3月28日(土)と29日(日)に横浜BUNTAIにて『Pokémon UNITE』のアジア王者を決める大会「Pokémon UNITE Asia Champions League 2026 FINALS(PUACL 2026 FINALS)」が開催されました。
PUACL2026FINALSは、日本リーグ、東南アジアリーグ、インドリーグ、各地域オープン大会(日本、APAC、インド)、中国、Pokémon INTERNATIONAL CHAMPIONSHIPS LATIN AMERICAから代表チームが招待され、全16チームでアジア王者を争います。日本からは日本リーグ上位4チームとなったFENNEL、SCARZ、REJECT、ENTER FORCE.36と地域オープン大会を勝ち上がったGMUの5チームが参加しています。
PUACL2026FINALSは、ダブルエリミネーション方式トーナメントで行われ、BO3(2本先取)で行われます。グランドファイナルはダブルエリミネーション方式特有のリセット(アッパーブラケット側のチームが負けると再試合となる方式)が行われません。そのかわり、アッパーブラケット側は1勝のアドバンテージが与えられ、グランドファイナルでは2勝すれば優勝となります。ちなみに上位2チームまで北米サンフランシスコで開催される「ポケモンワールドチャンピオンシップ2026(WCS)」への出場権が得られます。
結果は日本リーグを制したFENNELがその実力を示し、アジアでも王者に輝きました。
試合が進むほど「使用禁止ポケモン」が増えるシビアな戦い
FENNELはDay1でGodKike Esports、CACM Esportsを倒し、アッパーブラケットでDay2を迎えます。アッパーブラケットセミファイナルでRival Esports、アッパーブラケットファイナルでDGNITASを倒し、ここでWCSの出場権を獲得します。
方やローワーブラケットではSCARZとREJECTの日本チームが残っています。お互いにローワーセミファイナルまで進出し、日本チーム同士の対決となります。この一戦に勝利したREJECTは、アッパーブラケットファイナルでFENNELに敗北したDIGNITASと対峙します。
この一戦はグランドファイナルへ進出するための戦いを意味するだけでなく、WCSへの出場権を賭けた一戦となるため、ある意味、グランドファイナルで勝つよりも重要な戦いと言えます。カウント2-1の接戦のうえ、REJECTがFENNELへの挑戦権とWCSの出場権を獲得しました。
グランドファイナルはアッパーブラケットで待つFENNELが1勝のアドバンテージがある状態となります。また、グランドファイナルの特別ルールとして、試合が進むにつれて使用できるポケモンの種類が激減します。
GAME1はこれまでの試合通り、お互いのチームが指定した3匹ずつの使用禁止ポケモンが使えませんが、GAME2ではそれに加えてGAME1で使用したポケモンも使えなくなります。GAME3では使用禁止ポケモンとGAME1、2で使用したポケモン、GAME4では使用禁止ポケモンとGAME1~3で使用したポケモンが使用できなくなります。
つまり、GAME4まで行くと、これまで使用した15匹と使用禁止ポケモン3匹の18匹のポケモンが使えなくなります。そのため、どのGAMEで勝ちに行く布陣にするか、GAMEを落としたとしても練度が低いポケモンを選んで戦うかの戦略も問われるルールとなっています。
これまでFENNELは2日間を通してCACM Esportsに1本取られただけで、ほとんど負けていない状態です。しかし、グランドファイナルで初戦を取ったのはREJECT。グラードン攻略時に発生した集団戦で勝利し、一気に形勢を逆転して勝利を収めました。2戦目はFENNELが、3戦目はREJECTが取り、最終戦まで持ち込まれます。同じ2勝同士でもFENNELの2勝のうち1勝はウイナーズブラケットによるアドバンテージなので、対戦して2勝したREJECTの方が勢いがあるといえます。
先述したとおり、GAME4はかなり選択ポケモンに縛りがある状態です。ドラフト先攻のFENNELは1匹目でアマージョを選択。これはREJECTの得意なポケモンであり、これを抑えることで相手のドラフトを妨害してきます。
REJECTは今大会ではドラフトしてこなかったヤドランとウーラオスを選択。これが隠し球なのか苦肉の策なのかがわからない状態です。FENNELは次にルカリオとシャワーズを選択し、進化してから真価が発揮されるアマージョに対して、序盤から活躍が見込めるルカリオとシャワーズを入れることで、バランスを取っていきます。
REJECTはミミッキュとファイアローを選択。これもREJECTにとって未知数と言えるポケモンです。FENNELは最後にスイクンとメガリザードンXを選択。REJECTは最後にピクシーを選択しました。布陣としては相手の妨害をしつつバランスの良いドラフトをしたFENNELが予定通りといえ、REJECTの奇策といえるドラフトが想定の範囲内だったのかが問われるところです。
FENNELはアマージョとメガリザードンXへの進化までは時間を稼いで行きたいところですが、ポイントも序盤から優勢で試合が進みます。アマージョとメガリザードンXが進化してからはさらにFENNELが優位な試合展開となります。グラードンも倒し、終盤一気にポイントを稼ぎ、FENNELが優勝しました。
PUACL2026FINALSのWCS出場枠は2枠とも日本チームが獲得したことにより、もともと日本地域枠が持っていた3枠に加えて5枠となりました。今後、4月から行われる日本地域予選で勝ち抜いたチームによる「Pokémon Japan Championship 2026」で残りの3チームが決まります。
2026年の会場は横浜、課題改善で快適な観戦環境に
さて、今回の大会でしたが、前年の大会同様に素晴らしいイベントでした。昨年は新宿住友ビル三角広場で行われ、観戦無料で行われていました。そのため、多くの来場者が会場に入る為の待機列ができてしまいました。
今回は横浜BUNTAIに場所を移し、収容人数も2倍以上。また、有料化することで空席が出るかわからない状態で待機することもなくなりました。会場の多くは常設の席なうえ、会場内の飲食も可能で、長時間観戦する場としてはかなり快適な環境となったと言えます。
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昨年あったチーム毎の5枚のディスプレイはなくなりましたが、それでも対戦台がディスプレイになっていたのは変わらず、どの選手がどのポケモンを使っているかや、どちらがどのチームであるかがわかりやすくなっています。全体的に会場で見る人の為のホスピタリティが高いステージとなっていました
有料観戦となりましたが、チケット購入者はゲーム内アイテムや大会オリジナルグッズの特典が貰えていたうえ、eスポーツイベントとしては入場料も低く設定されていたので、どちらかというと恩恵の方が大きいでしょう。
また、会場内は無料で入場できるエリアも設置。公式物販エリア、チームスポンサーブース、グリーティングエリア、サブステージは自由に出入りができました。特にサブステージは試合進行上でメインステージと同時に試合を行っています。基本的にローワーブラケットの対戦が行われていましたが、REJECTをはじめとする人気チームも試合を行っていたので、これが無料で観戦できるというのはかなりお得感があります。
チームブースも時間によっては選手が訪れており、グリーティングも行われていました。グリーティングといえば、ポケモンたちと一緒に写真が撮れるグリーティングエリアも大人気。Day1、Day2ともに3匹のポケモンが6回ずつ、計18回の撮影機会がありましたが、そうそうに整理券はなくなるほどの人気となりました。 大会中にはピカチュウによるダンスショウもあり、ポケモン好きにとっては満足感の高い一日になったことでしょう。
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