サンディスクが「SANDISK Extreme Fit USB-C フラッシュドライブ」を発売した。
極限まで小型化したコンパクトな大容量ストレージだ。すでに日本での販売も始まっているが、ビジネスパーソン、学生などが日常の外出先で気軽に使えるデバイスとして設計されている。
64GB、128GB、256GB、512GB、1TBと5種類の容量のものが用意され、使い方に応じて選択できる。パソコンやタブレットはもちろん、スマホのファイルも簡単に保存、転送することができる。
装着しっぱなしでOK。極小USBメモリの使い勝手
なにしろ、この極小サイズなら、ノートパソコンに装着しっぱなしにしておくこともできる。ちょっとした出っ張りは気になるが、ノートの液晶を閉じると、厚み的にはほぼツライチになる。
横位置でカバンに収納する場合はひっかかりなど、出し入れに注意する必要がありそうだが、バックパックなどに縦位置でノートパソコンを収納して持ち運ぶ場合はほとんど気にならないだろう。
重量もわずか3グラムなので完全に無視できる。規格としてはUSB 5Gbps(USB 3.2 Gen1)で、データ転送速度は最大毎秒400MB(64GBモデルのみ最大毎秒300MB)となっている。SanDisk Memory Zone アプリも提供され、バックアップの自動化などに使える。
小さなUSBメモリに潜むデータ管理のリスク
ただ、こうした大容量のUSBメモリは使い方をあやまるとたいへんなことになる。
重要なデータを入れたデバイスを装着しっぱなしでノートPCを図書館のテーブルなどに置いたまま洗面所に行くとか、電話がかかってきて通話のためにロビーに出るといったことはよくあるシチュエーションだ。
そのとき、悪意のある第三者にデバイスを盗まれるようなことがあればたいへんだ。ビジネスマンの場合は始末書どころではすまないだろう。まあ、そんな機密データの持ち出しは、ほぼすべての企業で禁じられているだろうから、余計なお世話かもしれない。
こうしたデバイスは、中身の重要さなどとは関係なく、暗号化して保存するといった一手間をかけてデータを守るべきだろう。また、恒久的なデータ保存に使う場合は自宅から持ち出さないようにする配慮も必要だ。
でも、持ち出さない使い方には、このコンパクトさがかえってあだとなるかもしれず、製品の特性を活かせない。
逆の言い方をすれば、現役で頻繁に使うデータを一時的に保存して、デバイス間で移動するとか、作業用に使うといった場合には、一連の作業が終わったら初期化してしまうようにしたい。それが会社の機密でなくても、誰かのプライバシーである場合も、きちんとした配慮で守るべきだ。
クラウドでは補えない大容量ストレージの魅力
大事なデータはクラウドに置いておけば、たいていの場合はそれで用が足りるし安全だ。でも、何千枚もの写真をブラウズしながら作業したいといった場合、デバイス本体のストレージだけでは足りなかったり、クラウドではスピード的に効率が悪いといったことが起こる。
また、観光旅行や視察旅行などに出たときに、スマホで4K動画をたくさん撮ることもあるだろう。でもスマホのストレージ容量にも限界がある。撮影した動画を外部に逃がすことができればスマホのストレージに空きを作れるし、このメモリに移動した動画は、大きな画面を持つ他のデバイスですぐにチェックできる。
ちなみに1GB容量のめやすは(ビットレートにもよるが)30フレーム/秒の4K動画で約3分間分だ。スマホは256GB程度のストレージのものが多いが、長く使っているなら空き容量はきっとその半分以下だろう。調子に乗って動画の撮影を続けていれば、すぐに満杯になる。
人気YouTuberでなくても、大事なシーンはちゃんと撮りたいし、それには容量の確保が必要だ。外部ストレージへ直接録画することができるデバイスなら、装着しっぱなしで撮影することもできる。
だからこそ、気軽に使えて、持ち運びも気にならない大容量のUSBメモリはいろいろと重宝するだろう。会議などで、大量の写真を参加者に見せたいようなときにも、クラウドにある写真はスピーディーにブラウズするのは難しい。
帯域は十分にあってもサービス側の処理が間に合わないからイライラする可能性が高い。だからこそ、あらかじめUSBメモリに入れておくと便利だ。
でも、こうした使い方をするときにも、クラウドやローカルストレージなどのしかるべき定位置にコピーしたり、本番が終わったあとはUSBストレージからデータを消し去ることを徹底したい。外部ストレージはあくまでも臨時の保存場所であることを忘れないように。



