Macでの新生活がスタート、でもトラブル発生! ヘルプには掲載されていない、インターネットを検索しても発見しにくい「Macのありがちトラブル」とその解決方法を、いくつかピックアップします。
WEBサイトのパスワードを忘れてしまったら
Macに限らず、パソコンやスマートフォンを利用するうえで「パスワード」は避けて通れません。Macの電源を投入して最初に行う利用開始処理(自動ログインで省略可能)、アプリをインストールするときの許可など、要所要所で確認のためのパスワード入力が促されます。そのパスワード(ログインパスワード)はMacに登録したユーザのもので、1つしかありませんから、滅多なことでは忘れません。
問題は「WEBサイトのパスワード」です。WEBサイトごとに異なるユーザIDとパスワードを登録していることが常ですから、訪れるWEBサイトが増えてくると管理しきれなくなってきます。そのために、WEBブラウザにパスワード管理機能が用意されているのです。しかし、WEBブラウザの管理機能に頼り切っていると、なにかの拍子にWEBサイトのユーザID/パスワードを忘れてしまうと手の施しようがありません。
そんなときは、OS Xに「キーチェーン」という仕組みがあることを思い出しましょう。Safariなどキーチェーンに対応するWEBブラウザであれば、アプリケーション→ユーティリティフォルダ(LaunchPadで起動する場合「その他」フォルダ)にある「キーチェーンアクセス」を起動し、左上のフィールドにWEBサイト名を入力し検索してみましょう。ヒットした項目をダブルクリックで開き、「パスワードを表示」にチェックを入れ、ログインパスワードを入力しましょう。そうすれば、忘れてしまったWEBサイトのパスワードを確認できます。
iPhoneを接続したとき「写真」以外のアプリを使いたい
iPhoneを接続すると、自動的に「写真」アプリが起動する……これはトラブルではなくMacの仕様ですが、どうせなら他のアプリで写真を取り込みたい、という要望があっても不思議ではありません。
「写真」アプリではなく、iPhoneから写真を取り込む機能を持つ任意のアプリを使用したい場合は、アプリケーション→ユーティリティフォルダにある「イメージキャプチャ」アプリを利用します。iPhoneをLightningケーブルで接続しているときに「イメージキャプチャ」アプリを起動し、画面左下にある小さな「▲」ボタンをクリックしましょう。現れたプルダウンメニューでアプリを選べば、次回iPhoneを接続したときからそのアプリが起動するようになります。
なお、このプルダウンメニューで「割り当てなし」を選択すると、iPhoneを接続したとき写真を取り込むためのアプリが起動しない設定になります。「写真」アプリで「このデバイスを接続したときに"写真"を開く」チェックボックスをオフにしたところ元に戻せなくなった、という場合にもこのプルダウンメニューから「写真」を選べばOKです。
iPhoneに着信があるとMacでも呼び出し音が鳴りだす
OS X Yosemite以降のMacは、iPhoneにかかってきた電話をMacで受けたり、MacからiPhoneの番号で電話をかけたりすることができます。Mac内蔵のマイクとスピーカーによるハンズフリー通話は、手もとにiPhoneが見当たらないときなどに重宝します。
しかし、ハンズフリーは落ち着かない、いつもiPhoneは手もとにあるので問題ない、という場合は逆効果です。iPhoneとMacの両方で呼び出し音が鳴って困った、という経験を持つ方も多いのではないでしょうか。この設定を無効化する場合は、アプリケーションフォルダの「FaceTime」アプリを起動し、環境設定画面を開いて「iPhoneから通話」チェックボックスをオフにしましょう。iPhoneの『設定』アプリで「電話」を開き、「ほかのデバイスでの通話を許可」スイッチをオフにしても、同じ効果が得られます。
電話の発着信を一時的に無効化したい場合は、そのような手間をかける必要はありません。iPhoneとMacが連携した通話は、iCloudアカウントに登録されたデバイスが近くにあり、かつ同じWi-Fiに接続しているときに限られますから、iPhoneのWi-Fiを無効にするだけでいいのです。iPhoneでコントロールセンターを表示しWi-Fiボタンをタップする、たったこれだけの操作でiPhoneに着信があったときMacが鳴り出す事態を回避できます。