我々消費者にとって電気料金の値上げは大きなダメージとなる。特にリモートワークで自宅から、ノートPCや無線LANを使っている場合、月々の支払いに影響して目も当てられない。ただ、デスクトップPCの場合、省電力に関わる設定は最小限だ。

  • 「Win」+「S」キーを押し、検索ボックスに「電源」と入力。「電源、スリープ、およびバッテリー設定」をクリック/タップする

  • 「画面とスリープ」の矢印アイコンをクリック/タップし、各設定の適切な設定を行う

「電源接続時に、次の時間が経過した後に画面の電源を切る」はディスプレイのスリープ(スタンバイ)モード、「電源接続時に、次の時間が経過した後にデバイスをスリープ状態にする」はPC自身のスリープモードを指す。

ディスプレイ自体の消費電力は100W(ワット)前後だが、筆者の場合現在4枚のディスプレイを並べているため、約400Wの消費を回避できる。PC本体は諸事情からスリープモードを使用していないが、PCゲームプレイ時以外は数十Wの消費にとどまっているようだ。

  • 「HWINFO64」による外部GPU(GeForce GTX 3060)の消費電力

デスクトップPCの設定はこれだけだが、ノートPCはバッテリー駆動可能なため、電源接続時とバッテリー駆動時のディスプレイ&PC本体のスリープ設定が可能。なお、MicrosoftはCO2排出量削減などを理由に各既定値を変更したとヘルプページで説明しているが、変化は確認できなかった。

  • 電源接続時とバッテリー駆動時で異なるタイマーを設定できる

ノートPCの場合は電源モードの選択が重要になる。これは過去のWindowsにおける「電源プラン」を指し、既定では「おすすめ」「高パフォーマンス」「最適なパフォーマンス」の3種類から選択可能だ。

「おすすめ」は消費電力のバランスと適度な応答性を実現し、「高パフォーマンス」は文字どおりCPU性能を100%引き出すが、バッテリー消費量も比例する。「最適なパフォーマンス」は処理性能を優先した電源モードだ。

おすすめは「最適なパフォーマンス」だが、今回の趣旨に沿うと「おすすめ」を選択するとよい。日々の報道を見て「一度電源周りを見直すか」と思案しているユーザーの刺激になれば幸いだ。

  • 「電源モード」のドロップダウンリストから、任意の電源モードを選択する

  • PCの使用率が低下するとCPUクロック数も低下。普段は約4GHzだが、2GHz程度まで低下した