ミクシィのエンターテインメントブランド「XFLAG」は、「XFLAG PARK 2019」を7月13・14日に幕張メッセで開催しました。

XFLAG PARKは、XFLAGの看板タイトルである『モンスターストライク(モンスト)』を中心としたライブエンターテインメントですが、ゲームだけではなく、音楽やスポーツ、アートなど、あらゆるエンターテインメントを、これでもかというほど盛り込んでいます。

『モンスターストライク』のアジア1位を決める「モンストグランプリ2019 アジア チャンピオンシップ」をはじめ、氣志團とモンストキャラクターのコラボライブ「MONST Rock’n’Roll High School」、『モンスト』楽曲をオーケストラが奏でる「MONSTER STRIKE ORCHESTRA ~轟然たる調べ~」、よしもと芸人によるお笑いライブ「XFLAG×よしもと 笑いの神殿」、アニメ「モンスターストライク」に登場する天聖役を公開オーディションする「天聖声優オーディション」など、会場のあちらこちらでコンテンツが展開され、どれを観るか悩ましいほどの濃密さです。

  • よしもと芸人によるお笑いライブ「XFLAG×よしもと 笑いの神殿」

  • 来場者も配信視聴者も参加できる逆オークション「モンソニ!×幸福洗脳 by中田敦彦」

  • 『モンスト』のキャラクターが行うライブ「モンソニ!XFLAG PARK 2019」

  • アニメ「モンスターストライク」に登場する天聖役の声優最終審査を行う「天聖声優オーディション」

  • ドローンを操作するのではなく、ドローンを狙って撃ちまくるアトラクション

  • SPORTS AREAではスケートボードとBMXのエアートリックショーを開催。他にもフリースローやボルタリングに挑戦できる体験エリアもありました

  • 氣志團ライブ「MONST Rock’n’roll High School」は、氣志團が『モンスト』世界に召喚されたというストーリーでした

  • サプライズゲストで哀川翔も登場!

支払いは全部タッチ決済機能付きのリストバンドで

さらに今年は、「ORABAND」というXFLAG PARK 2019だけで使えるタッチ決済機能搭載のリストバンドを来場者に配布。入場チケットとしての機能はもちろん、グッズ販売の「XFLAG STORE」や、フードコートの「XFLAG KITCHEN」、プレミアムチケットを購入した人のみ入場できる「PREMIUM LOUNGE」、フードやドリンクを購入できるワゴン販売などに対応していました。決済は、事前登録したクレジットカードか、後日請求によりコンビニ後払いの2つから選ぶことができます。

また、ORABANDはモンストIDとも連携しているので、XFLAG STOREのポイントが貯められたり、ワゴン販売で最大4人まで割り勘決済で払えたり、便利でお得な決済と言えます。今後は、ORABANDを使った人が、『モンスト』アプリ内でアイテムを受け取れるような連携もしていくとのことです。

  • ORABANDについて説明してくれた担当者のみなさん。左からミクシィ ライブエクスペリエンス事業本部 イベントシステム開発グループ 藤倉皓平氏、Dramatech(開発を一部担当) 井上恭輔氏、ミクシィ ライブエクスペリエンス事業本部 LX開発室室長 石井訓象氏

  • ORABAND。イベントの再入場や各ブース、エリアの入場予約、商品購入時のタッチ決済などができます

  • 混雑防止としてタッチ決済専用のワゴン販売も用意。決済が完了するとワゴンや販売員のケモミミがカラフルに光ります

  • 最大4人まで割り勘での支払いが可能です

メインイベントは波乱の展開に

メインイベントの「モンストグランプリ2019 アジアチャンピオンシップ」は、その名の通り、日本のみならずアジアを対象とした大会です。

昨年までは日本チームのみの参加でしたが、今年は香港と台湾でも予選を行い、それぞれの優勝チームがグランプリに参加しています。日本の予選は北海道・東北地区、関東地区(2チーム)、中部地区(2チーム)、関西地区(2チーム)、九州地区で行われました。

今年は、予選から波乱の展開でした。プロライセンスを保有しているチームが軒並み予選で敗退してしまったのです。プロチームで予選を勝ち抜いたのは関西地区の「アラブルズ」のみ。2018年のグランプリとプロツアーの2冠に輝いた「今池壁ドンズα」も中部地区予選で敗退しています。

グランプリは、1日目の「タイムアタックラウンド」と、2日目のトーナメント形式の「バトルラウンド」で行われましたが、初日から好タイムが続出し、モンストのチームの層の厚さを感じました。

  • タイムアタックラウンドの1位を獲得したCatsは、1分41秒というダントツのタイムをたたき出します

2日目のバトルラウンドでは、優勝候補の一角と目されていた「LMBulldozer」がまさかの初戦敗退。一戦目では、まさかのDownをしてしまいます。

ちなみにDownとは、途中でプレイヤーの体力が無くなり、その時点でリタイアになることです。モンストグランプリは、ステージごとの敵キャラクターを倒し、全部で6つあるステージをクリアするまでのタイムを競うのですが、場合によっては敵キャラクターに倒されてしまい、完走できないこともあるわけです。

トップレベルのプレイヤーであれば、Downになることはほぼありませんが、それだけ無理をしたタイム短縮を狙ったのでしょう。結局、この大会では4回のDownが発生しました。

優勝したのは、中部地区代表の「どんどんススムンガ」。決勝では関東地区代表のCatsとの対戦でしたが、最初のステージ「焔旗の獣人姫」で、これまで考えられなかったキャラクターをピックし、そのキャラクターを最大限に活かす戦術を使うことで、圧倒的なクリアタイムをたたき出します。その勢いで残りのステージも勝利し、モンストグランプリ2019を制しました。

  • バトルラウンドは、年に1度のグランプリにふさわしい豪華なステージで行われました。観覧者は8000人を超えたそうです

今回の大会により、「どんどんススムンガ」「Cats」「ろくまる」「Alice With Ace」の4チームが新たにプロライセンスを獲得する権利を手に入れました。「プロライセンスを獲得すれば、プロツアーへの参加権が与えられるだけでなく、動画配信や独自イベントの集客効果を高められる」と、優勝よりもプロライセンス獲得を喜ぶどんどんススムンガのメンバーもいました。

  • 優勝したどんどんススムンガ。プロライセンスを得て、プロとしての活動が開始されます

XFLAG PARKは、2日間で4万人超の来場者を数え、モンストグランプリ2019は、8,000人以上の観客が観戦しました。この数字を見ると、もはやモンストグランプリは、日本で行われるeスポーツイベントでは最大級と言えるでしょう。

また、イベント終了後の記者会見で、ミクシィ 執行役員 ライブエクスペリエンス事業本部長の田村征也氏が、まだ確定ではないながら、モンストプロツアーの開催を前向きに考えていると発言していました。12チームに増えたプロチームのアツい戦いで、日本のeスポーツシーンがさらに盛り上がることに期待したいところです。