タスクバーの時計が見にくい。Windows 10まではタスクバーを4KディスプレイからFHDディスプレイに移動し、ほどよいサイズで時刻を確認できたのだが、Windows 11はタスクバーを移動できないのだ。

文字サイズの変更や拡大/縮小の倍率変更も試してみた。ベストはTClock-Win10によるカスタマイズだが、アプリが増えるのも好ましくない。そこで気付いたのが「追加の時計」の存在だ。

  • 「予定表」を開いた状態。タスクバー上にある時刻の表示が小さい……

「追加の時計」は複数のタイムゾーン(最大2カ所)を表示する機能である。ここに日本のタイムゾーンを追加すれば、タスクバーよりも見やすくなるのではないだろうか。設定は以下の手順で行える。

  • 「Win」+「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「control.exe timedate.cpl,,1」と入力して「OK」ボタンをクリック/タップする。コントロールパネルから「日付けと時刻」を起動してもよい

  • 「追加の時計」タブで「この時計を表示する」をチェックオン。タイムゾーンはそのまま日本でよい。任意の名称を入力してから「OK」ボタンをクリック/タップする

  • 再び「予定表」を開くと、ポップアップで名称および現在の時刻が加わり、タスクバーよりも大きい文字サイズで日時や時刻を確認できる

筆者が時刻にこだわるのは、オンラインの打ち合わせや発表会の入場・開始時刻を確認したいから。テレビは視聴せず、インターネットラジオは時間に不正確だ。もちろん、打ち合わせや発表会前に何らかの通知は届く。だが、参加URLにアクセスし、開始時間を過ぎても打ち合わせが始まらないトラブルに遭遇してから、時刻を確認する習慣が付いた。そのため、NTP(Network Time Protocol)による同期機能を備えるPCの時刻が重要なのだ。この設定なら、「Win」+「N」キーを押すだけで時刻を確認できる。

ちなみに本稿執筆にあたってWindows 95から順に確認すると、Windows Vistaでようやく「日付と時刻」に「追加の時計」を確認できた。もっと前から導入されていたと思っていたので、人の記憶とは曖昧(あいまい)である。

  • Windows Vistaで加わった「追加の時計」タブ