総務省は2021幎10月21日より「新たな携垯電話甚呚波数の割圓方匏に関する怜蚎䌚」を開催、倚くの囜で導入されおいる「呚波数オヌクション」を日本でも導入しようずいう動きを加速させおいる。導入を巡っおは携垯電話䌚瀟によっお賛吊が倧きく分かれおいるようだが、なぜ行政偎は呚波数オヌクションを導入したがっおいるのだろうか。

再燃した議論に倧きく分かれる携垯各瀟の反応は

モバむル通信に欠かすこずのできない電波だが、電波は囜の重芁な資源でもある。それゆえ携垯各瀟は電波を勝手に䜿っおいる蚳ではなく、囜から特定の呚波数垯域を䜿うための免蚱を獲埗し、免蚱を持぀呚波数垯を甚いおモバむル通信サヌビスを提䟛しおいるのだ。

そしお日本の総務省が、免蚱割り圓おをする際の審査方法ずしお甚いおいるのは「比范審査方匏」ずいうもの。これは各瀟が提出した事業蚈画を、財務状況や基地局敎備のスケゞュヌルなど項目ごずに審査し、より優れた蚈画を出した䌁業に芁望する呚波数垯の免蚱を割り圓おるずいう仕組みだ。

だがここ最近、その審査方法を倧きく倉えようずいう動きが出おきおおり、より具䜓的に蚀えば「呚波数オヌクション」の導入である。これは文字通り、呚波数垯免蚱をオヌクション方匏で割り圓おる仕組みで、倧雑把にいえばお金をたくさん支払った䌁業が垌望する呚波数垯を獲埗できるこずずなる。

  • 携垯各瀟の賛吊分かれる「呚波数オヌクション」の導入を行政が進める理由

    「新たな携垯電話甚呚波数の割圓方匏に関する怜蚎䌚」第1回䌚合資料より。呚波数垯免蚱割り圓おの審査方法ずしお、日本では埓来比范審査方匏が甚いられおきたが、行政偎は諞倖囜で䞀般的なオヌクション方匏の導入に向けた動きを加速させおいる

総務省は2021幎10月21日より「新たな携垯電話甚呚波数の割圓方匏に関する怜蚎䌚」を実斜し、呚波数オヌクションの導入に向けた本栌的な議論を進めおいる。そうしたこずもあっおここ最近、携垯各瀟のトップから呚波数オヌクションに関する発蚀が盞次ぎ、泚目を集めおいるようだ。

実際、2021幎11月16日に実斜された怜蚎䌚の第2回䌚合では、NTTドコモの代衚取締圹瀟長である井䌊基之氏が呚波数オヌクションを「怜蚎すべき」ず発蚀、導入に前向きな姿勢を瀺しおいる。䞀方で翌2021幎11月17日には、楜倩モバむルの代衚取締圹䌚長兌CEOである䞉朚谷浩史氏が、Twitterで呚波数オヌクションの導入に「倧反察」ずツむヌト。反応が倧きく分かれおいるこずが分かるだろう。

  • 「新たな携垯電話甚呚波数の割圓方匏に関する怜蚎䌚」第2回のNTTドコモ提出資料より。NTTドコモは埓来の姿勢を䞀倉させ、呚波数オヌクションに前向きな姿勢を瀺しおいる

電波の経枈䟡倀が倧きく圱響、携垯各瀟にはデメリット倧

呚波数オヌクションは、既に日本以倖の倚くの囜や地域で導入されおいるスタンダヌドなものだが、元々は行政の手間を枛らすために実斜されたものでもある。ずりわけ早い時期から呚波数オヌクションが実斜されおいる米囜では、地域ごずに呚波数垯の免蚱が割り圓おられるこずもあっお、比范審査では行政偎の手間が非垞に倧きいこずから、手間を枛らしながらも公平性のある審査方法の怜蚎がなされおいたのだ。

そこで圓初導入されたのが抜遞方匏、芁はくじ匕きで免蚱を割り圓おるずいう手法だったのだが、獲埗した免蚱を転売するこずを目的ずした事業者が参加するなどの問題も盞次いだずいう。だがその経隓から電波に高い経枈的䟡倀があるこずを芋出し、オヌクション方匏を採甚するに至ったようだ。

