こんにちは、阿久津です。過去のWindowsは、該当箇所にマウスオーバーすると現れる"バルーン"や、通知領域のアイコンが発する"通知"を用いてユーザーへ各種情報を提示してきました。そしてWindows 8はユーザーエクスペリエンスの統一を目標に"トースト通知"を導入しています(図01~03)。
さらにWindows 10は、Windows Phone 8.1で実現済みの通知センターを取り込み、トースト通知の履歴を確認する「Action Center」を追加しました(図04)。
トースト通知はタブレットでの利用を踏まえて、一時的に通知機能を抑止する機能を備えています。ここで選択できる抑止時間は1/3/8時間の3種類。多くののユーザーはこの選択肢でこと足りることでしょう(図05~06)。
しかし、いっそのこと通知機能自体を無効にしても不便を感じないユーザーも多いのではないでしょうか。そこで今週は、トースト通知を恒久的に無効にするチューニングをお送りします。
1. 管理者権限でレジストリエディターを起動します。
2. レジストリエディターが起動したら、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\ImmersiveShellキーを開きます。
3. DWORD値「UseActionCenterExperience」を開き、データを「0」に変更します。
4. レジストリエディターを終了します。
5. エクスプローラーを再起動します。
これでチューニングが完了しました(図07~13)。
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図08 レジストリエディターが起動したら、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\ Windows\CurrentVersion\ImmersiveShellまで、キーをたどって開きます |
早速結果を確認してみましょう。単純なトースト通知は現れなくなりますが、リムーバブルディスク接続時やSkypeの着信時は以前と変わらず通知されました(図14~15)。
そもそもトースト通知は画面上に7秒間とどまる「標準トースト」と、25秒間とどまってオーディオ再生を可能にする「長時間トースト」の2種類が存在が存在します。現時点では推測の域を超えませんが、DWORD値「UseActionCenterExperience」で抑止できるのは、前者の標準トーストのみなのでしょう。
なお、以前の状態に戻すには、DWORD値「UseActionCenterExperience」のデータを「1」に戻してからエクスプローラーを再起動してください。
それでは、また次号でお目にかかりましょう。
阿久津良和(Cactus)