9月1日の防災の日、そして8月30日~9月5日の防災週間にあわせ、Twitterが災害発生時のTwitter活用について説明するブリーフィングを開催した。9月22日までは、ハッシュタグ「#防災の日」を入れてつぶやけば、防災ずきんをかぶった子どもの絵文字が出現するという。
まずは「公式」、真偽不明のツイートは慎重に
同社は、災害発生時のTwitterの使い方についてのポイントを提案する。まずは、災害時に役立つアカウントとして、次のものを挙げる。
内閣府防災(@CAO_BOUSAI)
首相官邸 (災害・危機管理情報) (@Kantei_Saigai)
気象庁(@JMA_kishou)
総務省消防庁(@FDMA_JAPAN)
国土交通省(@MLIT_JAPAN)
東京都防災(@tokyo_bousai)
これらのアカウントのフォローによって正しく、そして、最新の情報を受け取れるとする一方、自分のタイムラインに流れる正しいかどうか確認できないツイートを、事実関係の確認なしに不用意にリツイートしたりすると、さらなる混乱を招く可能性があると注意を喚起する。
また、リストの保存について、Twitter ライフライン(@TwitterLifeline)の47都道府県ごとにまとまったリストや、東京都防災(@tokyo_bousai)の防災・災害時用リストを保存しておくことで、必要なときに必要な情報を得られるようにしておこうと提案する。
この2つのアカウントをフォローするのもいいし、公開されたリストのなかから必要なアカウントだけをフォローしてもいいだろう。
リストは、複数のアカウントをまとめたもので、それらのアカウントの発信した情報を、日常的に使っているホームタイムラインとは別に一覧することができる。いざ災害というときに、当該リストを開けば、ノイズにまみれていないオフィシャルな最新の正しい情報が一気に届くわけだ。信頼できる情報源として活用できるように、万が一の災害に備えて用意しておきたい。
さらにTwitterでは、もし、災害が起きた場合には、どんな内容でもかまわないから、ツイートしようと呼びかけた。それは自分が無事であることのシグナルになるという。
在宅勤務の環境を整えることがトレンドに
一方、Zoomも、コロナ禍における状況を災害に近いものと見立てて、昨今の状況を説明した。同社によれば、この半年、会社の会議室の需要が落ちているという。
同社においても、会議室と会議室をつなぐ専用のシステムを提供しているベンダーと共同で、快適で安全な在宅勤務を実現するための工夫を提案していくという。今回披露されたZoom for Homeなどはその一環で、27型のオールインワンパーソナルコラボレーションデバイスとして商品化された。
会社に行かないのだから、需要の減少は当たり前で、これからは、在宅勤務の環境を整えるのがトレンドとなるという。こういう時期だからこそ、相手の顔を見て話をしたいというニーズが高まっているそうだ。
Zoom社によれば、これまでも各現場では、ビデオ会議は実施されていたが、プレゼンテーションで相手の顔を見る必要はあまりなかったという。日常的に対面で会っている相手の顔を見る必要はなかったということだ。その状況をコロナが変えた。
だが、コロナ禍はいつか終息する。でも、災害が終わって元に戻るのでは意味がないと同社は考える。日常からITを駆使して相手と顔を見合わせてのコミュニケーションを取り入れ、普段使いをすることが重要だという。
万が一に備えることは大事だ。災害は、ある日突然起こって瞬時に日常を破壊する。コロナのように慢性化して人々の暮らしを脅かす災害もある。そのどちらにも的確に対処できるように、日常の防災を考える必要がありそうだ。
(山田祥平 http://twitter.com/syohei/ @syohei)