にわか管理者のためのLinux運用入門
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Vimのプラグインを検索する方法はいくつかあるが、現状のお勧めは「Vim Awesome」を使うことだ。
Vim Awesomeを使うと比較的素早く関連しそうなプラグインを検索することができる。ざっと検索して説明を読んで、都合が良さそうなプラグインをインストールして設定を追加し、とりあえず試してみる。これを繰り返して自分にとって役に立つプラグインを探していく……というのが次のステップとなる。
カラーテーマプラグイン「seoul256」
まず、わかりやすい例として、今回はカラーテーマを設定するプラグインをインストールする方法を取り上げる。まず、次のようにVim Awesomeで検索を行う。カラーテーマを設定したいので「color theme」で検索すると次のような結果が得られる。
表示される検索候補からいろいろ試してもらえればよいが、お薦めなのは最終更新日が比較的最近のものを選ぶことだ。数年前に開発がストップしているようなものも多いので、なるべく活発にメンテナンスされている、もしくは開発が継続しているものを選んでおいたほうがよいだろう。
次のスクリーンショットはカラーテーマを設定するプラグイン「seoul256」のページを表示したものだ。seoul256の使用例と、どのような設定を行えばよいかが簡潔にまとまっている。
説明や設定方法がわかりやすいプラグインを選ぶというのも、1つの指針になるかと思う。
seoul256をインストール
連載の内容に沿って~/.vimrcファイルを編集してきたのであれば、現在は次のような内容になっているはずだ。
"dein Scripts-----------------------------
if &compatible
set nocompatible " Be iMproved
endif
" Required:
set runtimepath+=/home/daichi/.cache/dein/./repos/github.com/Shougo/dein.vim
" Required:
if dein#load_state('/home/daichi/.cache/dein/.')
call dein#begin('/home/daichi/.cache/dein/.')
" Let dein manage dein
" Required:
call dein#add('/home/daichi/.cache/dein/./repos/github.com/Shougo/dein.vim')
" Add or remove your plugins here like this:
" Required:
call dein#end()
call dein#save_state()
endif
" Required:
filetype plugin indent on
syntax enable
" If you want to install not installed plugins on startup.
if dein#check_install()
call dein#install()
endif
"End dein Scripts-------------------------
colorscheme slate
set number
syntax on
set whichwrap=b,s,[,],<,>,~,h,l
set cursorline
set incsearch
set hlsearch
set ignorecase
Dein.vimにおけるプラグインのインストール方法は、前回取り上げた通りだ。「” Add or remove your plugins here like this:」の部分の記述を次のように変更する。
" Add or remove your plugins here
call dein#add('junegunn/seoul256.vim')
「junegunn/seoul256.vim」というのはGithub.comにおけるseoul256のURLの一部だ。このプラグインはhttps://github.com/junegunn/seoul256.vimでホスティングされているので、指定するのはjunegunn/seoul256.vimとなる。Vim Awesomeの説明にもプラグインを表す文字列としてjunegunn/seoul256.vimが使われているので、説明を読んでいればなんとなくわかるだろう。
この状態でVimを起動すると、次のように起動時にseoul256プラグインのインストールが行われる。
ただし、seoul256自体の設定を行っていないので、表示は次のようになったままだ。
次に、seoul256プラグインを使用するための設定を行う。
seoul256の設定
本連載ではすでにVimにデフォルトでマージされているカラーテーマを使っている。~/.vimrcに次のような設定部分があると思うが、「colorscheme slate」がその設定部分だ。
colorscheme slate
set number
syntax on
set whichwrap=b,s,[,],<,>,~,h,l
set cursorline set incsearch
set hlsearch
set ignorecase
この設定があるとseoul256のカラーテーマが機能しないので、次のように該当行を削除するか、またはコメントアウトしておく。
set number
syntax on
set whichwrap=b,s,[,],<,>,~,h,l
set cursorline set incsearch
set hlsearch
set ignorecase
次にseoul256を使用する設定を追加する。「”End dein Scripts————————————-」の部分を、次のように変更していただきたい。
" seoul256
let g:seoul256_background = 233
colo seoul256
"End dein Scripts-------------------------
上記設定はダークテーマを利用することを想定して、ターミナルアプリケーションの背景色が黒の場合に目に優しい配色を選んでみた。
この状態でVimを起動すると次のような表示となる。
seoul256にはこのほかにもさまざまなカラーテーマが用意されているので、いろいろ変更して試してみてほしい。
プラグインのインストール手順は共通
プラグインのインストール手順は、どれも同じだ。プラグインを検索し、インストール設定を追加する。最後にそのプラグインの設定を追加して、衝突する設定を削除もしくはコメントアウトすれば完了である。プラグインの多くはGithub.comでホスティングされている。説明は英語になっていることが多いが、日本はVimユーザーが多く、日本語での情報が比較的得やすいという特典もある。
Vimそのものの説明は書籍やWebコンテンツとしてまとまっていることが多いが、個々のプラグインに関しては情報が少ないので取っつきにくいかもしれない。しかし、プラグインはとても便利で、この機能を使わない手はない。まずは今回取り上げたプラグインのインストール方法をトレースして慣れ、後は自分が欲しいプラグインの検索とインストールに取り組んでみていただきたい。
※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。
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