「運営は俺たちがFGOしかすることがないと思ってるんじゃないか」
これはかつて、平日のど真ん中からボックスガチャやレイド戦をはじめるソシャゲ『Fate/Grand Order』(FGO)に向けられた言葉である。
プレイヤーがまともな社会生活をしていないことを前提とした「無職シフト」でイベントを組みだす運営には辟易したものだが、今思うとこれは序章ですらなかった。
まともな社会生活を送っていない奴を対象にするのではなく「俺がお前の社会生活を破壊するんだよ」というのが最近のゲームのトレンドである。
社会性破壊ツールと言えば、YouTubeとショート動画が筆頭にあがりがちだが「ゲーム」も無視することはできない。
また、これらは「子どもへの影響」が問題視されているが、大人が影響を受けていないとは誰も言っていない、ただ成人済の面倒まで見てられないというだけだ。
むしろ「ゲームを買い与えない」という切り札が使える子どもよりも、ある程度自由に買えてしまう上「ゲームは1日1時間」という、高橋名人の教えをいつの間にか伝授された親による制限もない大人の方がゲームにはまりやすいのかもしれない。
人間がゲーム中毒になってしまう背景には「エロ漫画のように『脳汁管理』をされてしまっている」など、精神的、脳機能的な理由もあるのだろうが、単純に今のゲームが面白い上に際限なく遊べてしまうせいもあるだろう。
つまり、現在のゲームは適切に遊べれば面白い上にコスパもいい最高の娯楽ということだ。
ゲームに限らずツール自体に罪があったことはない、ただ使い方を間違える人間がいるだけだ。
『ぽこ あ ポケモン』で知るSwitch 2の普及
現在、面白い上に無限に遊べるゲームとして話題になっているのが『ぽこ あ ポケモン』である。
タイトル通りポケモンの新作だが「ポケモン初のスローライフゲーム」だそうで、探索や建築などをしながらポケモンたちと暮らす穏やかなゲームになっているそうだ。
バトル要素ゼロの今までにないポケモンなわけだが、4日で220万本とすでに大ヒットを記録している。
ちなみに『ぽこ あ ポケモン』はSwitch 2のソフトであり、Switchで本編を遊ぶことは不可能である。
Switch 2といえば入手困難品であり、まず購入権を抽選で取得せねばならず、落選を「次の闘いにコマを進めた」と表現していたのがつい昨日のことのようだ。
老は「昨日」の範囲が3年ぐらいあるのでこの感覚は当てにならないが「ぽこ あ ポケモン」が220万本も売れているということは、知らない内にSwitch 2は広く行きわたっていたことになる。
そうでなければ、ソフトやデータだけ買って眺めている奴がいることになってしまう。
確かに私も持ってないゲームの攻略本だけ読んでいたことはあるが、それよりも上級なことをやっている令和キッズがいるとは思いたくない。
調べてみたところ、現在Switch 2はアマゾンなどでも普通に買えるようで、買いたい人は買える状況のようだ。
しかし、状況的に買えるというだけで、金銭的に買えるとは言っていない。
私も買えるなら買っておこうかと思ったが「¥49,980」という1円の狂いもない定価にケツ込みして未だ買えていない。
日本は貧しくなったというが、5万もするゲーム機を何の躊躇もなく買っている奴が推定何百万人もいる時点でまだまだブルジョワなのではないかと思う。
しかし、これはおそらく誤解なのだろう。
前述通り、今のゲームは面白いし、際限なく遊べる、一応ゲームクリアという概念はあっても、そこから永遠に遊べたりもする。
『ぽこ あ ポケモン』も明確な終わりが存在しないため、ハマれば無限に時間を溶かせると評判なようだ。
つまり最初に5万の初期投資は必要だが、あとは1本のソフトで長期的に遊べる上、他の娯楽費が不要になるため、長い目で見ればSwitch 2ほど安価な娯楽はないということになるのだろう。
ならばSwitch 2は福祉なのかというと、そういう話でもない。
Switch 2に限らず現在のゲームは非常に質が高いため「貧乏も金持ちも結局暇な時間は同じゲームをやっている」という現象も珍しくないようである。
もちろん同じゲームをやることで「課金」という、これ以上ない格差を感じることもあるが、逆に課金要素少な目で面白いゲームは「娯楽格差」の是正をしているということだ。
Switch 2を買えるか否かで格差を感じてしまっていたが、そこを頑張って乗り越えれば格差のない世界が広がっているのだろう。
しかし、Switch 2入手により娯楽格差はなくなるかもしれないが、それで仕事や家族とのコミュニケーションなど、他のやるべきことを疎かにして、別の格差を広げる奴が出てきていることも否めない。
ゲームに罪はない、あいつはいつでも愉快で我々を救ってくれる、ただ使い方を間違える人間がいるだけだ。
