「新生活に向けて新天地へ引越したい」「仕事の都合で引越しをしたい」などと考えている方は、引越し業者の料金について気掛かりではないでしょうか?引越しは手間もお金もかかるので、少しでも費用を抑えたいはずです。
実は引越し業者に依頼するのにかかる料金は安い時期・高い時期があります。そこで本記事では引越し業者の料金が安い時期について、さらに料金を抑えるコツについてもご紹介します。少しでも引越し費用を抑えて、負担を軽くしましょう。
引越し業者の料金は3~4月が最も高い
まず最も引越し業者の料金が高い時期として挙げられるのは3~4月です。一般的に進学や就職、さらに転勤などの時期も重なるため、引越し需要が高まる時期です。そのため、引越し業者も宣伝をしなくても見積りや予約が入ってくるため、高めに料金設定がされています。
また、引越し業者には料金の値下げ交渉をできる場合も多いですが、この時期に関しては交渉も難しい傾向があるとされています。さらにこの時期以外にも異動時期の8月~10月など、まとまった休みがある時期などもどうしても料金が高いです。
そのため、できるだけこのような引越し業者の繫忙期を避け、料金が高い時期以外で計画を建てることが前提となります。
引越し業者に安く依頼できるタイミングはいつ?
引越し料金が高い時期がわかったところで、逆に安く依頼できるタイミングはいつなのでしょうか?
引越しでは、時期はもちろん曜日や日取りなどによっても料金が安くなります。それぞれ細かいポイントで、安くなるタイミングを知っていきましょう。
引越し料金が安い月は8月と11月
引越し料金が安い月で言えるのは、8月と11月です。8月は異動時期や夏休み・お盆休みと重なると料金が上がってしまいますが、それ以外の日は安い日もあり、そこを狙えれば安く引越しができます。
また、11月は最も引越し料金が安い時期と言われています。異動などの色々なイベントが丁度空白期間となり、引越し需要がかなり少なくなるためです。さらに11月は気温も落ち着いている時期なため、引越しもしやすくおすすめです。そのため、月で狙うなら11月、その次に8月といった優先順位で検討すると良いでしょう。
引越し料金が安い曜日は火水木
引越し料金が安い曜日は、火曜日、水曜日、木曜日です。さらに曜日ごとに料金が安い順位をまとめると以下のようになります。上に行くほどお得で、下に行くほど料金が高い曜日になります。
引越し料金が安い曜日 | |
1 | 火曜日、水曜日、木曜日 |
2 | 月曜日、金曜日 |
3 | 日曜日 |
4 | 土曜日 |
火曜日、水曜日、木曜日が安いのは、一般的に多くの人が休みを引越しに利用するために週末~土日~週初めに需要が高まるためです。そのため、週半ばが最も料金が安くなりやすい傾向があります。可能ならばこの平日を利用すると、より安く引越しができるでしょう。
引越し料金が安くなる時期は月の中旬
1ヶ月の中で安い時期に注目すると、月の中旬が安いと言えます。なぜなら、月末は賃貸借契約が切り替わる時期であり、その時期に合わせて引越す人が多いためです。需要が高まれば、引越し業者の料金も高くなります。そのため、意識するなら月初から中旬も狙いどころになるということも覚えておきましょう。
大安を避けるだけで安くなることも
時期で言えば、日取りの六曜によっても料金が変わることもあります。六曜とは、大安・仏滅・友引といった、吉凶を示す指標です。日本ではカレンダーにも表記されている場合が多く、六曜を意識してスケジュールを組む方も大勢います。
特に大安などは「何をやっても障害がない日である」とされており、引越しには選ばれることが多いです。そのため、もし六曜についてあまり意識しないのなら、このような縁起が良いという日を避けて依頼しましょう。仏滅などの人気が少ない時期を選べば、引越し料金の節約ができる可能性があります。
引越し料金が安い時間帯は午後
時間というポイントで最も料金が安いのは午後です。なぜなら午前中に引越しを依頼し、「荷ほどきを早めに進めたい」という人が多いため、どうしても午前中は混んでいます。
そのため、直近で予定が迫っていて、なるべく早く引越しを進めたいという人以外は午後便で引越しを依頼するのがおすすめです。時間で言うと12時~15時あたりが安くなりやすいため、そこを狙ってみてください。
もっと安くなる!フリー便とは
