n年前の今日、どんな出来事があったか覚えていますか?本コーナーでは、ちょっと懐かしいガジェット関連のトピックを振り返ってお届けします。最新情報の箸休めにでもご笑覧ください。

1961年9月9日、東京都世田谷区で「有限会社シグマ研究所」が設立されました。1968年には株式会社化、1970年には社名を「株式会社シグマ」と改め、総合光学機器メーカーとして現在に至ります。

  • 2019年発売の「SIGMA fp」。世界最小・最軽量のフルサイズミラーレスとして登場した

    2019年発売の「SIGMA fp」。世界最小・最軽量のフルサイズミラーレスとして登場した

シグマは各社の一眼レフ/ミラーレス向けに多数の交換レンズを発売しているほか、特殊な三層構造で光の三原色を個々に捉えるFoveonセンサーを用いたカメラや、近年ではFoveonではないもののフルサイズセンサーを搭載しながら小型化を極めた「fp」など、独創的な製品を多数生み出しています。

創業期を支えたヒット作としては「Telemac 2x」という製品が挙げられます。望遠レンズなどに使うテレコンバーターといえば、今ではレンズの後端、ボディとの間に装着するリアコンバーターが当たり前になっていますが、当時はフロントコンバーターが普通。フィルター径を問わず使えて汎用性も高いうえ、小型軽量で済むリアコンバーターは画期的な製品として歓迎されたようです。

  • 2023年6月発売の最新レンズ「SIGMA 14mm F1.4 DG DN Art」

    2023年6月発売の最新レンズ「SIGMA 14mm F1.4 DG DN Art」。超広角14mmと開放F1.4の組み合わせは、魚眼レンズ以外では世界初

現在は神奈川県川崎市に本社を構え、福島県磐梯町に自社工場(会津工場)を構える体制。サプライチェーンも東北を中心に構築しているということで、生産拠点を海外に移したメーカーが多い現在のカメラ業界では珍しい「国内一貫生産体制」をとっているのも特色です。

余談ですが、会津工場のある磐梯町では、ふるさと納税の返礼品としてシグマのレンズが採用されています。さすがにレンズ1本をまるごともらうには相当な寄付額が必要ですが、レンズ購入時に使える割引クーポンをもらえるコースなら手を出しやすい金額のものもあるので、カメラ好き・写真好きの方の寄付先としてはおすすめです。