先日私の漫画を原作としたドラマのDVDとBlu-ray版が発売した。
配信などでもう5億回は見ているが、テレビ放送されたアニメを再編集しただけの劇場版に2000円払うのが我々である。
再生媒体が違えばそれはもはや「リメイク」と言っていいので、再度見るしかないのだ。
だがここで、我が家には再生機器が一切ないことに気づいた。
これは「花火をやろう」と、当時新築の我が家に幼馴染の中年女性たちを呼んだはいいが、オール電化だったため「火器」が一切なかった時以来の文明逆敗北である。
その後、昔買った古いモニターにDVD再生機能がついていたのに気づいたため事なきを得たが、どんな動画も大体配信サイトで見られる今、円盤を再生する機器がない家庭は増えているはずだ。
よって、DVDなどもコレクターズアイテム化しつつあり、よほどの作品や出演者ファン以外買わなくなってきているのではないかと思われる。
実際、円盤には特典がついていることが多いため、ファンとして持っておきたい物になっている。
だが識者によると、ファンがDVDやCDなどの「物理」を購入するのはコレクション的な意味もあるが、配信が何らかの理由で停止してしまうと二度と見られなくなる恐れがあるため「確保」の意味でも円盤を購入するという。
何らかの理由というのは、配信元とか権利とかいろいろあるだろうが、識者は「舞台関係は特に」と不穏なことを言っていた。
出演者による作品外のアウトローパフォーマンスにより配信停止かつ円盤も回収になってしまうこともあるということだ。
私の漫画原作ドラマとて、私が何かヤッてしまったら視聴不可能になる可能性はゼロではない。
しかし、このドラマは出演者をはじめとして制作に相当コストがかかっていると思うので、私がハッピーハーブを吸っていた程度で停止するとも思えない。
逆に何をやれば止まるか気になるところだが、普通に無期懲役レベルだと思うので試すことはできない。
もちろんDVDやBlu-rayにも寿命はあるのだが、配信元や急に法律を破りたくなった演者の都合に振り回されることなく保存できるという意味ではやはり物理で持っていた方がいいだろう。
ユーザーからするとかなり理不尽、Rakuten TVの「買い切りだけサ終」問題
例えデータであっても、サブスクではなく、買い切りで持っておこうとする人もいると思うが、最近「買い切きったはずのものが見られなくなる」として炎上したものがある。
それが「Rakuten TV」である。
その名の通り楽天が提供する動画配信サービスであり、サブスクやレンタルに加え、買い切りで動画を販売していたらしいのだが、このたび買い切りサービスを終了し、買い切り購入された動画も視聴ができなくなるという。
購入者にとっては購入したDVDがこの日に爆発しますと言われたようなものである。
買ったものが見られなくなるのはおかしいと批判が相次いでいるが、実際は所有権が購入者にあるわけではなく規約上は問題ないことらしい。
確かにkindleで買った本も、こちらは買い取ったという認識だが、たまに様々な事情で読めなくなってしまうことがあるので、テータ販売では買い切りという名目であっても、所有権を得たわけではない、というケースはかなりありそうだ。
ただRakuten TVが批判されたのはその点だけではなく、大元のRakuten TV自体は続くのに、買い切りサービス停止だけでなく以前購入したものまで見れなくなってしまうこと、返金措置もない点である。
確かに、この世から全DVDプレイヤーが消滅するニュースを前に、手持ちのDVDソフトが見られなくことを嘆いても仕方がないし、ソシャゲのサービス終了に対し、今まで集めたキャラが使えなくなるのは嫌だと言ったり、まして課金した分を返せなどと言う奴はあまりいない。
それほどまでに「サ終」はユーザーに諦めを許容させるお報せであるため、逆にサ終でもないのに、買った分も見れなくなる上に返金もしないという措置に納得ができない者が多数だったようである。
一方で「買い切るんじゃない、割り切るんだよ」と、宥めたいのか憤死まで行かせたいのかわからないことを言う者もいる。
そもそも自分のものだと勘違いしていただけだし、DVDを購入するほど思い入れがある作品ですら見返す回数はそれほどでもないのだから、消えると言われればそんなもんかと諦めた方が精神衛生上よろしい、ということである。
確かに、物も情報を溢れかえっている昨今、なくなるものに執着しすぎない方がいいのはわかるし、それがデータならなおさらかもしれない。
しかし、自分の判断で処分したり、経年で失われるのはまだ良いのだが、理不尽に奪われたとあれば納得がいかないものである。
実際はそうではなく規約にも法律にも則った措置なのだろうが、ユーザーにそういうイメージを与えてしまったのは問題であり、Rakuten TVの利用者全体が減る恐れがある。
そもそもRakuten TVの存在自体私は知らなかった。他の配信サイトとの競合に破れ、元々畳みにかかっているサービスなので、少しの反感は気にしないというストロングスタイルなのかもしれない。
つまりこれはVHSではなくベータ、プレステではなくセガサターンを選んでしまったが者の悲劇と同じということだ。
物や情報だけでなく、サービスも溢れかえるこの時代、ユーザーにはできるだけサ終しないサービスを選び取る選球眼が求められているのかもしれない、