もし時間にこだわらないならフリー便もおすすめです。フリー便は引越し業者の都合の良い時間に荷物を届けてもらうシステムで、料金が安く済みます。引越し業者は時間の都合や人の稼働配分などを自由に組める代わりに、依頼人は安く引越しをすることができるのです。時間に余裕があるのなら、双方にとって得が大きい引越し便と言えるでしょう。
また、事前に時間は指定出来ませんが前日におおよその時間を教えてくれるため、1日中待っていなければいけないわけではなく、その点も安心して利用できます。
引越し料金の相場が変わる要素
引越し料金は料金や時期以外にも相場を左右する要素があります。それは主に以下の要素が挙げられます。
- 距離
- 曜日
- 都道府県
- 基本の引越し料金
続いてそれぞれを詳しく解説していきます。
距離によって大きく変わる
この中で一番引越し料金を左右するのは、引越し先への距離です。基本的には現在住んでいる場所から遠ければ遠いほど、料金は高くなります。具体的には以下のように相場が変わります。
距離 | 単身者 | 家族連れ(3人) |
~15km未満 | 閑散期:32,400円/繫忙期:44,000円 | 閑散期:70,000円/繫忙期:100,000円 |
~50km未満 | 閑散期:35,000円/繫忙期:54,000円 | 閑散期:80,000円/繫忙期:116,900円 |
~200km未満 | 閑散期:50,000円/繫忙期:81,000円 | 閑散期:100,000円/繫忙期:180,000円 |
~500km未満 | 閑散期:70,000円/繫忙期:115,000円 | 閑散期:159,750円/繫忙期:259,200円 |
500km以上 | 閑散期:90,000円/繫忙期:140,000円 | 閑散期:220,000円/繫忙期:320,000円 |
”参考:引越し侍「引越し時期ごとの見積もり料金相場」を元にに作成”
このデータによれば、閑散期は単身者・家族連れ共に50km未満であったなら、数千~1万円程度であまり料金に差が出ません。一方で繫忙期は単身者・家族連れ共に50km未満でも約1万円~ほど違いがでます。50km未満と言うとおおよそ同じ都道府県内の引越し程度の距離となるため、この距離で引越しをする人は多いはずです。
さらに距離が遠くなると単身者は約3~4万円強、家族連れは最大10万円まで閑散期と繁忙期で違いが出てくることもあり、馬鹿にできません。
曜日によっても大きく変わる
すでに前述した通り、曜日によって料金が安くなる傾向もあります。では、具体的に相場はどのように変動するのでしょうか。不動産情報サイト大手のSUUMOの運営する、引越し見積りサイトでは、曜日ごとの相場を以下のように分析しています。
曜日 | 単身者 | 家族連れ(又はカップル) |
平日 | 61,619円 | 117,944円 |
土日 | 60,863円 | 117,659円 |
祝日 | 67,915円 | 114,592円 |
”参考:SUUMO引越し見積り「平日・土日・祝日の引越し費用相場」を参考に作成”
このデータによると単身者は土日が最も料金が安く、家族連れの場合には祝日が安いという傾向があることがわかります。
都道府県によっても大きく変わる
距離で言えば、都道府県という区切りでも相場が大きく変わります。都道府県別に引越し料金の相場を見ると以下のようになります。
北海道 | 宮城 | 埼玉 | 東京 | 愛知 | 京都 | 大阪 | 広島 | 沖縄 | |
単身者 | 47,831円 | 57,172円 | 59,322円 | 60,612円 | 61,745円 | 54,697円 | 58,306円 | 58,932円 | 48,024円 |
家族連れ(3人) | 67,624円 | 96,138円 | 101,921円 | 111,847円 | 98,066円 | 104,145円 | 100,802円 | 110,293円 | 71,031円 |
“参考:SUUMO引越し見積り「都道府県別の引越し費用相場」を参考に作成”
このように単身者も家族連れも都心部を中心に料金が高くなる傾向があり、県によっては約3万円ほど違いが出ることもあります。その点、引越し先の料金相場を意識して計画する必要があると言えるでしょう。
引越し料金の決め方
距離や曜日以外では、基本的な引越し料金によって費用が左右されるでしょう。その引越し料金を決める基本料金は以下の3つで構成されています。
- 基本運賃
- 実費
- オプションサービス
基本料金を構成するこれら3つは、それぞれ分かれて見積もりに書かれているはずなので、何にいくらかかっているか必ず確認してみましょう。また、以下でそれぞれの項目の内容を詳しく解説します。
