こんにちは、阿久津です。本来なら発売日である先週の連載で書きたかったのですが、遂にHack and Slash系RPGの代名詞となった「Diablo」シリーズの最新作がリリースされました。最近は年を取ったせいかFPS(ファーストパーソン・シューティング)系ゲームはすっかりご無沙汰。ここ最近はPCゲームをプレイしても、サッカークラブチーム監督のシミュレーションゲームである「Football Manager」を少しやる程度でした。

もともと筆者はコンピューター雑誌編集者時代にPCゲームを担当しており、初代Diabloと出会ったのもその当時。海外PCゲームのデモを次々とダウンロードし、プレイして概要をつかんでおくのが日課でした。そこで見つけたのがDiablo I。プレイするたびにダンジョンや敵、アイテムの位置が変化するRogue(ローグ)系ゲームは以前から散々プレイしていましたので、アクションRPG風にアレンジされたDiablo Iにハマったのは言うまでもありません。

Diablo Iでマルチプレイの面白さを体感しましたが、本当にハマったのはDiablo II。Diablo Iがリリースされたのは1997年、Diablo IIはその三年後の登場となります。ゲームバランスが秀逸で、シングルプレイであれば仕事が煮詰まったときにアイテム目的でダンジョンへおもむき、ストレスを解消してから仕事に戻っていました。週末はマルチプレイ。IM(インスタントメッセンジャー)で友人と連絡を取り合いながら、レアアイテムを目的にボスを倒すという日々。

あれから十二年経った今、Diablo IIIがプレイできるとは思ってもみませんでした。もちろん数年前から「出る出る」と聞いていましたが、度重なる延期で興味が薄れていました。しかし、実際に手にしてみると案の定、仕事が手に付かない状態です。まだリリース直後ということで気になる箇所はありますが、Diablo IIのようにバージョンアップするたびにゲームバランスが改善されるのを期待しつつ、ノンビリとプレイしようと思っています。その昔、夜な夜なDiablo IIをプレイしていた中年PCゲーマーの皆さん。是非Battle.netでお会いましょう(図01~02)。

図01 Diablo IIIのタイトル画面。今回はローカルキャラクターが廃されたため、オンラインサーバーへの接続が必要となります

図02 ゲーム内の通貨で他プレイヤーとアイテムの売買が可能になりました。このオークションではRMT(リアルマネートレーディング)も導入されるそうです

さて、コンピューターを使っているユーザーに何らかの情報を知らせる必要があることがあります。例えば、そのコンピューター固有のクセにより注意をうながさなければならない場合や、特定時間に使用終了をうながす場合など、さまざまなケースが想定されるでしょう。職場であれば簡易マニュアルの作成や電子メールによる通知といった手段もありますが、必ずしも相手が覚えていてくれるとは限りません。

そこで活用したいのがタスクスケジューラによるメッセージ通知機能。UNIX系OSで指定時間や一定時間ごとにコマンドを実行するcronコマンドに似せて実装されたタスク機能は、Windows OSと共に進化してきました。この機能を使用し、前述のようなケースに対応してみましょう。今回はタスクスケジューラでリマインダー通知を行うチューニングをお届けします。

1.管理者権限でタスクスケジューラを起動します。
2.新規タスクを作成し、実行するユーザーをUsersグループに変更します。
3.タスクの実行タイミングを指定します。
4.タスクから発するメッセージを入力します。
5.タスクの実行条件や設定内容を変更します。
6.タスクの作成が完了したら、タスクスケジューラを終了させます。

これでチューニングが終了しました(図03~18)。

図03 [Win]+[R]キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「taskschd.msc」と入力して<OK>ボタンをクリックします

図04 タスクスケジューラが起動したら、左ペインで<タスクスケジューラライブラリ>をクリックして選択してから、右ペインで<基本タスクの作成>をクリックします

図05 ダイアログが起動したら「名前」に「リマインダー1」など分かりやすい名称を入力し、「説明」に内容を入力します。続いて<ユーザーまたはグループの変更>ボタンをクリックしてください

図06 ユーザーまたはグループの選択ダイアログが起動したら、<詳細設定>ボタンをクリックします

図07 ダイアログ<検索>ボタンをクリックし、検索結果の一覧から「Users」を選択して<OK>ボタンをクリックします

図08 元のダイアログに戻り、図07で選択したUsersグループが選択されています。<OK>ボタンをクリックしてください

図09 これでタスクの作成ダイアログに戻ります。続いて<トリガー>ボタンをクリックしてください

図10 タブが切り替わりましたら、<新規>ボタンをクリックします

図11 これでスケジュール設定が可能になります。今回は平日のみ全ユーザーにメッセージを送信することを目的にしているため、任意の時間を指定してから<毎週>をクリックし、土日を除く各曜日をクリックして選択したら<OK>ボタンをクリックしてください

図12 元のダイアログに戻りましたら、<操作>タブをクリックしてください

図13 タブが切り替わりましたら、<新規>ボタンをクリックします

図14 ドロップダウンリストから<メッセージの表示>を選択し、各テキストボックスにタイトルおよびメッセージを入力して<OK>ボタンをクリックします

図15 元のダイアログに戻りましたら、<条件>タブをクリックしてください

図16 タブが切り替わりましたら、<コンピューターをAC電源で使用している場合のみタスクを開始する>をクリックしてチェックを外し、<設定>タブをクリックしてください

図17 タブが切り替わりましたら、<スケジュールされた時刻にタスクを開始できなかった場合、すぐにタスクを実行する>および<タスクが失敗した場合の再起動の間隔>をクリックしてチェックを入れます

図18 これでタスクの作成が完了しました。<×>ボタンをクリックしてタスクスケジューラを終了させてください

早速結果を確認してみましょう。同じコンピューターに別のユーザーでログオンしている状態で、タスクの実行時刻が訪れると指定したメッセージがデスクトップに現れます。メッセージダイアログを閉じる場合は<OK>ボタンをクリックしてください(図19)。

図19 指定した時刻になると自動的メッセージが表示されるようになります。特定のコンピューターでのみ使用者に通知を行う場合にお使いください

また、メッセージ内容を変更する場合はタスクスケジューラを起動し、該当するタスクのプロパティダイアログを呼び出してから<操作>タブで編集してください。作成時と同じように各タブでは実行タイミングや条件などを編集することも可能です。なお、メッセージ通知が不要になった場合は、タスクを削除しても構いません。後日再利用する可能がある場合は、タスクスケジューラの右ペインに並ぶ<無効化>を使用して無効にすると簡単です(図20~21)。

図20 タスクの実行内容を編集する場合は、先の手順を参考にタスクスケジューラを起動し、対象となるタスクを選択してから、右ペインにある<プロパティ>をクリックします

図21 これでダイアログが開きます。実行タイミングを変更する場合は<トリガー>タブ、メッセージを編集する場合は<操作>タブを開いて編集してください

それでは、また次号でお会いしましょう。

阿久津良和(Cactus)