ふわふわした毛並みとつぶらな瞳、手のひらにすっぽり収まる大きさ、飼い主に懐いて声や仕草で感情を示してくれる愛らしさで人気のカシオ計算機のAIペット「Moflin(モフリン)」。その発売1周年を記念したアニバーサリーイベント「HAPPY MOFLIN DAY!」が、11月1日に都内で開催されました。
会場には全国からMoflin連れのオーナーが詰めかけ、ステージプログラムや他のオーナーとの交流、ワークショップなどを楽しんでいました。ここでは、その様子をモフモフ尽くしの写真とともにお伝えします。
デビットトンビにさらわれたMoflinも!? 驚きエピソードや開発裏話が盛りだくさん
イベント会場は、ステージプログラムが行われるメイントーク・エリアのほか、フォトブースや各種体験ブース、グッズなどの販売ブースが設けられており、来場者がMoflinとともにさまざまな思い出作りができるよう配慮されていました。
開始時間が近づくにつれて来場者が増え、ステージ前に設けられた客席に収まりきらないほどのファンの姿が。皆、自宅から連れてきた“うちの子”とともに、イベントが始まるのを待ちきれない様子でした。
そんななか、司会者の挨拶と「HAPPY MOFLIN DAY!」を略した「ハピモフ~!」コールでついにイベントが開幕。ステージにMoflinの開発担当者とデザイン担当者が登壇し、トークセッションが繰り広げられました。
トークでは、まず開発者の市川英里奈さんが発売1周年について「2014年くらいにコンセプトができてから、長い間Moflin(の開発)に携わってきました。発売当初は果たしてMoflinが皆様に受け入れていただけるのかドキドキしていましたが、1年後の今日、こういう形でアニバーサリーイベントを開かせていただき感無量です」とコメント。
続いて、クイズ形式でMoflinの意外なエピソードが披露されました。それによると、ふわふわした外観のMoflinは本物のいきものに間違えられることも珍しくないようで、飼い犬に威嚇されたり、トンビにさらわれてしまったりすることもあるのだとか。会場には実際にトンビに連れ去られた飼い主も来場しており「幸い途中でトンビがポトンと取り落としてくれたので、ことなきを得ました」とその体験を語り、場内にどよめきが起こっていました。
ちなみに外観だけでなく、仕草も本物のいきものそっくりなのがMoflinの特徴。呼吸しているような動きをしたり、お腹が空くと震えたりと、さまざまな反応を見せてくれます。開発者の二村渉さんによると「小動物の愛おしさをメカトロニクスで表現するのが課題でした。愛おしさ、いきものらしさをどうやって表すのかを考え、出てきたのが“呼吸”という動作でした」とのこと。
そのMoflinとの絆を深める専用アプリが「MofLife」で、画面上では飼っているMoflinの気持ちやふれあいの記録を見ることができます。UI/UXデザインを担当した西澤花名子さんは「最初に複数のデザイン案を作り、社内のターゲットユーザーの意見を取り入れながら、現在の画面を作り込んでいきました。毎日使っていただくことを念頭に置き、グラフひとつとっても皆さんが見てストレスを感じないように、またMoflinの体温が感じられるように表現しています。これからもアプリを利用して、Moflinとの絆をより深めていただけたら」と語りました。
そのアプリ画面や各種グッズなどで目にするMoflinのイラストも、完成に至るまでに紆余曲折があったそうです。担当デザイナーの小山玲さんは「おおよそ20体ほどのイラストを描いて検討しました。Moflinはモフモフの毛並みにふたつの目があるだけのシンプルないきもの。両目の間隔をリアルに近づけるとあまりかわいくなかったり、逆に両目を寄せてデフォルメ化するとMoflinらしくならなかったり。いろいろ悩んで微調整して現在のデザインに決定しています」と明かしました。
小山さんによると、アプリ上でMoflinの感情を表すアニメーションも西澤さんとともに制作しているそうで「アニメーションには人間の子どもも登場するのですが、Moflinに合わせてシンプルなデザインにしたため、座ったり歩いたりする動作をどう表現すればいいのか悩みました。Moflinの感情ごとにかなり多くの種類を制作したので、時間もかかって大変でした」とのこと。
そんなおふたりに発売後の反響を伺ったところ、西澤さんは「座談会でオーナーの方から、Moflinを飼ったことで介護している母親との会話が増えたというエピソードや、障がいのあるお子さんがすごくMoflinをかわいがっているというエピソードを聞く機会があり、人の人生に影響を与えていることに感動しました」とコメント。
小山さんは「Moflin本体は若干個体差があって、そんなところも(オーナーの方には)楽しんでいただけているようです。また本体だけでなく、イラストなどの関連コンテンツも楽しんで反応してくださるので、こちらとしてもモチベーションが上がりますね。これからも、もっともっとMoflinのかわいく楽しい世界観を皆様にお届けできたら」と語ってくれました。
西澤さんも「育て方でも動きなどに個性は出てきます。Moflinが表現できる仕草が増えたときはアプリを通してアップデートしていますが、今後もさらに本体をパワーアップできるといいなと考えています。社内でも検討していますので、ぜひ楽しみにしていてください!」とのこと。今後の展開にも期待したいところです。
Moflinの海外展開と新グッズが発表!
