我々消費者にとって電気料金の値上げは大きなダメージとなる。特にリモートワークで自宅から、ノートPCや無線LANを使っている場合、月々の支払いに影響して目も当てられない。ただ、デスクトップPCの場合、省電力に関わる設定は最小限だ。
「電源接続時に、次の時間が経過した後に画面の電源を切る」はディスプレイのスリープ(スタンバイ)モード、「電源接続時に、次の時間が経過した後にデバイスをスリープ状態にする」はPC自身のスリープモードを指す。
ディスプレイ自体の消費電力は100W(ワット)前後だが、筆者の場合現在4枚のディスプレイを並べているため、約400Wの消費を回避できる。PC本体は諸事情からスリープモードを使用していないが、PCゲームプレイ時以外は数十Wの消費にとどまっているようだ。
デスクトップPCの設定はこれだけだが、ノートPCはバッテリー駆動可能なため、電源接続時とバッテリー駆動時のディスプレイ&PC本体のスリープ設定が可能。なお、MicrosoftはCO2排出量削減などを理由に各既定値を変更したとヘルプページで説明しているが、変化は確認できなかった。
ノートPCの場合は電源モードの選択が重要になる。これは過去のWindowsにおける「電源プラン」を指し、既定では「おすすめ」「高パフォーマンス」「最適なパフォーマンス」の3種類から選択可能だ。
「おすすめ」は消費電力のバランスと適度な応答性を実現し、「高パフォーマンス」は文字どおりCPU性能を100%引き出すが、バッテリー消費量も比例する。「最適なパフォーマンス」は処理性能を優先した電源モードだ。
おすすめは「最適なパフォーマンス」だが、今回の趣旨に沿うと「おすすめ」を選択するとよい。日々の報道を見て「一度電源周りを見直すか」と思案しているユーザーの刺激になれば幸いだ。