米Microsoftが2月26日(現地時間)に公開したブログの中で、描画APIの最新ランタイムに導入した機能を用いたことでパストレーシング性能が大幅に改善すると報告した。Intel Arc Bシリーズのほか、NVIDIA GeForce RTX 4090でも最大40%の性能向上が見られたという。
SER(Shader Execution Reordering、シェーダー実行順序再配置)機能を有効化したことで、特定のヘビーなワークロードでの性能が大幅に改善したという内容。パストレーシング描画にあたっては通常、ワープ内のすべてのスレッドが他のスレッドの処理が終わるのを待つ必要があり、アイドル時間が発生。一方SERを有効化するとレイにヒットしたすべてのオブジェクトが一時保存され、そのあと空間的な位置関係とシェーダーの類似性に基づいて再編成(reorder)される。これによってシェーダーの実行とデータへのアクセスの整合性が高められ、性能の向上に寄与するという。
デモにはDirectXリポジトリ内にある単純な三角形をひたすら描画するものが用いられ、NVIDIA RTX 4090上でSERを使用した場合、SERを使わない時と比べて40%のフレームレート向上があり、Intel Arc BシリーズGPUのいくつかの構成ではそれぞれ90%のフレームレート向上が見られたとのこと。なお実ゲームのユースケースとはかなりかけ離れているうえ、Intel Arc Bシリーズが内蔵グラフィックスなのか、ディスクリートモデルなのかについても触れられていない。
