こんにちは、阿久津です。Windows 10 Insider Previewを徒然と触っていたところ、興味深い仕様変更を発見しました。ローカルグループポリシーエディターのWindows Updateに並ぶ、<Windows Updateからドライバーを除外する>というものです。

これまで筆者が見落としていたのかと、Windows 10 バージョン1511 (Threshold 2) でも確認してみましたが、そちらには用意されていません(図01~02)。Windows 10 Insider Preview ビルド14328に同じ項目があったため、Build 2016以降に加わった機能なのでしょう。

図01 Windows 10 Insider Preview ビルド14332のローカルグループポリシーエディター。新項目が加わりました

図02 Windows 10 バージョン1511で<Windows Update>を開きましたが、ドライバーを除外する設定項目は見当たりません

サポートOSとしてWindows 10とWindows Server 2016 Technical Preview 5が記載されているように、Windows 10 Insider Previewでしか設定できないポリシー設定ですが、2016年夏に登場予定のAnniversary Updateで使用可能になることは間違いありません。そこで今回はWindows 10 Insider Preview最新版を対象に、Windows Updateからデバイスドライバーを除外するチューニングをお届けします。

1. 管理者権限でレジストリエディターを起動します。
2. HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdateキーを開きます(ない場合は作成します)。
3. DWORD値「ExcludeWUDriversInQualityUpdate」を作成し、データを「1」に変更します。
4. レジストリエディターを終了します。
5. PCを再起動します。

これで操作が完了しました(図03~11)。

図03 [Win]+[R]キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「regedit」と入力して<OK>ボタンをクリックします

図04 レジストリエディターが起動したら、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windowsキーを開きます

図05 Windowsキーを右クリックし、<新規>→<キー>と順にクリックします

図06 キー名を「新しいキー #1」から「WindowsUpdate」に変更します

図07 右ペインの何もないところを右クリックし、<新規>→<DWORD値>と順にクリックします

図08 値名を「新しい値 #1」から「ExcludeWUDriversInQualityUpdate」に変更します

図09 DWORD値「ExcludeWUDriversInQualityUpdate」をダブルクリックし、データを「1」に変更します

図10 <×>ボタンをクリックして、レジストリエディターを終了します

図11 PCを再起動します

本機能が加わった理由の背景には、不具合のあるデバイスドライバーが強制的にインストールされてしまう問題がありました。その後、デバイスドライバーの更新は比較的落ち着きましたが、Feedback Hubでもデバイスドライバーの更新に関する意見は少なくありません。そこでこのような改善を加えたのでしょう。本チューニングを破棄する場合は、DWORD値「ExcludeWUDriversInQualityUpdate」を削除し、PCを再起動してください。

それでは、また次号でお目にかかりましょう。

阿久津良和(Cactus)