首都高速道路の料金改定が半年後に迫ってきました。普通車の上限料金は現行の1,950円から2,130円に上がる予定です。首都高値上げの背景は?
約10%の値上げを予定
首都高速道路株式会社は、2026年10月に首都高速道路の料金を引き上げると発表しています。
車種別の料金改定
| 現行料金 | 改定後料金 | |
| 軽自動車・二輪 | 280~1,590円 | 280~1,740円 |
| 普通自動車 | 300~1,950円 | 300~2,130円 |
| 中型車 | 330~2,310円 | 330~2,520円 |
| 大型車 | 400~3,110円 | 400~3,410円 |
| 特大車 | 550~5,080円 | 550~5,570円 |
多くの方が利用する普通車は、上限が2,130円に引き上げられます。どの車種もおよそ10%の引き上げとなっており、物流費に広く影響すると予測されます。
一方で下限については、どの車種も据え置きとなっていることがわかります。
割引措置は延長
大口・多頻度割引は2026年3月末で終了予定となっていましたが、2031年3月末までの延長が決まりました。また、湾岸線誘導割引なども同期間中は継続される予定です。
値上げの背景
首都高が値上げになった理由は主に3つです。
設備の老朽化対策
首都高は開通から60年を超えており、トンネル・橋梁の老朽化が進んでいます。大規模な更新工事や修繕が必要であり、維持・更新費は今後の増加が予測されています。
物価高騰・人件費の上昇
建設資材の高騰は、道路にも影響を及ぼします。世界情勢や円安により、鋼材やコンクリートといった資材が高止まりしている状況です。
日本は人手不足が深刻な状況で、建築・土木分野も同様です。外国人人材も活用していますが限界があり、賃上げが必要なため人件費も上昇しています。
災害対策の強化
地震や集中豪雨など、災害対策の必要性は高まるばかりです。老朽化もふまえると、安心・安全に走行できる道路にするための整備は欠かせません。
首都高だけじゃない! 道路やトンネルの値上げ予定
老朽化や災害対策で費用がかかるのは、首都高だけではありません。その他の道路やトンネルでも、今後の値上げが予定されています。
日光宇都宮道路
栃木県の日光宇都宮道路(日光道)でも、開通から50年が経過したことによる老朽化対策・耐震化工事の財源確保のため、2026年4月1日からの値上げが予定されています。
普通車の料金例:宇都宮IC~日光IC間が現行420円から550円(+130円)、終点の清滝ICまでは470円から670円(+200円)となります。なお、冬期(12月~4月)の割引や夜間(17時~翌8時)の割り引きも廃止される予定です。
関門トンネル
世界初の海底道路トンネルである関門トンネルも、老朽化に伴う大規模修繕のため、2段階での値上げが検討されています。 普通車の料金は現在の160円から230円への引き上げが予定されています。
値上げは二段階で実施され、1回目は2026年6月1日から、2回目は2030年頃の予定です。
今後値上げの波が迫る施設
設備の老朽化、物価や人件費の高騰などは、道路以外の公共施設にも値上げをもたらす可能性が高いです。
鉄道料金
2026年3月にはJR東日本の運賃改定が大きく報道されました。平均7.1%の運賃上昇ですが、区間によってはそれ以上に大幅に値上げされたケースもあります。
今回の値上げの要因はいろいろありますが、エネルギー価格の高騰、インフラ老朽化や防災対策など、首都高と共通するものも多く見られます。鉄道の「最大手」が値上げに踏み切ったことで、他の鉄道も値上げを実施する可能性は高いでしょう。
バス運賃
バスは慢性的な運転手不足の状況で、人件費や燃料も上昇傾向にあります。現在はバス本数の減少や一部路線の廃止などで対処しているケースが多いですが、それにも耐えられなくなった場合、運賃値上げとなる可能性があります。
空港関連
空港設備も更新の必要があり、保安費用も増加しています。施設使用料、着陸料、燃油サーチャージなどが上がる可能性があります。


