今週は、画像や図形などのアイテムを整列させる方法を紹介する。PowerPoint 2013には、手軽にアイテムを整列できるスマートガイドが用意されている。「書式」タブの「配置」コマンドとあわせて、その使い方を覚えておくとよいだろう。

「配置」コマンドを使ったアイテムの整列

PowerPointを使ってスライドを作成する際に、複数の図形や画像を並べて配置したい場合もあるだろう。このような場合は「配置」コマンドの使い方を覚えておくと、アイテムをキレイに並べて配置できるようになる。

まずは、簡単な例を使って「配置」コマンドの使い方を説明しておこう。アイテムを整列させるときは、最初にそれらのアイテムをまとめて選択しておく必要がある。複数のアイテムを選択するときは、「Shift」キーを押しながら図形や画像をクリックしていけばよい。

「Shift」キーを押しながらアイテムを選択

この状態で「書式」タブにある「配置」をクリックすると、以下の図のようなメニューが表示される。ここではアイテムをそろえる位置を選択する。

「配置」コマンドでアイテムをそろえる位置を指定

例えば「上揃え」を選択すると、以下の図のように、各アイテムの上端をそろえて配置することが可能となる。

「上揃え」を選択した場合

また「配置」コマンドには、アイテムとアイテムの間隔をそろえる機能も用意されている。こちらも便利に活用できるので使い方を覚えておくとよい。この機能を利用する時は、3つ以上のアイテムを同時に選択した状態で「配置」コマンドをクリックする。

続いて、配置方法を指定する。アイテムを左右に等間隔に並べる場合は「左右に整列」、上下に等間隔に並べる場合は「上下に整列」を指定すればよい。

アイテムの間隔をそろえる場合

「左右に整列」を指定した場合

これで選択していたアイテムを等間隔に並べることが可能となる。1枚のスライドに写真を何枚も並べる場合などに活用できるので、一度試しておくとよいだろう。

スマートガイドを利用したアイテムの整列

PowerPoint 2013には「スマートガイド」という機能が装備されているため、先ほど紹介した「配置」コマンドを使わなくても、アイテムをキレイに並べることが可能である。続いては、スマートガイドの活用方法を紹介していこう。

図形や画像などをドラッグして移動させると、以下の図のように「赤色の点線」が表示される場所が見つかる。この「赤色の点線」はスマートガイドと呼ばれるもので、「ほかのアイテム」と上下左右または中央がそろっていることを示すガイドラインとなる。

上端がそろっていることを示すスマートガイド

このスマートガイドが表示されている状態でマウスの左ボタンを離すと、「移動中のアイテム」を「他のアイテム」にそろえて配置できるようになる。例えば、先ほどの図の状態でドラッグ操作を完了すると、「移動中の写真」を「左側にある写真」の上端にそろえて配置できる。「配置」コマンドより手軽に活用できるので、こちらの使い方も覚えておくとよいだろう。

図形や画像のサイズを調整する時にもスマートガイドが活用できる。例えば、以下のように操作を行うと、アイテムの「高さ」をそろえることが可能となる。複数のアイテムを同じ大きさにそろえる方法として覚えておくと重宝するはずだ。

(1)先ほど説明した方法でアイテムの「上端」をそろえて配置する
(2)「右下のハンドル」をドラッグして、アイテムのサイズを変更していく
(3)「下端」がそろっていることを示すスマートガイドが表示されたら、マウスの左ボタンを離してサイズ変更の操作を完了する(以下の図を参照)

スマートガイドを利用したサイズ調整

3つ以上のアイテムを等間隔に並べる場合にもスマートガイドが活用できる。この場合は「両端が矢印」のスマートガイドが表示されるので、これを目安に移動(ドラッグ)の操作を行えばよい。

等間隔の配置を示すスマートガイド

そのほか、スライドの左右中央や上下中央を示すスマートガイドも表示される。こちらは図形や画像をスライドの中央に配置する場合などに活用できるので、あわせて覚えておくとよい。

アイテムの複製

最後に、アイテムを手軽に複製する方法を紹介しておこう。この操作方法は、同じサイズの図形を何個も描画したい場合に活用できる。

図形や画像を複製するときは「Ctrl」キーを押しながらアイテムをドラッグする。すると、ドラッグ操作を完了した位置に、図形や画像を複製することができる。この場合もスマートガイドは有効に機能するので、アイテムを複製すると同時に位置を整列させることも可能だ。

「Ctrl」キーを押しながらアイテムをドラッグすると…

同じサイズで図形などを複製できる

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スライドの飾りとなる図形を描画したり、図版を作成したりする場合などに応用できるので、覚えておくとよいだろう。