こんにちは、阿久津です。Windows 10のアクションセンターは、使用頻度の高いアクションを参照しやすくするための「クイックアクション」を備えています。ディスプレイの明るさを変更したり、機内モードに切り替えたりと、とくに2in1 PCでは便利に使えます(図01)。

図01　Surfaceのアクションセンターを展開した状態。数多くのアクションを実行できます

しかし、デスクトップPCでは使用環境が大きく変化する場面は少なく、クイックアクションを利用する機会はほとんどありません。強いて言えば「設定」を起動する＜すべての設定＞くらいですが、筆者の場合は［Win］+［I］キーを押した方が素早く呼び出せます(図02)。

図02　デスクトップPCのアクションセンターを展開した状態。アクション数も少なく使用頻度は多くありません

先頃登場したWindows 10 Insider Preview 14361では、通知数の増減や優先度の設定が加わりました。これらの設定が今夏のWindows 10 Anniversary Updateまで残るとは限りませんが、アクションセンターの表示領域を広く確保することは重要なポイントになるはずです。

そこで今回はアクションセンターのクイックアクションを削除するチューニングをお送りしましょう。

1. 管理者権限でレジストリエディターを起動します。
2. HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Shell\ActionCenter\Quick Actionsキーを開きます。
3. DWORD値「PinnedQuickActionSlotCount」のデータを「0」に変更します。
4. レジストリエディターを終了します。
5. エクスプローラーを再起動します。

これで操作が完了しました(図03～09)。

図03　［Win］+［R］キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「regedit」と入力して＜OK＞ボタンをクリックします

図04　レジストリエディターが起動したら、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\ Shell\ActionCenter\Quick Actionsキーを開きます

図05　DWORD値「PinnedQuickActionSlotCount」をダブルクリックで開き、データを「0」に変更して＜OK＞ぼたをクリックします

図06　レジストリエディターを終了します

図07　［Ctrl］+［Shift］キーを押しながらタスクバーを右クリックし、＜エクスプローラーの終了＞をクリックします

図08　［Ctrl］+［Shift］+［ESC］キーを押してタスクマネージャーを起動し、＜ファイル＞メニュー→＜新しいタスクの実行＞と順にクリックします

図09　テキストボックスに「explorer」と入力して＜OK＞ボタンをクリックします

早速結果を確認してみましょう。アクションセンターを開くと、クイックアクションがすべて削除されています。また、「設定」の＜システム/通知とアクション＞に並ぶ＜クイックアクション＞も選択できなくなりました。もちろん展開すれば、隠れているパネルが現れます(図10～12)。

図10　［Win］+［A］キーを押してアクションセンターを開くと、クイックアクションがなくなったことを確認できます

図11　検索ボックスに「クイックアクション」と入力し、＜クイックアクションの選択＞をクリックします

図12　クイックアクションに関する設定も一切できなくなります

ちなみにDWORD値「PinnedQuickActionSlotCount」のデータを「3」や「2」に変更すると、クイックアクションの表示数をコントロールできます。なお、本チューニングを破棄する場合は、DWORD値「PinnedQuickActionSlotCount」のデータを「4」に変更してください。

それでは、また次号でお目にかかりましょう。

阿久津良和(Cactus)