こんにちは、阿久津です。Windows 10の背景に好きな画像を設定している人は多いでしょう。しかし、「設定」の<個人用設定/背景>では、過去に選択した画像ファイルの履歴が並び、既定の背景画像を参照できなくなります。

背景画像の候補には過去に選択した画像が並びます

個人的なPCなら構いませんが、業務に併用するPCの場合は困るのではないでしょうか。画像ファイル自体は「%SystemRoot%\Web」フォルダーに保存されていますが、それを参照するのも面倒な話でしょう。そこで今回はレジストリを操作して、既定の背景画像を復活させるチューニングをご紹介します。

「%SystemRoot%\Web」フォルダーには最大3,840×2,160ピクセルまでの画像を格納する「Screen」などいくつかのサブフォルダーが存在します

1. 管理者権限でレジストリエディターを起動します。
2. レジストリエディターが起動したら、HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Wallpapersキーを開きます。
3. 文字列値「BackgroundHistoryPath0」から「BackgroundHistoryPath4」までを削除します。
4. <×>ボタンをクリックして、レジストリエディターを終了します。

これで操作が完了しました。

[Win]+[R]キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「regedit」と入力して、<OK>ボタンをクリックします

レジストリエディターが起動したら、HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Wallpapersキーを開きます。「BackgroundHistoryPath0」から「BackgroundHistoryPath4」までを選択して右クリック。メニューの<削除>をクリックします

確認をうながすダイアログが現れたら、<はい>ボタンをクリックします

それでは結果を確認しましょう。デスクトップのコンテキストメニューから「設定」の<個人用設定/背景>を開いてください。背景画像が既定に戻ったことを確認できます。

背景画像が既定に戻ったことを確認できます

Windows 10の背景画像設定は、文字列値「BackgroundHistoryPath0」「BackgroundHistoryPath1」「BackgroundHistoryPath2」「BackgroundHistoryPath3」「BackgroundHistoryPath4」に画像のフルパスを格納し、<個人用設定/背景>はこれらの情報を参照して表示する仕組みです。

規定の背景画像を1つ1つ選び直してもよいのですが、Windowsとレジストリ操作に慣れているなら、レジストリエントリーを削除した方が便利ではないでしょうか。また、背景画像として過去に選択した画像ファイルをストレージから削除すると、下図のようにデスクトップのサムネイルが真っ暗になります。

画像ファイルを削除してから<個人用設定/背景>を開きますと、背景画像が既定に戻ると同時にサムネイルが正しく表示されません

それでは、また次号でお目にかかりましょう。

阿久津良和(Cactus)