まだ正解にたどり着いていないが、「エクスプローラーを使わない」方法を模索している。

ビルド22000.376に更新するKB5008215がリリースされたものの、リリースノートを見ても更新情報はなく、セキュリティ関連情報は盛りだくさん。他のツールで代替しようとExplorer++Filesを試しているが、いずれもしっくりこない。

  • タブに対応したExplorer++。開発版を使用しているがダークモードへの対応は過渡期にあり、タブやメニューバーが以前のまま。表示形式を切り替えるショートカットキーもなく、エクスプローラーに慣れていると使い勝手は今一歩である

一昔前のファイラー開発も下火になり、選択肢が見当たらないなか思い出したのが、FDcloneの存在。往年のPCユーザーには著名な出射厚氏が開発したDOS用ファイラーを、Linux用に移植したツールである。

ファイル名を変更する、ファイルを移動するといった軽微な操作はWSL(Windows Subsystem for Linux)経由でも軽快で、Windows XP辺りのシンプルなエクスプローラーを思い出した。

  • WSL上で動作するFDclone

ただ、指がエクスプローラーに慣れてしまい、FDcloneの操作を思い出せず戸惑う場面が少なくない。Windows 11 Insider Preview ビルド22523では、OneDriveフォルダー内のファイル名変更時にキーボードフォーカスを失うバグが修正されている。

だが、この修正結果がいつWindows 11 バージョン21H2に反映されるかは不明だ。Microsoftの対応が先か、筆者がFDcloneなどを使いこなすのが先か。徒然と考えながら、日々PCを使っている。

さて、このように私的な話を述べたのは、エクスプローラーの軽量化が主題だからだ。たとえばエクスプローラーの「新規作成」をクリック/タップして現れるメニューはアニメーション効果が加わっている。好みが分かれるところだが、筆者はキーを押す、マウスのボタンをクリックすると瞬時に反応してほしい。

過去のWindowsは「パフォーマンスオプション」でエクスプローラーの演出を取捨選択できるが、Windows 11はWindows UIライブラリー 3への移行期にあるので、設定項目がどう動作するのか不明な部分もある。

  • 「Win」+「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「sysdm.cpl」と入力して「OK」をクリック/タップする

  • 「パフォーマンス」セクションの「設定」をクリック/タップし、「アニメーション」「フェード」「スライド」の文言を含む項目のチェックを外してから「OK」をクリック/タップする

筆者が確認したところ、ツールバーに並ぶボタンをクリック/タップした際のアニメーション効果は「Windows内のアニメーションコントロールと要素」をチェックオフすることで無効にできた。

「パフォーマンスを優先する」を選択してから、「スクリーンフォントの縁を滑らかにする」など、好みに応じて有効化する機能を選択するといいだろう。