ユニットコムグループのショップである、パソコン工房には仕様を固定することで即座に入手可能な「即納パソコン」というカテゴリがある。その「即納ノート」の1モデルとして販売されているのがiiyama PCブランドの「10P1100T-AT-FE」だ。10.1型ディスプレイを搭載したWindowsタブレットの、通販限定特価は3万9,980円(税別)。お手頃価格で手に入る1台の実力を試してみよう。
すっきりとシンプルなタブレット
「10P1100T-AT-FE」の見た目は、ごくシンプルなWindowsタブレットという印象だ。10.1型で光沢のあるグレアタイプのディスプレイを搭載しており、当然タッチ操作に対応している。ディスプレイベゼル部分が黒で、横長に持った時の下側にタッチで使うWindowsボタンがあり、上側にWebカメラが埋め込まれているというのも一般的なつくりだ。
本体サイズはW258×D173.2×H10.8mmで、重量は約670g。片手でも楽に持てるサイズと重さであり、バッグに入れて持ち運ぶのも苦にならない。立ったまま使う時には、腕に載せるようにして使えば十分安定させることができる。
側面の中程から背面はマットな素材を採用していて、さらさらとした手触りになっている。浅い黒色の素材で、中央にはシルバーでロゴが入り、他にも各種ロゴやマークがプリントされている。少々無骨な雰囲気ではあるが、目にうるさいようなデザインではない。角は丸くとってあるが、その径が小さいためすっきりと印象になっている。
モバイルマシンだけに持ち歩くことを考えた時、この素材感はなかなかよい。素手で持った時にすべりやすいことや、ベタベタすることもないので、不快感なく持てるのはうれしいところだ。突起などもないため、手にあたったり、バッグへの出し入れで邪魔になるという心配もない。
ディスプレイ側にあるカメラのちょうど裏側になるところに、アウトカメラも装備している。カメラはイン/アウトともに100万画素だ。本体背面左右の中程には、スピーカーが配置されている。
フルサイズUSBポートの存在がうれしいインタフェース群
小型のタブレットだけに、インタフェースは最小限に絞り込まれている。横持ちにした時に本体上部の側面に並ぶのは、内蔵マイクや充電用端子の他に、ヘッドフォンジャック、USB3.0ポート×1とMicro HDMIポート×1だけだ。メディアスロットに関しては、本体右側の背面あたりにmicroSDカードスロットがある。
必要最低限のインタフェースではあるが、フルサイズのUSBポートが存在するというのは実にうれしいポイントだ。ちょっとしたデータ移動にUSBメモリを使用できるのに加え、キーボードやマウスといった周辺機器についても、モバイル用のBluetooth接続タイプをわざわざ用意する必要がなく、所持しているものをそのまま繋ぐこともできる。
本体の下側となる面にはマグネット端子があるが、後日発売されるキーボードセットモデル「10P1100T-AT-FS」に付属する、着脱式キーボードと接続するためのものだ。もし頻繁にキーボードを使用するならば、そちらを選ぶのもよいだろう。
本体右側面には、画面回転機能のロックができるボタンと、音量コントロールボタンがある。反対の左側面には、電源ボタンがついている。大きく張り出しているわけではないが、しっかりと押し応えのある物理キーのおかげで、操作はしやすかった。
インタフェースは本体上側に集中している |
電源コネクタ、USB3.0ポート、Micro HDMIポート、ヘッドフォン端子がある |
本体下側のマグネットタイプの端子は、キーボードセットモデルで着脱式キーボードとの接続に使われる |
ディスプレイはIPS液晶を搭載
搭載されている10.1型ディスプレイの解像度は、1280×800ドットだ。高解像度というわけではないが、本体サイズ的には、文字のサイズなどがちょうどよい具合に表示される。色調は鮮やかで、見やすかった。
パネルは視野角の広いIPS液晶パネルを採用している。斜めの位置から見てもあまり色調の変化がなく、移動中の動画鑑賞や、数人に画面を見せてプレゼンテーションを行う場合など、正面から見られない環境でも快適に利用できるのもうれしい。
タッチは10点対応のマルチタッチだ。反応や指すべりもよく、こちらも快適であった。OSはWindows 8.1 with Bingを採用しており、タッチ操作に向いているため特に不自由なく利用できる。