シスコシステムズは10月18日、クラウドセキュリティソリューション「CloudLock」「Cisco Umbrella」「Cisco Defence Orchestrator」を発表した。発表会には、シスコシステムズ セキュリティ事業 セキュリティ エバンジェリスト 西原敏夫氏と同社セキュリティ事業 コンサルティングシステムズエンジニア 國分直晃氏が登壇し、クラウド時代に求められるセキュリティの現状や、要求されるセキュリティレベル、それに対するシスコの取り組みなどについて解説がなされた。

進む日本企業のクラウド導入

ビジネスのデジタル化が進む昨今、企業はさまざまなサービス形態への対応を求められる。そして、サービスを拡充していく際には、これまでにないパターンのデータのやり取りが発生することも少なくない。そこには、どのようなセキュリティが必要になるのだろうか。

シスコシステムズ セキュリティ事業 セキュリティ エバンジェリスト 西原敏夫氏

IDCが行ったクラウドに関わるユーザーアンケート調査「CloudView Survey 2016」では、日本企業のクラウド導入数は前年に比べ、153%増加したという結果が出ている。もちろん、全てのオンプレミス環境がクラウドに置き換わるわけではなく、日本企業の74%はハイブリッドクラウド戦略を推進しているし、オンプレミスにこだわる企業も存在する。「とは言え、業種を問わずクラウド利用の流れは強くなっている感がある」と語るのは、西原氏だ。

社内・社外の境界線の幅が広がりつつある今、従来の企業セキュリティの範囲を越え、ダイレクトにクラウド環境にアクセスするブランチオフィスや在宅勤務者などが増加することは容易に想像できるだろう。そして、オンプレミス・オフプレミスを問わず、セキュリティは担保されなければならない。

クラウドセキュリティでは、DNSの名前解決やIPアドレス・URLが正しいかどうか、企業秘密を記載したファイルが外部に送られようとしていないか、といったことがチェックされる。IT管理者が認めていないアプリの利用を把握・規制したりするのもクラウドセキュリティの役割だ。

「クラウドセキュリティは今後必ず、必要とされる分野だと考えています」(西原氏)

>> シスコが実現するクラウドセキュリティのかたち