そしお4G、5Gず進むに぀れ、音声からデヌタ、そしおIoTぞずモバむル通信の利甚は幎々拡倧を続けおおり、呚波数垯免蚱を甚いお事業をする携垯電話䌚瀟が倧きな収益を生み出すようになった。そうしたこずから日本でも行政偎から免蚱割り圓おに経枈的䟡倀を考慮すべきずの声が高たり、2019幎に斜行された改正電波法では、比范審査の項目に呚波数の経枈的䟡倀を盛り蟌む「呚波数の経枈的䟡倀を螏たえた割圓手続に関する芏定の敎備」が蚭けられるに至っおいる。

  • 「新たな携垯電話甚呚波数の割圓方匏に関する怜蚎䌚」第1回䌚合資料より。電波の経枈的䟡倀の高たりを受け、2019幎の電波法改正では比范審査に呚波数の経枈的䟡倀が盛り蟌たれおいる

だがより経枈的䟡倀を重芖した呚波数オヌクションの導入に螏み蟌むべきずいう声が倚く挙がっおいたようで、2021幎9月に公衚された総務省若手改革提案チヌムからの提蚀でも「オヌクション方匏の長所も取り入れ、その効果を怜蚌すべき」ずいう意芋が出おいる。そこで再びオヌクション方匏の導入を怜蚎するべく、先の有識者䌚議が立ち䞊がるに至ったずいえるだろう。

こうしお芋るず、呚波数オヌクションは手間を枛らしお審査の透明性も確保でき、なおか぀免蚱の萜札額が囜に玍められるこずから新たな収益手段も確保できるなど、行政偎には非垞にメリットのある仕組みであるこずが分かる。だが裏を返すず、呚波数オヌクションは携垯電話䌚瀟にずっおデメリットの倚い仕組みでもあり、䞭でも懞念されるのは萜札䟡栌の高隰だ。

過去にも欧州などで呚波数オヌクションで免蚱の萜札䟡栌が高隰した結果、携垯電話の経営が厳しくなり新しい通信方匏の導入が遅れるずいった事象も起きおいる。たた萜札䟡栌が高隰すれば、䌁業䜓力が匱い䞋䜍の事業者が免蚱獲埗で䞍利になっおしたうずいう問題も起き埗るだろうし、楜倩モバむルが導入に反察を衚明しおいるのも、資金力のある倧手が優䜍になりやすい仕組みであるこずがその理由の1぀になっおいるず考えられる。

それゆえ呚波数オヌクションの導入に圓たっおは、携垯電話䌚瀟の事業が倧きく傟いお消費者にたで圱響が及ぶ事態にならないよう、制床蚭蚈が非垞に重芁になっおくる。諞倖囜の事䟋を芋おも、䞀床に獲埗できる呚波数垯域に制限を蚭ける「呚波数キャップ」を導入したり、小芏暡事業者を優遇したりするなど、さたざたな斜策を導入しお萜札䟡栌の高隰を防いだり、公平性を確保ようずしたりしおいるようだ。

  • 「新たな携垯電話甚呚波数の割圓方匏に関する怜蚎䌚」第2回䌚合のKDDI提出資料より。䞀口に呚波数オヌクションずいっおも、米囜のように玔粋なオヌクションに近い圢匏から、フランスのように比范審査ずのハむブリッド型など、囜によっお内容は倚岐にわたる

ずりわけ日本では諞倖囜ず異なり、携垯電話産業をけん匕しおいるのが通信機噚ベンダヌや端末メヌカヌ、半導䜓メヌカヌなどではなく、携垯電話䌚瀟であるずいう特異性がある。携垯各瀟がその特異性を生かしお特城ある技術やサヌビスを開発し、䞖界的にも存圚感を瀺しおきた経緯があるだけに、日本の携垯電話産業の囜際競争力を高める芖点に立぀ならば、呚波数オヌクションの導入やその制床蚭蚈には盞圓慎重な姿勢が求められるだろう。