基本運賃
基本運賃は引越しする距離と作業員の作業時間などで決まる要素です。また、この見積もりでは項目が国土交通省により明確な約款が定められており、それに準ずる内容でなければいけません。
実費
実費は作業員の人件費や梱包費が含まれています。さらにガソリン代や高速料金などの交通費なども含まれており、基本的に必要不可欠な部分と言えます。
オプションサービス費
オプションサービス費はエアコンの取付工事や不用品処分といった、引越し作業以外の作業がある場合にかかる料金です。その他にも大型のピアノなどの運搬が必要な場合にも付帯サービスの対象となる場合があります。
引越し料金を安くするコツ
ここまで引越し料金が安く・高くなる要素について解説してきました。それを踏まえ、引越し料金を安くするためには以下のようなポイントに注目する必要があります。
- 繁忙期には引越さない
- 一括見積で安い業者を探す
- 荷物を少なくする
- 自分で荷造りと荷ほどきをする
- 段ボールの調達は自分で行う
主に引越し業者で特に料金が高くなりやすい箇所について対策をしていくことで、費用を抑えることが可能です。詳しいポイントを見ていきましょう。
繁忙期には引越さない
まず前提として繫忙期に引越さないことが料金を安くするコツです。前述したように繫忙期は引越し業者は価格設定を上げており、値下げも難しい時期です。さらに見積もりが出るまでに時間もかかりやすく、日取りも予定している期間に決まりにくい恐れもあります。
そのため、引越し料金を安く抑えるためには、少なくともこの繫忙期を避けるのが懸命と言えるでしょう。
一括見積で安い業者を探す
引越し料金自体がそもそもお得かどうかも、費用を抑えるには重要なポイントとなります。そのため、引越し業者については複数社に見積もりを出してもらう「一括見積もり」を利用しましょう。この一括見積もりは不動産一括査定サービスの引越し版のようなもので、条件と希望する会社を選択すると自動的に見積もりをしてくれます。
さらにこのサービスは基本的に無料で見積もりが可能で、見積もり後に必ず依頼しないといけないといった負担もありません。これらの一括見積もりサービスを利用して複数社を比較すれば、さらに費用を抑えることができる可能性も高まるでしょう。
引越し費用を知りたいなら、「引越し侍」の一括見積サービスがおすすめ!
引越しで、希望に合う引越し業者を効率よく探すなら、引越し業者の一括見積サービスが便利です。中立的な立場から、あなたの状況に合うおすすめの引越し業者を紹介し、契約までサポートしてくれます。
とくに、編集部がおすすめしたいサービスが引越し侍です。引越し侍がおすすめな理由を以下にまとめています。
荷物を少なくする
引越し料金は荷物の量によっても高くなりやすいため、単純に荷物をなるべく少なくすることも効果的です。引越しでは荷物が多ければ多いほど、荷物の数や引越しトラックの台数が必要になり、料金も上がってしまいます。
つまり逆に荷物の量が少なければ作業時間と作業員のリソースを減らせるため、引越し料金も安く抑えられる可能性が高いと言えるのです。そのため、引越しを機会に不用品の処分や家具や電化製品の買い替えを検討するなど、できるだけ荷物を減らすようにしてみましょう。
自分で荷造りと荷ほどきをする
荷造りや荷ほどきはなるべく自分でやることで、引越し料金を安くできます。基本的にこれらは業者が手伝ってくれることが一般的ですが、じつはこれは基本料金というよりオプションサービスになります。そのため、荷造り・荷ほどきはサービス代として別に見積もられているため、必要がないのならこの部分を節約することができるのです。
そのため、「荷物が多くて1人では荷造りが難しい」「事情があって荷造りや荷ほどきができない」といった事情がないのなら、なるべく自分で荷物を扱うようにしましょう。
段ボールの調達は自分で行う
引越しには段ボール箱が必要不可欠ですが、この段ボールの調達も自身でやったほうが料金が安く済む場合があります。実は大手の引越し業者では段ボール代が無料であることが多いです。しかし、中小の引越し業者は利用者が段ボールを自分で用意することで、値引きしてくれる場合があるのです。
そのため、そのような地域密着型の引越し業者を利用するのなら、事前に確認することをおすすめします。もし確認してみて割引がある場合は、自身で段ボールを用意するようにしましょう。
