米Facebook、2017年の注力分野とは? - CPOのCox氏が来日、10年ビジョンも提示

[2017/06/02 08:00] ブックマーク ブックマーク

開発ソフトウェア

今週、米FacebookでChief Product Officer(CPO : 最高製品責任者)を務めるChris Cox(クリス・コックス)氏が来日。Advertising Week Asia 2017 Tokyo 3日目の基調講演やFacebookでのメディア説明会に登壇し、Facebookの最新技術とビジョンについて解説した。

ここでは、両発表の内容を合わせて紹介しよう。

2017年はコミュニティがターゲット

まずはメディア説明会で紹介されたFacebookのビジョンについて。

Cox氏によると、現在Facebookで技術開発を進めるうえでベースにしているのが以下の概念図である。

Facebookのサービス/技術マップ

米Facebook Chief Product Manager(CPO)のChris Cox氏

縦軸にユーザー同士の関係性がある。1対1のやりとりからはじまり、家族、親友、友人、コミュニティ、文化的つながり、社会的つながりと、上に行くに連れて広くなる。

同社のサービスを当てはめると、MessengerやWhatsAppが個人や親友などの下方を対象にし、FacebookやInstagramは社会的つながりなどの上方を対象にしたものになる。

そして今年、同社が注力しているのは真ん中のコミュニティの部分だ。

「職場や仕事の関係者、教会、小さい町、さらには同じ学校に通う子供の父兄や、同じ病気に苦しむ仲間など、さまざまなコミュニティがあります。彼らに対してFacebookが何をできるのか。2017年はそこを追求していきます」(Cox氏)

一方、横軸には、コミュニケーションの形式をとっている。テキストメッセージのやりとりから、写真、記事、動画とあり、ライブ動画や360度動画と続いている。今Facebookで活発に開発されているのは右側のライブ動画や360度動画といった部分になる。

さらに今後10年間の同社のロードマップが以下のようなスライド。

Facebookのロードマップ

Technologiesに位置するものを10年スパンで取り組み、Productsに位置するものを5年スパンで育てる、そしてEcosystemsにあるものは3年スパンでエコシステム構築に力を入れて広げていく。そういった方針にある。

ビジュアルコミュニケーションを強化中、360度動画も推進

そうした中、今Facebookで力を入れて開発しているのが「ビジュアルコミュニケーション」である。こちらは、Advertising Week Asia 2017 Tokyoの講演から引用しよう。

氏は講演の中で、ITにおけるコミュニケーション技術の歴史を振り返り、テキストから写真、動画へと進化してきたことを提示。今後は360度動画で体験を共有する世界になるとの見方を示したうえ、Facebookがビジュアルコミュニケーションを強化していくことを説明した。

さらに、Ericsson Mobile Reportを引用し、2021年にはモバイルトラフィックの75%が動画になるとの見通しを紹介。動画の活用が当たり前になる中で、コミュニケーションを深めるべく開発している機能をいくつか挙げた。

2021年にはモバイルトラフィックの75%が動画になるという分析結果を引用

例として、グループでのビデオ通話が可能なMessengerや、音付き/縦フレーム/ピクチャインピクチャに対応したFacebookの動画を挙げ、多様なニーズに対応していることを改めて紹介。

さらに、リアルタイムの動画を配信が可能な「Facebook Live」で視聴者のコメントが表示されるほか、ライブ動画を見ながらチャットができる「Live Chat」機能などもピックアップ。ライブチャットでは、Facebookが配信しているレアルマドリードの練習風景などで盛り上がることが多いという。

Facebook Liveでは、コメントが表示され、ユーザーの反応が可視化される

そのほか、360度動画に対応した「Live 360」を各VRプラットフォームにてリリース。360度動画は、撮影機器も「Surround360」という名称のオープンソースとして開発しており、8K、60fpsの撮影が可能なハードウェア仕様とプログラムをGithubにて公開中。ベンダー各社が商品化できる環境を整えている。

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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