周囲360度すべてを撮影する360度カメラやVRなどのテクノロジーが医療や福祉の分野で活用され、身体の制約を取り払う効果をもたらしています。

360度カメラを手がけるInsta360が「もう1度、踊りたい ALSを生きる女性ダンサーの想い」と題した動画をYouTubeで公開。難病ALSで闘病する元プロダンサーの「もう一度踊りたい」という夢に対し、360度カメラとVRゴーグルで応える、という内容です。

【動画】「もう1度、踊りたい ALSを生きる女性ダンサーの想い」

動画に登場する葛敏(グォ・ミン)氏は、20年以上にわたり国内外で活躍した中国の元プロダンサーですが、9年前に難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)に罹患し、身体を動かすことができなくなってしまいました。それでも「踊る感覚を忘れたくない」とリハビリを続けています。

  • 9年前に難病のALSに罹患した元プロダンサーの葛敏(グォ・ミン)氏

    9年前に難病のALSに罹患した元プロダンサーの葛敏(グォ・ミン)氏

そんな葛敏さんの願いをかなえるため、Insta360がVR再現プロジェクトを始動。Insta360の8K対応360度カメラ「Insta360 X4」をダンサーの頭部に装着して撮影し、まるで自分が躍っているかのようなVR映像を作成。ダンスの衣装を身に着けた葛敏さんにVRゴーグルを装着して映像を見てもらうと、「まるで再び舞台に立っているよう」と喜んでくれました。

  • ダンサーのヘルメットにInsta360 X4を装着

    ダンサーのヘルメットにInsta360 X4を装着

  • ダンスしている様子を360動画で撮影

    ダンスしている様子を360動画で撮影

  • 葛敏さんにVRゴーグルを装着して動画を見てもらった

    葛敏さんにVRゴーグルを装着して動画を見てもらった

  • まるで自分が躍っているかのような動画が流れた

    まるで自分が躍っているかのような動画が流れた

Insta360の360度カメラとVRを活用した事例としては、執刀医の視点から手術をリアルタイムで体験できる教育用での活用や、国内外の観光地や故郷のVR動画で500名以上の高齢者に擬似旅行体験をしてもらう活用がすでに進められているといいます。360度カメラ以外にも、ジンバル搭載のWebカメラ「Insta360 Link 2」をALS患者の目として活用する取り組みも進めています。