また、段ボールはコンビニやスーパーに出向き、「不用な段ボールを譲ってもらえませんか?」と聞けば、無料で譲ってもらえることがほとんどなので、近所の目ぼしい場所を回ってみてください。
失敗しない引越し業者の選び方
最後に失敗しない引越し業者の選び方についてご紹介します。引越し業者といっても大手から中小まで多くの業者があるため、料金もサービスにも違いが出てきます。そのため、以下の点に注目し、業者を選ぶようにしましょう。
- 利用者からの評判はいいか
- 訪問見積もりをしてくれるか
- サービス内容は充実しているか
- 業者の得意分野で選ぶ
以下でポイントを詳しく解説していきます。
利用者からの評判はいいか
引越し業者で悩んだら、まずは目ぼしい業者の評判を調べることから始めてみましょう。引越しをする人は多くいるため、結局は実際の利用者の声を調べてみるのが早道です。利用した人にしか分からなかった部分や逆に優れている点など、比較してより良いと思える引越し業者を選定していきましょう。
とはいえ評判や口コミはあくまでも一意見なため、鵜吞みにし過ぎないよう注意しましょう。あくまでも参考程度に目を通し、見積もり内容や実際にやり取りする担当者などの印象などからも見極めて選ぶようにしてください。
訪問見積もりをしてくれるか
引越しの見積もりは電話だけだと思う方も多いかもしれませんが、訪問見積もりをしてもらうほうが好ましいと言えます。何故なら訪問見積もりをしてもらうことで、周辺の交通事情や荷物の量について正確に把握した上で、見積もりをしてもらえるためです。
これが電話だけであると、当日交通費が予想より高くついたり、荷物が多いとわかって料金が高くなることもあります。そのため、より正確に見積もりを出してもらうためにも、必ず訪問見積もりをしてもらいましょう。
また、もし複数社で検討しているのなら、なるべく同日に同じ条件下で複数社の訪問見積もりをしてもらうのがおすすめです。
サービス内容は充実しているか
基本料金以外では、サービス内容が充実しているかも確認するようにしましょう。引越しはそれぞれの荷物や個人的事情などによりプランが変わってくるため、自身に合っているサービス内容があるかが重要です。
例えば「エアコンの設置も依頼したい」「貴重なグランドピアノがあるから慎重に運搬して欲しい」など、そういった希望に対応するサービスがあるか確認してみてください。
また、業者によっては稀に安い見積もりを出すために、必要であろうオプションもつけずに提示することもあるため、その点も注意するようにしましょう。
業者の得意分野で選ぶ
引越し業者は、それぞれの得意分野があります。例えば大手は全国サービスを展開しているために、場所を選ばないことが多く、さらにサービスのレベルも安定しています。一方、中小は近距離~中距離の引越しに強く、料金がお得なことも多いです。
このように引越し業者ごとの得意分野を見て、自身の希望に合っていると感じられる業者を選ぶことがおすすめです。自身のニーズに合っている業者を選べれば、ストレスなく引越しを進めることができるでしょう。
まとめ
改めて本記事でご紹介した引越し業者の料金が安くなるポイントをまとめてみましょう。
- 月…8月、11月
- 時期…月初~中旬
- 曜日…火曜日、水曜日、木曜日
- 六曜…仏滅など縁起が悪いとされる日
引越しでは、新生活シーズンやまとまった休みなど、引越しに適したタイミングをあえて避けることで料金を安くできる可能性が高いです。
また、料金を安くしたいのなら事前の訪問見積もりや荷造りなどといった部分で、積極的に行動していくことも大切です。見積もりする場合には複数社を見比べて、ご紹介してきたポイントを参考に納得できるサービスだと感じられる引越し業者を選んでください。
ポイントを抑えて引越しを進め、ストレスなく新生活を始めましょう。
◆記事で紹介した商品・サービスを購入・申込すると、売上の一部がマイナビニュース・マイナビウーマンに還元されることがあります。◆特定商品・サービスの広告を行う場合には、商品・サービス情報に「PR」表記を記載します。◆紹介している情報は、必ずしも個々の商品・サービスの安全性・有効性を示しているわけではありません。商品・サービスを選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品・サービススペックは、メーカーやサービス事業者のホームページの情報を参考にしています。◆記事内容は記事作成時のもので、その後、商品・サービスのリニューアルによって仕様やサービス内容が変更されていたり、販売・提供が中止されている場合があります。