防犯情報&ツールの総合アプリ
防犯ベルを持ち歩いている子供や女性はそれなりにいるだろうが、何かあった時すぐに使える場所に常に用意している、きちんと動作するかどうかの確認も定期的に行っているというほど準備万端な人はそれほどいない。また、普段利用している駅の周辺にある交番や地元の警察署の場所はわかっていも、その電話番号まではわからない人の方も多いだろう。まして外出先の地域に現在どのような危険があるのか、そこで何かあった時に助けを求める先はどこなのかまで把握しておくのは難しい。
そういった防犯に関する悩み事を解決してくれるのが、警視庁の提供しているアプリ「Digi Police」だ。防犯情報の提供、最寄り警察署の検索、連絡先の確認といった機能に加えて、防犯ベルや痴漢撃退機能まで備えた総合アプリとなっている。
遊び機能も防犯ブザー&痴漢撃退機能も搭載
アプリのホーム画面では、画面いっぱいに並んだボタンを透かして漫画絵のキャラクターが見えている。「テワショット」はキャラクターと一緒に写真撮影ができる機能。「Digi分署」は他機能の利用度合いで達成度をはかりつつ壁紙表示するキャラクターの変更などを行える。
どのメニューを利用していても、下部には共通メニューが表示されているが、ここにあるのが「防犯ブザー」と「痴漢撃退」だ。どちらもiPadやiPhoneのスピーカーを利用して音を出す機能で、基本設定がマナーモードになっていても最大音量が出る。下部メニューのボタンを押した後、あらためて画面をタッチして利用するのでうっかり大音量が鳴り響いて驚くということはない。
「防犯ブザー」はメニュー選択後、画面タップで音が鳴り、再度タップすれば音が止まる。「痴漢撃退」も同じような機能だが、画面に「痴漢です」と大きく表示。そのままそっと助けてくれそうな人に見せるという使い方もできるだろうし、さらにタップして音を出すと「やめてください」と女性の声で言ってくれるから痴漢へのアピールにも使える。
右下にある「設定」から指定しておけば、防犯ブザーや痴漢撃退機能を利用した時、自動的にメールを送信する先も指定可能だ。これは警察を呼ぶという機能ではなく、家族等に知らせる機能となっている。
地図で犯罪情報や警察署の場所を確認
「Map」では地図が表示される。右下のフラッグを立てるボタンをタップすると、現在地から行くべき警察署とルートが示される。同時に区の境目もわかるようになっており、近いと思った警察署へ行ったら管轄外だったというようなこともない。
右上に3つ並んだうちの中央、建物のボタンは警察署の場所をマップ上に表示する機能だ。これは最寄りということではなく、東京全域の表示だ。行きやすい場所を探したい、現在地とは関係なく職場近くの警察署を探したいというようなときに利用できる。警察署を地図上で選択してタップすると、その連絡先が表示され、さらにタップすれば直接電話をかけることもできる。建物アイコンの下にあるボタンをタップすれば、警察署の一覧をリストで見たり検索したりすることも可能だ。
右上の、いちばん上にあるボタンは地図に各種情報をレイヤー表示するためのもので、タップした後に表示したい種類の情報を選択する。地図上には色のついた枠が表示され、さらに枠をタップすると詳細情報が見られる仕組みだ。
詐欺対策もアプリでばっちり!
「詐欺カルタ」はタップするとキャラクターとともに振り込め詐欺に関わるキーワードが表示され、読み上げられる。毎回違うキーワードなのでそれを集めるという遊びの要素もあるのだが、次に表示される画面からは真面目な詐欺関連情報になる。相談窓口などもここからわかる。
「ワン!タッチメール」は、離れて暮す親や祖母に注意を促すメールを送るための機能だ。ちょっと大げさな例文が用意されているが、内容は時候の挨拶を含めて詐欺について注意を促し、自分へ正しく連絡をとって欲しいと伝えるものになっている。このまま使うのでもよいが、部分的に書き換えて利用するのもよさそうだ。
相談先の確認や公開捜査情報チェックなどにも対応
「相談窓口」では各種ホットラインやテレホンサービスの案内、どういうトラブルの時にどこへ連絡すればよいかといったことがわかるようになっている。警察に相談したいけれど「110番」は大げさすぎるし、どうしたらいいのかわからないという時に利用したい。
「Twitter」は公式アカウントのTweetが見られる機能だ。不審者情報や防犯のための注意事項など時事的なものが一番早く見られる機能でもある。
「公開捜査」では現在公開捜査となっている事件の情報が見られる。動画や似顔絵なども添えられており、通報のためのボタンも用意されているなど、何か気づいたことがあったら即座に確認&通報できる機能だ。
利用料金:無料
制作者:dawn-corp