3月2日~5日(現地時間)にスペイン・バルセロナで開催されたモバイル展示会「MWC 26」では、数多くの最新スマートフォンに触れられたほか、日本未発売の面白いスマートフォンにもたくさん出会うことができました。商品化前のコンセプトモデルのほか、日本で購入可能な製品もありました。目を引いたスマートフォンをまとめて紹介します。
MWCにあわせて発表された最新スマートフォン
MWC直前に発表されたサムスンの「Galaxy S26」シリーズや、MWCでグローバル発表されたシャオミの「Xiaomi 17 Ultra」「Leica Leitzphone powered by Xiaomi」など、日本でも早速販売が開始されたものも含めて、MWCでは数多くの新製品に触れることができました。シャオミのブースには、日本未発売の「Xiaomi 17 Pro」シリーズも展示されていました。
レノボのブースで注目を集めていたのは、モトローラ初の横折り型スマートフォン「motorola razr fold」です。実機に触れてみると、薄さもさることながら、ソフトレザーを使用した外観のデザインが良い感じです。
nubiaのブースでは、AIペットの「iMoochi」や、ミドルレンジながら空冷ファンを採用したゲーミングスマホ「nubia Neo 5 GT 5G」が注目を集めていました。
展示会場で注目を集めていたユニークなコンセプトモデル
ユニークなコンセプトモデルも話題を集めていました。2020年にファーウェイから独立したスマートフォンブランドHONORが出展していたのは、1月に開催された「CES 2026」でも話題になっていた「HONOR Robot Phone」です。CESではプロトタイプの展示のみだったようですが、MWC 26では動く製品のデモを見ることができました。
ジンバルを備えたカメラが、手のジェスチャーでスマホからポップアップする仕組み。AIに話しかけると、このカメラがロボットのように頷いたり、首を左右に振ったり、リアクションしてくれます。音楽をかけると踊り出す演出もあって、かなり楽しいです。2026年の第3四半期をめどに商品化予定とのことなので、楽しみに待ちたいと思います。
もうひとつ大きな注目を集めていたコンセプトモデルが、中国のスマホメーカーTecnoが発表した、モジュール式磁気相互接続技術を搭載したスマホとそのアクセサリー群です。
スリムなスマホ本体に、さまざまなモジュールをマグネットでくっつけてBluetoothで接続したり、金属の接点をくっつけて機能を拡張できるというもの。モジュールにはカメラ、マイク、スピーカー、バッテリーなどのほか、ライト付きの自撮りミラーやクリップのようなアクセサリーも用意されています。
モジュール型のスマホといえば、「moto mods」と呼ばれる拡張モジュールで、カメラやスピーカーなどの本格機能を拡張できたモトローラの「Moto Z」シリーズや、LGの「LG G5」シリーズなど、過去にも例はありました。ただ、Tecnoが示したコンセプトモデルは、それらに比べて薄く、軽く、種類も豊富で、一度に1つだけでなく、複数のモジュールをくっつけて使うことができます。
Tecnoではこのほか、展開時のディスプレイサイズが9.94インチ、薄さがわずか3.49mmという、極薄の3つ折りスマートフォン「TECNO PHANTOM Ultimate G Fold Concept」や、イオン化不活性ガス照明技術を採用し、プラズマのような発光効果が楽しめる「POVA Neon」など、独自技術が光るコンセプトモデルをたくさん出展していました。
Tecnoが展示していたカメラモジュールの一部も、独立したカメラとして使えるとのことでしたが、同様に独立したアクションカムとして使える着脱式のカメラを搭載するのが、中国の高耐久スマホメーカーUlefoneの「RugOne Xsnap 7 Pro」です。
9000mAhのバッテリーを搭載する高耐久スマホに、着脱式のマグネット・アクションカメラ・ユニットを搭載。スマホ本体にはほかにも、50MPのOIS(光学式手ぶれ補正)搭載カメラや、64MPのナイトビジョンレンズが備わっています。展示会場の電波環境が悪かったためか、映像はかなりカクカクしていましたが、取り外した状態でもスマホへのライブ接続ができていました。
shenzhen frog technologyという携帯電話向けOEM/ODMメーカーが出展していたのは、普段目にしているFlip型スマートフォンより、さらにひとまわり小さい「Pocket series」。てっきり折りたたみスマートフォンかと思って開いてみたら、ディスプレイは半分だけで、半分はQWERTYキーボードになっていました。
今後OEMでリリース予定の製品としてモックアップを展示していた「Rotate series-RS1」は、その名の通り回転式スライドを採用。3.4インチの正方形のディスプレイを回すようにスライドすると、QWRTYキーボードやゲームのコントロールボタンが現れる仕組みです。
中国のUnihertzも、QWERTYキーボードを搭載したスマートフォンの新製品「Titan 2 Elite」を展示していました。4.03インチほぼ正方形の有機ELディスプレイの下に、コンパクトだけど操作しやすい物理キーボードが配置されています。展示機にはMediaTek製のDimensity 7400が搭載されていましたが、Dimensity 8400のバージョンもあり、近日Kickstarterでクラウドファンディングを開始予定とのこと。ひとつ前の「Titan 2」は技適にも対応していたので、日本での発売を期待してしまいます。
このほか、QWERTYキーボード付きのスマホケースを手がけるClicks Technologyも、メディア向けイベントで、キーボード付きのオリジナルスマートフォン「Clicks Communicator」を展示していました。CESで発表されたもので、まだモックアップでしたがサイズ感が良く、タイピングしやすそうです。電源ボタンのLEDや着せ替えができるという背面カバーなど、デザインにもこだわりが感じられました。
日本でも入手可能な変わり種スマートフォン
会場には、クラウドファンディングサイトなどを通して、日本でもすでに入手可能となっている製品の展示もありました。正方形のかわいいスマートフォン「iKKO Mind One Pro」もそのひとつ。前後とも撮れるフリップ型のカメラが搭載されていて、画面を見ながらの自撮りもできます。
「OUKITEL WP200 Pro」は、高耐久スマホの背面にあるミニディスプレイが外れて、ヘッドセットになるという変わり種モデル。バンドにセットすればスマートバンドとしても使えます。こちらもすでに販売中で、日本からも購入が可能となっています。
MWC 26では、ほかにもたくさんのスマートフォンに触れることができ、久々にわくわくした気持ちを味わいました。最近のスマートフォンは、進化の方向性がハードウェアからソフトウェアのAIへと移り変わってきていますが、まだまだハードウェア的にも面白い進化がありそうだと期待が膨らみました。


























