エムエスアイコンピュータージャパンは、2011年登場が予想されているIntelの次世代CPUに対応する、「Intel 6 Series」チップセット世代の同社マザーボード製品について、ラインナップや機能概要の一部をプレビュー公開した。

今回の情報公開では、ATXサイズのマザーボードとして「P67A-GD65」「P67A-GD55」「P67S-C43」、マイクロATXサイズのマザーボードとして「H67MA-E45」という、計4モデルのラインナップの存在が明らかにされた。P67S-C43以外はボード写真も入手できているので、以下で紹介したい。

ATXマザー「P67A-GD65」

「P67A-GD65」

製品名から、今回のラインナップでは最上位モデルと考えられる。SATAポートが色違いで8ポートあるので、SATA 6Gbpsは少なくとも4ポート存在するということだろう

ATXマザー「P67A-GD55」

「P67A-GD55」

P67A-GD65の写真と比べると、ヒートシンクやSATAポートの構成に違いが確認できる

マイクロATXマザー「H67MA-E45」

「H67MA-E45」

オンボードの映像出力端子はDVI-D、D-Sub、HDMIの3系統が確認できる

MSI独自機能の次世代仕様に

同社では今回の6シリーズ・マザーボード製品のキーワードとして、まず最初に「ミリタリークラスII」への対応を挙げている。軍用水準の信頼性をうたった従来のミリタリークラスを強化したもので、さらなるオーバークロック耐性と長寿命を実現するとしている。

「ミリタリークラスII」でさらに信頼度を強化

エントリーユーザーでもオーバークロックを楽しめる「OC Genie」機能も、次世代のIntel CPUにおけるTurbo Boost機能の拡張に対応し、「OC Genie II」へと進化している。これは、ボタンひとつでハードウェアの状態を検知して自動的にOC設定を行う機能。OC Genie IIでは、新たにCPUクロックと電圧だけでなく、メモリや内蔵グラフィックスのクロックや電圧も調整可能となっているようだ。

次世代のTurbo Boost機能拡張にも対応できる「OC Genie II」

また、早期からBIOSの「EFI」化に取り組んでいた同社だけに、6シリーズ・マザーボードでは、「Click BIOS」と呼ばれるEFI BIOSを採用してきている。モデルによるのだろうが、BIOSチップを2個実装し、万一のBIOS破損でも自動復旧が可能な「Click BIOS x2」も用意されるようだ。

どうやらBIOSの「EFI」化は6シリーズ・マザーボードでだいぶ進むようだ。EFIへの取り組みではパイオニア的存在のMSIだけに、もちろん搭載してくる

オーディオ環境にこだわった機能や、オーバークロックや省エネ化でも便利な「Instant OC」など、独自機能は充実するようだ。「DrMOS」や「APS」といった定評ある機能も引き続き採用される