Amazonのエコー端末でお馴染みのAlexaが2023年11月6日に9周年を迎えたそうだ。誕生日イベントが開催され、東京のAmazonオフィスにSNSなどで募った一般の参加者約80名を集め、お祝いの宴席がひらかれた。
レインボーのAlexaコントが大晦日まで楽しめる
お笑い芸人のオズワルド、レインボーの2組がゲストとして招かれ、ステージではAlexaに関する特別なプログラムが披露され、レインボーの二人は、Alexaをテーマに新作のスペシャルコントを公開した。
このコント、なかなかよくできていた。ここでその内容を書いてしまうのはネタバレになってしまうのでやめておこう。Alexaが使えるなら「レインボーのコントを見せて(聴かせて、再生して)」と頼めば楽しむことができる。ただし大晦日、2023年12月31日の23時59分までだ。映像表示ができるエコー端末ならイベント当日のレインボーのステージの録画が再生されるし、音声だけでも十分に楽しめる。
9歳になったAlexa、できることの本質は変わらない
AlexaはAmazonのスマートスピーカーやスマートディスプレイなど「Echo」シリーズの端末で使える暮らしのアシスタントだ。これでAlexaは9歳になったわけだが、その印象はこの9年間であまり変わった気がしない。
また、Alexaは、エコー端末に閉じることなく、スマホのアプリとしても提供されている。Alexaの他には、GoogleアシスタントやSiriなどが同種のアシスタントとして知られている。
基本的には自然言語での問いかけ、問い合わせ、依頼に対して反応し、それなりのレスポンスを返し、AIっぽい相手とのコミュニケーションを楽しめるし、便利な情報提供ツールとして機能する。
去年から今年にかけ、世の中は生成AIがブームに
昨年から今年にかけて、世の中は生成AIがブームのようになって浸透しつつある。まだ、生成AIが人類にとってどのような役割を果たすのか、それをこれから考えなければならない段階ではあるし、大きな期待をしても、本当にそれに応えてくれるかどうかもわからない。
Alexaは、今、ブームになっているような生成AIのようなものとはちがって、基本的には行き当たりばったりでインターネットを検索してその内容を伝える程度のことしかできない。だから、かなりの進化をしてきたといっても、うちでの利用では「明日、7時に起こして」などと前夜にセットしたAlexaのアラームで起床、「今日の天気は?」「外の気温は?」「今日、傘いる?」で1日が始まる。
そのほかは、テレビを見ているときに出てきたタレントの素性や誕生日を教えてもらったりする程度か。スパゲティをゆでるときや、カップラーメンを作るときのタイマーとしても秀逸だ。もちろん、音楽を聴くのもAlexaに頼むことが多い。うちでは、Alexaに再生を頼んだ音楽は、Alexaのスピーカーではなく、ステレオセットで再生されるようにしてある。
生成AI対応でもっとできることが増えるかも
9年間、できたらいいなと思っていて今なおできないのは「15分おきに教えて」だ。ポモドーロタイマーのように高度なものでなくてもいいから、シチューを煮込んでいるようなときに、15分おきに様子を見るきっかけが欲しいのだが、その単純なことができない。
とまあ、その程度のことで頼れるだけで、Alexaはうちの中でとても役に立っている。Amazonでは、今後、Alexaの生成AI対応などについても考えているようで、おそらくは、Alexaが10歳の誕生日を迎えるころには、今ではとうてい想像できないような進化を遂げていそうだ。
それが本当に必要かどうかは、そのときになってから考えよう。いずれにしても、Alexa、誕生日おめでとう。これからもよろしく。