート機能

今後はMicrosoft Storeからのインストールがデフォルト?

Microsoftは、PowerShellに関して注目の新機能導入や大きめの変更をする場合、「PowerShell | Automating the world one-liner at a time…」において記事を公開することが多い。しかし、今回PowerShell 7.1をMicrosoft Storeに登録した件に関しては「Announcing PowerShell 7.1 | PowerShell」において次のように簡単に触れる程度に留めている。

「For the first time, on Windows 10, you can also now pick up the latest version of PowerShell on the Microsoft Store.」
(筆者意訳:初めて、Windows 10において、PowerShellの最新バージョンを入手できるようになりました)

Microsoftにとって「Windows Update」と「Microsoft Store」は2つの異なるアップデート性を備えている。大雑把にまとめると、Microsoftは次のような方向でこの2つのアップデートを使用し、そして利用する対象を変化させているように見える。

● Windows Update:ユーザーがオプションでインストールしたり自主的にアップデート作業を行ったりするもので、重要度が高いもの、または、定期的にアップデートが必要なもの、またその双方の特徴を備えるものはWindows Updateの対象として取り込む。例えば、特定のデバイスドライバやWSL2のLinuxカーネルなどがこの対象としてWindows Updateへ取り込まれた。もしくは、取り込む方向で進んでいるところだ。

● Microsoft Store:これまでWindows Updateの対象だったり、Windowsのベースに取り込まれていたりしたソフトウエアだが、必須度が低くオプションインストールに変更してもよいもの、または、Windows Updateよりも短いペースでのアップデートが必要なものについては、Microsoft Storeで提供するソフトウエアへ変更していく。


PowerShell 7は「Windows PowerShell」の正式な後継ソフトウエアだ。Windows PowerShellの後継とするならWindows Updateの対象としてWindowsのベースに取り込むのが自然な流れということになる。

一方、PowerShell 7はオープンソースソフトウエアとして開発が進められており、どちらかと言うとMicrosoft Storeに取り込んだほうが自然という発想もわかる。ただし、Microsoftの現在の開発ペースを考えると、Windows Updateの対象として取り込んでもそれほど違和感はない。PowerShellはどちらのアップデート対象となってもそれほど違和感がないのだ。

そして今回のアナウンスの内容だ。ユーザーからすれば、これまでGitHub.comで提供されていたパッケージがMicrosoft Storeで提供されるようになるというのは大きな変化だ。導入のハードルがぐっと下がるし、アップデートの手間が格段に楽になる。どちらかと言えば大々的に取り上げて良い変化だ。にもかかわらず、ごく簡単に2行ほどでアナウンスする程度に留まっている。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、開発状況がこれまでとは違っていることもあるかもしれないが、リリースの流れを見る限り、MicrosoftはPowerShellの今後の提供方法を模索しているように見える。まず、Microsoft Storeでの提供を行い、利用状況を調べるつもりかもしれない。

積極的にプレビュー版を試すなら、これまで通りGitHub.comからインストールする方法で良いだろう。新しいバージョンがリリースされたら、気がついたときにアップデートするくらいの使用であれば、Microsoft Store経由でインストールしておけば良い。この辺りに関しては、今後のMicrosoftの動向に注目したい。

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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