梅雨明けが発表され、いよいよ夏本番。ひんやりとしたかき氷が恋しくなる季節がやってきました。
現在、表参道ヒルズでは、"日本を旅する大人のかき氷"をテーマに、日本各地から厳選された食材を使用し、日本の魅力を再発見できるメニューが館内6店舗で展開されています。一体どんなかき氷に出会えるのか、全6種類の中から特に気になる2品の味わいを確かめに、表参道ヒルズに行ってきました。
表参道ヒルズでしか味わえない、厳選素材使用の"和"なかき氷
毎年の風物詩となっている、表参道ヒルズの夏のかき氷企画。8年目を迎えた今回は、日本各地の厳選された食材に、各店舗の独自の個性と"和"を融合したメニューを用意。表参道ヒルズでしか食べられない、大人なかき氷が提供されています。
今回は、全6店舗の中から、特に気になる2店舗のかき氷をピックアップ。それぞれのメニューの特徴を紹介します。
『京都 西京味噌と冷やし焼き芋の金時』(37ローストビーフ)
ローストビーフ専門店「37ローストビーフ」では、盆栽をイメージしたという『京都 西京味噌と冷やし焼き芋の金時』を販売しています。
繊細な口どけの天然氷をきな粉で覆い、その上には、北海道産のあずきを使用したつぶあん、丁寧に焼き上げた冷やし焼き芋、西京味噌とクリームチーズを組み合わせたソースをトッピング。
付属の追いがけ用シロップは、西京味噌を使用した和テイストのもので、たっぷりと入っているので味の濃淡も楽しめます。
シェフの小林大氏によれば、あずきは店内で炊き上げ、歯応えを感じられるようやや固めに仕上げているとのこと。冷やし焼き芋は、甘さと柔らかさを出すために2段階に分けて焼いているそうです。
このかき氷、特にこだわっているのが、ソースとシロップに使用している西京味噌。本企画8年目にして初めて"和"のかき氷に挑戦したということで、"和"に振り切るために採用した素材だそうです。
かき氷と味噌という珍しいかけ合わせですが、実際に食べてみると、氷部分はもちろんのこと、ソースのコク深さがどのトッピングにも合い、奥行きのある味わいを堪能できました。
追加で西京味噌シロップを加えると、甘さやコクはありつつも、さっぱりとした後味に変化。ひと口ひと口異なった味わいを最後まで楽しめました。
食後のデザートにもちょうど良いサイズ感なので、ランチやディナーの後だけでなく、さまざまなシーンで楽しめる『京都 西京味噌と冷やし焼き芋の金時』(1,980円)は、1日限定15食での提供。提供時間は11:00~21:30(日祝21:00)です。
『高知県産すだちと京粉山椒のかき氷』(やさい家めい)
メロンを丸ごと使うことで毎年人気を誇る「やさい家めい」では、京都の粉山椒を使ったエスプーマと高知県産のすだちをアクセントにした意外な組み合わせを、かき氷で楽しむことができます。
メロン半玉を使用した器の上に、ふわふわの氷とメロンを使用したシロップ、エスプーマの上にはメロン果肉がトッピングされていました。
食べる直前に、仕上げとしてスタッフがすだちを目の前で削るという演出も。削り始めると、すだちの爽やかな香りに包まれます。
店長の塚本雅孝氏は、今回のかき氷のこだわりを"メロンと山椒の組み合わせ"とコメント。これまで夏のかき氷企画では、山川わさびなどの和の調味料を使用し、"辛み×メロン"の組み合わせを展開してきました。その発想から、今回は"和の山椒"をエスプーマに混ぜるという発想にたどり着いたそうです。
実際に食べてみると、ふんわりと軽い口当たり。メロンと山椒が調和し、甘みと辛みの絶妙なバランスを楽しめます。途中ですだちをかけると、ジューシーなメロンの旨味と粉山椒の上品な香りはそのままに、さっぱりとした味わいに変化しました。
最後は器になっているメロン半玉をそのままスプーンですくって堪能。一見ボリューミーにも思えましたが、口の中でふんわりと解けていく氷と、クセになる味わいを楽しんでいるうちに、ペロリと完食してしまいました。
年代を問わず、特に女性からの人気が高いという『高知県産すだちと京粉山椒のかき氷』(2,500円)は、1日限定20食での提供。提供時間は15:00~17:00の2時間限定となっています。ショッピングの合間や休憩時間に、さっぱりと涼んでほしいと塚本氏は語りました。
他にも表参道ヒルズでは、島根県産和紅茶に桃のコンポートとジュレ、隠し味にホワイトバルサミコを使用した6層からなるパフェ風かき氷や、静岡県掛川産のほうじ茶を煮出して作った自家製シロップと、ゴルゴンゾーラチーズムースを組み合わせたかき氷など、個性的なメニューが勢揃い。ワンランク上のかき氷をこの機会に味わってみては?