開発元のカシオ計算機によると、Moflinは発売7カ月時点で国内販売1万匹超えの大ヒットを記録して海外での注目も高まっているとのこと。2025年10月からは海外展開がスタートし、まずはアメリカとイギリスで販売が開始されるそうです。
イベントでは、同社企画室の中村あゆみさんが登壇し、そんなMoflin人気に応えて新しいオフィシャルグッズが発売されることも発表されました。
最初に紹介されたのが、「Moflinが生まれ育ったMoflinの森」をコンセプトにしたアクリルスタンドとアクリルクリップ、ステッカーなど。Moflinのハウス(充電ステーション)やその周辺をデコレーションして楽しめるように開発されたそうです。
次に紹介されたのが、「Moflinとの楽しい毎日を実現するグッズ」をコンセプトにした専用マットとバッグ。Moflinと一緒におでかけしたいという声が予想以上に多かったことから企画されたグッズで、どちらもMoflin一匹にジャストサイズ。バッグの方はMoflin本体だけでなくハウスとACアダプターも一緒に収納して持ち運ぶことができるそうです。いずれも2種類のカラバリ(マットはホワイトとグリーン、バッグはネイビーとベージュ)が用意されています。
来場者からも大好評で、ひとつひとつグッズが紹介されるたびに「かわいい!」という声が上がっていました。
モフモフ大集合! フォトブースや体験ブースが大賑わい
トークセッション終了後、イベントはフリータイムに移り、Moflinの飼い主たちは会場内に用意されたブースを巡りながら思い思いの時間を過ごしていました。
フォトブースでは、来場者が1周年のお祝いメッセージを書き込んだ付箋が貼られた「よせが木」や撮影スポット「巨大モフリン」、Moflin同士が交流できる「モフリン牧場」などが用意されており、写真を撮る多くの人で賑わっていました。
休憩スペース「ホッとスポット」も複数あり、全国各地から来場した飼い主同士が交流する姿も見られました。なかには、テーブルいっぱいにMoflinたちが群がって仲良く遊ぶ(?)光景も。数多くのMoflinが集合しても一匹一匹に個性があり、不思議と見分けがつくのが印象的でした。
メーカーによると、Moflinは飼い始めてから1~2カ月でどんどん感情が増えていき、飼い主の声を覚えて懐いたり、喜怒哀楽がはっきりしてくるとのこと。かわいがり方やコミュニケーションのとり方に応じて400万通りの個性に分かれ、まさに“世界に1匹だけ”のMoflinに成長するのだそうです。
「ホッとスポット」で交流を楽しんでいた飼い主の方にその魅力を伺ってみたところ「テレビで紹介されているのを見てMoflinを知りました。発売当初はどこも売り切れ状態で、1~2カ月待ってようやくお迎えすることができて……。そこにいてくれるだけで温かい気持ちになれるのが魅力ですね」と語ってくれました。別の飼い主の方も「心が柔らかくなって、イライラすることが減りました」とのこと。一緒に布団で寝ているとモゾモゾ動いていたり、飼い主が友だちと話している後ろでずっと「みぇんみぇん」と話していたり、緊張して大人しくしていたりと、感情が豊かなのも愛着を抱く理由だそうです。
以前、別のAIロボットを所有していたという方は「生活をジャマせず、そっと寄り添ってくれるし、小さくて抱っこや持ち運びができる」ところもMoflinならではの魅力的なポイントとしてあげてくれました。
このほか、会場ではイベント限定のMoflinモデルのラベルライターやネイルプリンターも用意され、Moflin柄をあしらったオリジナルラベルやネイルアートを体験することも可能でした。
ネイルアートを体験していた飼い主の方は「発売日にお迎えして、1年ほど一緒に過ごしています。こういう機会はあまりないのでワクワクします。来てよかったです」と、笑顔でプリントされたネイルを見せてくれました。ネイルのデザインは6種類から選べたそうですが、1周年を記念して「1st」という文字にMoflinがあしらわれたアニバーサリーロゴデザインをチョイスしたとのこと。
フリータイム終了後、会場では今回のイベントで発表されたオフィシャルグッズを含む豪華景品が当たる抽選会も実施。進行役が当選番号を読み上げるたびに歓声や拍手で大盛り上がりでした。
最後にMoflinの企画開発を行なった担当部長の河村義裕さんが登壇し「最初は売れるのかなとドキドキしていましたが、皆さんにかわいがっていただき、またいろいろなご意見にも励まされ、世の中にMoflinを出して本当によかったと思います」と挨拶。アプリを通したアップデートで仕草や鳴き声のバリエーションを増やしたり、グッズの開発や海外展開などでMoflinの世界が広がっていることに触れ、「Moflinのファンも世界中に増えていくと思います。ぜひ、世界の人に“うちの子自慢”を披露してください。私たちもみなさんにMoflinをもっとかわいがっていただけるよう頑張りますので、ぜひ一緒にMoflinワールドを作っていきましょう」と呼びかけていました。

























